ディスディスブログ

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サッカー・ロシアワールドカップ ベスト16 ベルギー戦の感想です。長友が守備の穴になる日が来ようとは…

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日本時間の2018年7月3日03:00より、サッカー日本代表が『FIFAワールドカップ2018ロシア』、ベルギー代表とのベスト16の試合を行いました。

試合の感想などを書きます。

 

目次

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西野ジャパンのメンバー

『FIFAワールドカップ2018』ロシア大会に向けた、「西野朗(にしの・あきら)」監督が選出したサッカー日本代表のメンバーは以下のとおりです。

 

  • GK:「川島永嗣」「東口順昭」「中村航輔」
  • DF:「遠藤航 」「昌子源」「長友佑都」「酒井宏樹」「槙野智章」「酒井高徳」「吉田麻也」「植田直通」
  • MF:「本田圭佑」「柴崎岳」「原口元気」「香川真司」「宇佐美貴史」「乾貴士」「山口蛍」「長谷部誠」「大島僚太」
  • FW:「岡崎慎司」「武藤嘉紀」「大迫勇也」

 

以上の23名です。

 

ベスト16の相手はベルギー

日本代表はワールドカップ本戦のグループステージでは「グループH」に入り、グループステージ全試合を終えて日本は勝ち点4で2位でお得て、グループステージを突破、ノックアウトステージへと進出しました。

 

ノックアウトステージ1回戦、ベスト16の対戦相手はグループGを3戦全勝で勝ち上がったベルギーです。

ベルギー代表はここ2年ほど負けていません、22戦無敗のチーム、FIFAランク3位の正に世界トップの1カ国です。

 

ベルギー戦の日本のスタメン

ロシアワールドカップ、ベスト16、ベルギー戦の日本の予想・希望スタメンです。


-----------大迫-----------

乾--------香川-------原口

------柴崎----長谷部-----

長友--昌子--吉田-酒井宏

-----------川島-----------

 

フォーメーションは「4-2-3-1」です。

GKは川島選手(以下選手略)、DFは右から酒井宏樹、吉田、昌子、長友、MFはディフェンシブハーフ (DH) が長谷部と柴崎、右サイドハーフ (SH) が原口、トップ下が香川、左SHが乾、FWは大迫。

コロンビア戦、セネガル戦と同じメンバーでした。

交代出場は81分柴崎→山口、81分原口→本田です。

交代枠を1つ残して試合を終えています。

 

ベルギー代表のスタメン

対するベルギー代表のスタメンです。

フォーメーションは「3-4-2-1」です。

GKがクルトゥワ、DFが右からアンデルヴェイレルト、コンパニ、フェルトンゲン、中盤は右ウィングバック (WB) がムニエ、左WBがカラスコ、DHがデ・ブライネ、ヴィツェル、2シャドーがメルテンスとアザール、FWルカクです。

交代出場は、65分メルテンス→フェライニ、65分カラスコ→シャドリでした。

 

スコアは日本2 - 3ベルギー

スコアは日本2 - 3ベルギーで日本がベルギーに敗れ、悲願のベスト8進出は今回も果たせられませんでした……。

 

48分、自陣でボールを奪った日本が柴崎から右サイドへ鋭いスルーパス、ボールはフェルトンゲンに当たったものの原口へ通り、原口はワンフェイント後右足を振り抜いて、ファーサイドのネットへ突き刺します (1 - 0) 。

52分、左サイドから乾が大迫に出したボールが跳ね返されて、それを香川が拾ってもう一度乾に、乾はペナルティエリア手前正面から右足のシュート、これがゴール右に決まって日本2点目 (2 - 0) 。

69分、ベルギーの右CK、競り合いで浮いたボールを川島がパンチングで弾き、乾(だったでしょうか)がクリア、ボールが高く浮き、そのボールをフェルトンゲンが山なりのヘディング、これはゴール右上に決まってベルギーが1点を返します (2 - 1) 。

74分、ベルギーのCKから、左のアザールにボールが渡り、アザールが大迫のマークを引き剥がしてクロス、中央でフェライニが競り勝ちヘディングシュート、これが決まってベルギーが同点に追いつきます (2 - 2) 。

90+4分、日本のCKをキャッチしたクルトゥワが素早く縦にフィード、デ・ブライネがドリブルで駆け上がり、右サイドのムニエへ、ムニエはペナルティエリア手前右から中のルカクにパス、ルカクがそれを流すと背後に走り込んできたシャドリがシュート、これが決まって決勝点となりました (2 - 3) 。

 

日本vs.ベルギーの感想

ロシアワールドカップ、ベスト16、日本vs.ベルギーの感想です。

私はサッカー素人のため見当違いのことを書いているかもしれません。

そのときは申し訳ありません。

 

これぞワールドカップ

まず全体を通して、この試合はダイブなど演技で審判を騙すようなプレイもなく、フェアでクリーンな戦いでした。

これぞワールドカップ!と感じさせる試合でしたね。

直前に行われていたブラジルvs.メキシコでは、ブラジルの10番があれでしたから余計にそう思いました。

 

試合の審判が因縁のセネガルの審判団という情報が入り、偏ったレフェリングが行われるのではないかという戦前の噂もありました。

しかし実際の試合ではそのようなことはなく、セネガル審判団の誠実なレフェリングもこの素晴らしい試合の成立に一役買ってくれていました。

日本が試合に負けたことはとても残念ですけど、4試合戦いきった日本代表と、4試合対戦した相手チーム、それぞれの審判団に、感動的な試合を見せてくれたことを感謝したいです。

大会はまだ終わっていないですけど。

 

日本へのバッシングと絶賛に嫌気

フェアプレーポイントによる日本の勝ち上がりについて、世界の、特にイギリスやフランスのメディアから強烈なバッシングを受けていました。

ところが、このベルギーとの熱戦の後、彼らは手のひらを返したかのような絶賛をしてみせ、バッシングなどなかったかのようです。

そういう手のひら返しは海外メディアでは当たり前であることはわかってはいても、それもでもやはり大きな違和感を持ちました。

叩きも絶賛も、その底には日本や日本サッカーへの色眼鏡があるからであって、彼らの「偏見」や「差別」が常態化している証左でもあろうと私は思っています。

「えこひいき」もまた差別なのです。

正直彼らのそういう姿勢には嫌気がさしています。

 

乾と香川と柴崎と昌子

今大会で特に目覚ましい活躍を見せた選手には、乾と香川と柴崎と昌子の4人の名前をあげられます。

皮肉なことに、この4人はヴァヒド・ハリルホジッチ前監督の下ではレギュラーでプレイできていたかどうかもわからない、もっと言うと招集されたかどうかもわからない選手たちでした。

西野監督になって生き返った選手、あるいは西野監督に見出された選手たちです。

この点は今までの4年間を検証・評価する上で欠かせない要素であろうと感じます。

 

左サイドが弱点になっていた

試合の細かい部分で気になったことを書いていきましょう。

今回、日本の左サイドが弱点になっていたように感じられました。

左サイドは、スピードがあり対人にも強い長友がいて、スペインに渡ってから戦術的な守備力が格段に向上したように見える乾がいます。

これまではむしろ日本の強みとして機能していたサイドのはず。

 

しかしベルギーのロベルト・マルティネス監督は、この長友・乾のサイドを日本の弱点だと判断してそこを突いてきていました。

後半途中、2点ビハインドの状況で投入したフェライニがそうです。

フェライニを右寄り(長友)に配置してフェライニにボールを集めて、長友とのサイズのギャップを利用して起点を作っていました。

実は前半から長友のサイズの問題はありまして、190cmあるムニエを当てて長友とのサイズのギャップを使うシーンが見られています。

それをさらに徹底・追求したのがフェライニの投入でした。

また、長友と乾は日本の攻撃においても重要な役割を担っていることから、彼らが攻撃をした直後の裏のスペースはベルギーにとっては狙い目、日本にとっては弱点にもなり得るのです。

諸刃の剣。

この試合でも乾が香川とポジションが重なったときにロストしたボールをベルギーが右サイド(日本の左サイド)へ出したシーンがありました。

あれは乾がハーフスペースを利用するために中に絞ったときにぶつかったのでしたか。

 

昌子が負けた

今大会の日本代表の大きな発見の一つとなった、センターバック (CB) 昌子源、彼がルカクに負けていました。

コロンビアのファルカオに対しては勝っていたあの昌子ですけど、ルカクに対しては高さと、パワーでも負けていた印象です。

その結果として長友はCBのカバーなどのために絞り気味にポジションを取らねばならず、サイドの守備をより難しいものにしていたかもしれません。

シンプルなロングボールに弱いという、日本の、というか日本人のサイズの問題は依然として大きな問題として残っています。

これは今すぐに解決できることではないので……う〜ん、どうしたら良いのでしょうね。

その前のところで簡単に出させないことでしょうか。

走れと。

それもただ走るだけでなく相手より考えて早く判断して行動を取れと。

 

柴崎の疲労と山口の投入

柴崎は、ターンオーバーをしたポーランド戦にも出場していて、しかもチームが柴崎に依存するものですから、彼の疲労蓄積が心配されました。

その心配は現実とものとなり、特に前半はベルギーのプレッシャーが厳しかったこともあって、前半だけでパスミスが数回あるなど精細を欠いたプレイでした。

とはいえ1点目の原口へのパスはさすがで、今のチームに不可欠と再認識させるプレーもありました。

しかし後半に運動量が落ちていたことで途中交代となったように見えました。

交代は、彼が既にイエローカードを1枚もらっていたこともあり、イエロー2枚による退場を避ける意味も大きかったでしょう。

 

代わりに出場した山口は、途中出場した直後にボールを取られ、またポジショニングが悪くビルドアップなどに参加する機会が少なく、ほぼ消えていました。

期待されていた守備面で効いていれば、攻撃面のことは目をつぶることもできるのでしょうけど……という。

最後の失点シーンで山口がデ・ブルイネのドリブルを止めていれば、彼への評価は180度異なるものになったでしょう。

 

山口が入って、というより柴崎が退いたことで、ベルギーのディフェンスが柴崎による縦パスの危険から解放され、DFラインを高めて全体がコンパクトになりました。

これも決勝点への布石になっていたと私は感じていて、そう言う意味で言えば柴崎→山口の交代は西野監督の采配ミスとも言えるでしょう。

得点を取ることを考えて、そのまま柴崎を使うか、あるいは山口ではなくパス能力の高い大島を投入するか、そういう選択をした方が良かったと思います。

結果論ですね。

 

本田のCKについて

本田が最後に蹴った、決勝点となるカウンターの引き金になったコーナーキックについてです。

ファビオ・カペッロ氏や海外メディアが本田のCKを非難している内容の報道があり、それが日本にも伝えられています。

 

本田のCKを蹴る判断をした、それ自体はOKだと私は思っています。

「90分間で決着を付けなければやられる」

そういう感覚はテレビ観戦していた私も感じていたので、もしかしたら本田たちピッチ上の選手はもっと強く感じていたかもしれません。

あの時点で日本にはもはや抗うだけの体力が残されていなかったのかも。

選手レベルでも日本代表チームレベルでも。

 

それとCKの直前に本田は素晴らしいフリーキックを放っています。

2010年南ア大会のデンマーク戦を彷彿とさせるような鋭いシュートでした。

その感触の良さが彼をCKを蹴る決断をさせたかもしれないですね。

本大会初戦コロンビア戦でも大迫のヘディングにつながる左コーナーを彼が蹴っていたことも無関係ではないでしょうか。

 

蹴る決断を下したことはOK、ただ蹴ったボールがクルトゥワが簡単にキャッチできるものだったことは残念でした。

 

西野監督は続投か?

ロシア大会でベスト16入りという結果を残した西野監督には、続投の噂もあがっているようです。

しかし、私は西野監督は今大会の結果を無関係に、監督を辞任していただきたいです。

それは「西野さんがハリルホジッチ前監督の解任騒動時、技術委員長として問題の渦中にいた人物であるから」です。

もちろん田嶋幸三会長も、言うまでもなく辞任するべきと思います。

 

ワールドカップで結果を出したからと言って、それ以前の問題をうやむやにすることはできません。

私はハリル監督を解任すべきと考えていました。

が、そのタイミングには疑問でしたし、やり方や解任理由にも、その後任が西野監督であることにも納得していません。

 

また、解任か続投かを決めるよりも前にしなければいけないことは、ハリル監督解任や西野監督就任を含めた過去4年間の検証なり分析なりをすることです。

検証・分析なしに続投決定をすること、それは絶対にあってはならないことでしょう。

それは日本サッカー協会がアマチュアレベルから抜け出せていないことを意味しますし、日本サッカーの後退でもあると私は考えます。

 

おわりに

ということで、ロシアワールドカップ、ベルギー戦の感想でした。

本文中にも書いたように、私はサッカー素人ですから見当違いのことを書いている可能性があります。

そのときは申し訳ありません。

 

今の代表メンバーはその多くが次のカタール大会には出場しないでしょう。

大きな転換点になるはずで、次の監督が選ぶ選手は誰になるのか、彼らがどういうサッカーを披露するのか、楽しみです。

怖くもあります。

自国開催を除けば、ベスト16入りの結果を残した今回と2010年南ア大会と、いずれも日本人監督が率いたチームです。

これを新しい協会メンバーがどう受け取るのか、そこにも大きな注目が行きそうです。

短絡的に日本人なら、という考えではあって欲しくないかなと。

もっと悪いのは監督を名前だけで選ぶことですね。

 

記事作成時点で、オシムさんのベルギー戦についてのコメントが、まだ日本語訳されていないです。

どういう感想を持たれたのか、早く読んでみたいです。

 

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