NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年5月30日放送の51話で律が「初恋の人」清と再会していました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
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『半分、青い。』第9週「会いたい!」
2018年5月28日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第9週「会いたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1990年(平成2年)です。
本作のヒロイン「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」は楡野家の長女です。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第9週現在18歳か19歳、高校を卒業しています。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)というおそらく実在しない町の梟(ふくろう)商店街で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
鈴愛は1990年現在、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」が登場しています。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、アシスタントにユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」等がいます。
律は、上京後住んでいるマンションで、同じ「セイホク大学」の法学部1年「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と出会っています。
権太が良いこと言った
朝井への恋慕でアシスタントの仕事が手に付かない鈴愛、秋風から呼び出されました。
そこで珍しく(?)秋風が良いことを言っていました。
鈴愛は秋風から、恋にうつつを抜かしていないでアシの仕事をしろと怒られるものと思っていました。しかし……
「鈴愛、恋をしろ」
「私がなぜお前を弟子にしたのかわかるか?」
「(五平餅?)違う……違わない。それもあるが」
「楡野は他の2人とは違う。山を駆け回っていた、そのリアルが重要だ」
「小宮(ユーコ)やボクテとは違うんだ」
「あいつらの漫画の知識は深い。なぜだ?」
「漫画ばかり描いたり読んだりしていたからだ」
「それでは駄目なんだ」
なぜ駄目なのか?
「ああ。俺が『恋をしろ』とはそういうことだ」
「『リアル』を拾うんだ。想像は負ける」
「好きな奴がいたらガンガン会いに行け。仕事なんかいつでもできる。ベタなんかいつでも塗れる」
「空想の中で生きている奴は弱いんだ」
「『心を動かされること』から逃げるな。そこには真実がある」
「楡野いいか? 半端に生きるな」
「創作物は人が試される。その人がどれだけ痛みと向き合ったか、憎しみと向き合ったか、悦びを悦びとして受け止めたか……逃げるな」
……と言ったのですね、美濃権太が。
ユーコもそのことは自覚していて、自分のことを世間知らずで頭でっかちな人間だと第8週で表現していたかと思います。
クロッキー修行で、モデルをしていた律にのぼせて鼻血を出したときです。
創作物は人が試される。絵でも小説でも音楽でもゲームでも、突き詰めれば人はその作者の人間を評価するのだし魅せられているのだ、ということでしょう。
耳が痛い話でもありました。
律が清と再会を果たす
律は律で51話で「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と再会を果たしました。
高校当時、清は岐阜の柏木高校からインターハイに出場した弓道界で話題の美少女でした。
菜生の引退試合になった大会でしたっけ、その大会に清も出場していて、大会後に律とは出会っていましたね。
律の初恋の人、もう一度会えたら運命やとブッチャーたちから言われていて、大学で再会できました。運命です。
清はセイホク大学の弓道部で弓を引いているそうです。
清もセイホク大学で、日本文学史と言っていたので文学部みたいですね。
弓道の授業を取っている訳ではなく、弓道の授業で弓道部の人たちが先生のお手伝いで生徒に教えている、急に行けなくなった先輩に頼まれて自分がそれをやることになって律と再会しました。
清も律と同様、律のことを覚えていました。
忘れられない、人生で一度だけのことだったと。
人生で一度だけのこととは何か?
それは律とブッチャーが高校の庭?でバドミントンをしていたら、シャトルが木の枝に引っかかってしまって、大会の帰り際だった清が見つけて弓でシャトルを落としてくれたのですね。
そのことを指しています。
律にとっても思い出深い出来事でしたが、清にとってもそれは同じだったと。
律は清を「喫茶おもかげ」に誘ってそういったことを話していて、また家の近所の小さな公園にも誘っていたようで、会話の続きをしていました。
おもかげでも飲み物を飲み、公園でも缶ジュースを飲んでいたことでトイレが近くなった清、律が自分の家のトイレを貸そうとして、部屋に連れ込んでいました。
策士・律。
そんな様子を寝坊した朝井に見つかっていて……どうなるのでしょう?
井の中の蛙大海を知らず
「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る」
律が自分も清の弓道と似たような感じで、やれノーベル賞だの東京大学だのと親や周囲から期待され続けてきた。
でも自分は「井の中の蛙」なんだと自虐的に話したことに対して、清がその言葉には続きがあるんだよねと言って続けた言葉、明言です。
これは結構有名ですよね。
されど空の青さは、空の深さとも言われていたような。
広さを知らなくても深さは知っているということですね。
上記で秋風が鈴愛に話した言葉と対極をなす言葉に受け取れます。
漫画のことしか知らない世間知らずで頭でっかち、でもそれで良いじゃないかと言っているようにも。
おわりに
清を演じる古畑星夏さんは目がとても大きな方で、濃いお顔をしていらっしゃいます。
私はいわゆる「たぬき顔」を好きになる傾向にあるので、古畑さんは好みのお顔でした。
今回、劇中では初めて髪を下ろした状態が披露されていましたか。
髪をおろすと大人っぽく見えて、こちらもまた素敵でした。
そして「絶対領域」も披露していました。
見逃した方はお昼の再放送を是非。