NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年6月22日放送の71話はユーコの結婚式と還暦パーティーでした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第12週「結婚したい!!」
2018年6月18日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第12週「結婚したい!!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1992年(平成4年)から1995年(平成7年)に進んでいます。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第12週現在25歳です。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
1995年現在、鈴愛は東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」の敷地内にある「秋風ハウス」に住んでいて、一部を改装し仕事場にもしています。
秋風のアシスタントはしていない様子で、アシスタント仲間のユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」と一緒に暮らしながら仕事も同じ「秋風ハウス」でしています。
ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」は、ティンカーベルを出て行き、『女光源氏によろしく』でコウダンカン出版からデビューし、それがヒットしたことで映画化をまでしている売れっ子です。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」がいます。
律は、上京後住んでいたマンションで、同じ「セイホク大学」の法学部1年「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と出会っています。
9週終了時点で、鈴愛は正人と、律は「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と出会っていて、それぞれが付き合いそうな距離感にいます。
1990年に鈴愛は律から別れを告げられ、1992年時点でも再会していません。
浅葱洋二は室井さん
前回70話で、ユーコが漫画の道を諦めて結婚をすることになりました。
ユーコは合コンで「浅葱洋二(あさぎ・ようじ)」という、青山にオフィスと広いマンションを持つ、仙台の老舗の有名な和菓子屋の息子と出会い、その人と結婚します。
いわゆる玉の輿ってやつですか。
浅葱役は「山中崇」さんでした。
演技はなく写真だけの出演。
山中崇さんは朝ドラ『ごちそうさん』で文士の「室井」を演じていた方ですね。
秋風のタキシード姿とカエルのワンピ
ユーコが漫画を廃業することと結婚することを秋風に伝えたとき、秋風がティンカーベルの建物を使って結婚式を挙げることを提案していて、そのようになりました。
秋風は珍しくというか劇中初めてでしょうか、髪を後ろに束ねていて、タキシード姿でした。
さすがトヨエツさん、かっこいいです。
鈴愛は、幼馴染みの菜生から上京する際に餞別として贈られた、あのカエルのワンピースを着て式に出席です。
カエルワンピを選んだ理由に、カエルは祖母の守護神だからユーコのことも守ってくれるかと、と言っていたでしょうか。
鈴愛は秋風に、漫画家を辞めることを引き止めるかと思っていたと聞きます。
秋風はユーコは居場所を求めていたように感じた、彼女が幸せになってくれるならそれでいい、娘を嫁に出す気分だと素直に答えています。
ユーコの結婚シーンは全カット
結婚式のシーンは全カット……何でだ……。
秋風は、引っ越して空きになったユーコの部屋をしばらくの間はそのままにしておくつもりのようです。
帰られる場所があった方がいいだろうと。
もちろんそういうことは起こらない方がいいのですが。
ユーコは最後、秋風や菱本に挨拶をし、そして鈴愛を励まして、ティンカーベルを去っていきました。
貴美香先生の還暦パーティー
岡田医院の院長、貴美香先生が還暦を迎えることで、皆で還暦のお祝いパーティーをすることになりました。
貴美香先生は赤いちゃんちゃんこではなく、赤いスポーツカーを買うとか何とか言っていたでしょうか。
免許も取りに行っていると。
免許を持っていないのに自動車を買おうとしているのですね……アクティブ。
ブッチャーも菜生も、貴美香先生のために岐阜の梟町に一時的に戻っています。
1995年時点でブッチャーも菜生も、鈴愛と同じ24歳になっています。
ブッチャーは京都の舞鶴学院大学を卒業後、名古屋の建設会社に就職しています。
菜生は服飾系の専門学校を卒業し「名古屋デパート」なるところに勤めています。
鈴愛は締切に追われて出席できそうにないとのことでしたが、菜生からの電話で律も岐阜に来ることを知って……?
というところで71話が終わっていました。
先週土曜日の12週の予告では、東京ではない田舎感の漂う駅のホームで、ホームの向こう側に律を見つけた鈴愛が声をかけている様子がありました。
なので鈴愛も還暦パーティーに行くはずです。
おわりに
なんだか最近、脚本が凄く雑じゃないですか?
鈴愛が律と別れたところでネタが尽きたのでしょうか。
半年間という長いスパンで放送されるドラマだと、中だるみが生じてしまうことは仕方がないとは思います。
それにしても、ユーコとボクテ退場の処理にしても、漫画家としての成長にしても、簡素に描き過ぎているように思います。
今回だって結婚式シーンをワンカットくらい入れても良いでしょうに。
秋風が以前からは考えられないくらい良い人に変わっていますし、変わるだけのエピソードもない(病気と、鈴愛に人生と人格を否定されたことくらい?)し、これまでの設定やキャラを殺しているように感じられるほどに雑です。
これでは視聴者は感情移入できないでしょう。
今回の貴美香先生の還暦パーティーにしても、鈴愛と律の再会をさせたいがための装置にしかなっていません。
物語のイベント事は次のステージへと進む装置であるので、装置そのものは存在して良いのですが、その意図が視聴者に容易に透けて見えてしまうことは問題です。
昨日のユーコの台詞にしても、鈴愛の律は私のものだ発言にしても、台詞も軽く、台詞のセンテンスが短くぶつ切りで、まるで日本語に不慣れな人の言葉のようですし……。
鈴愛の左耳が聞こえない設定もここまでのところ無くても問題ないですし……律がロボット工学に道に進むための装置ってだけですよね、現状。
ここまでくると力が足りていないのかもしれないです、ノースリバーさんの。