ディスディスブログ

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夏虫色ってどんな色?ここで『月が屋根に隠れる』が再登場するとは思いませんでした - 朝ドラ『半分、青い。』79話の感想

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NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年7月2日放送の79話は夏虫色です。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

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『半分、青い。』第14週「羽ばたきたい!」

www.nhk.or.jp

 

2018年7月2日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第14週「羽ばたきたい!」の放送が始まりました。

物語の舞台は東京、時代は1999年(平成11年)。

本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。

鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第14週現在25歳と思われます。

鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。

鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。

祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。

 

鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。

律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。

鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。

ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。

父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。

菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。

菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。

「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。

 

鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。

 

1999年現在、鈴愛は東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」の敷地内にある「秋風ハウス」に住んでいて、その一部を改装し仕事場にもなっています。

この時点で秋風のアシスタントはしていない様子。

かつてのアシスタント仲間の一人、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」は、ティンカーベルを出て行き、『女光源氏によろしく』でコウダンカン出版からデビューし、それがヒットしたことで映画化をまでしている売れっ子です。

もう一人のアシスタント仲間のユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」は結婚して漫画の世界から足を洗いました。

ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」がいます。

 

1999年現在、律は「より子(はぎお・よりこ、演:石橋静河)」という女性と結婚をし、大阪で新居を建てて2人で暮らしています。

 

描けない

鈴愛は、コウダンカン出版でしたっけ、その雑誌に読み切り作品を載せる枠を一つ貰っていて、30ページの作品を描いています。

これは秋風とボクテが交渉をした末に獲得した枠で、鈴愛の実力で取ったものではなく、漫画家としてのラストチャンスでもあったはずです。

しかし、なかなか描くことができません。

 

秋風からは、鈴愛が漫画を描き始めた当初していたように、ネームを描かずいきなり本番原稿を描くように指示されていました。

それは鈴愛のスタイルで案外うまく行くかもしれないと思われました……が、それでもペンは一向に進みません。

ボクテもユーコも毎日「秋風ハウス」に来てくれていて何でも手伝うからと言っています。

ボクテは自身が漫画家ですから自分の仕事があるにもかかわらず、ユーコも家事・育児がある中でのこと。

 

鈴愛は前回、ボクテとユーコ、特にユーコに酷いことを言っていました。

でもそれは今回鈴愛から謝っていました。

ユーコは仲直りはいつでもできる、今は原稿、と許してくれているようです。

 

『月が屋根に隠れる』

結果、鈴愛は原稿の締切を過ぎても漫画を描くことはできませんでした。

編集者もティンカーベルを訪れ催促をしていましたが……30ページ中、半分の15ページしか描けていません。

雑誌の枠に穴を開ける、これは編集者として一番やってはいけないことでしょうから、大いに慌て、怒り、その矛先を鈴愛に向けて叱責しました。

編集者に土下座をして謝り、また枠を取ってくれた秋風とボクテにも謝っています。

 

問題は鈴愛が空けた「枠」はどうするか?

それは実は秋風が1本読み切りを描いていました。

鈴愛が描けないことをある程度見越していたようで、菱本さんに指摘されたときには適当に誤魔化しつつ、秋風が何やら描いている描写が劇中にありましたね。

 

秋風が描いた漫画は『月が屋根に隠れる』でした。

 

『月が屋根に隠れる』は、鈴愛がまだプロの漫画家としてデビューする前の、『月刊ガーベラ』の新人賞に応募するために描いていた作品です。

19歳の7月7日、七夕の日であり誕生日でもあった、その日に律と別れることになったエピソードを元に描こうとし、でもなかなか描けなくて制作を断念した、あの『月屋根』ができあがっていたのです。

そういえば月屋根ついては、鈴愛が秋風と2人で何度も何度も構想を練り直していたので、秋風も話を知っているのですね。

 

原案 楡野スズメ

 作画 秋風羽織 

 

秋風が提出した原稿の扉絵にはこのように書かれていました。

あの秋風羽織と鈴愛が連名、つまり共作として師弟の名前が並んでいるのです。

それを見て鈴愛は「信じられない」と感慨深いものがあったようでした。

鈴愛は、秋風羽織の漫画に憧れて漫画家を志すようになったのですから、それはそうでしょう。

でもその感慨は痛みを伴うものでもあるはずで……。

 

夏虫色とはどんな色?

話は前後して、鈴愛はペンが一向に進まず苦しんでいる頃、携帯電話に律から電話がかかってきました。

鈴愛は前回、大阪の律の家の前まで行っていて、より子に声をかけられたことを思い出し、律にそのことがバレてしまったかな、と思ったようです。

しかし律からの電話はより子との結婚を報告する内容でした。

鈴愛の携帯番号はブッチャーから教えてもらったそう。

 

律が報告をし終えると、通勤途中だったらしく、電車が来たからと電話を切ろうとします。

鈴愛は呼び止めて、ホームに来る電車の車体の色は何色かと聞きました。

律は突拍子もない質問に少し戸惑いながらも……

 

夏虫色だよ」

 

……と答えていました。

 

鈴愛は「夏虫って色の名前だったんだ」と言っていました。

夏虫というと1995年に律が鈴愛にプロポーズをした駅の名前ですね。

 

夏虫色とはどんな色か?

律は「綺麗な薄緑」と表現しています。

ネットで検索をかけたところ、16進数でいうと夏虫色は「#cee4ae」だそう。

 

電話ではお互いに「バイバイ」と別れの言葉を言っていて、律は切る直前に「頑張れよ」と励ましていました。

鈴愛の現状を察しているのかもしれません。

 

おわりに

これは鈴愛に引導を渡す人は秋風ではなく律になるかもしれないですね……。

律が鈴愛に漫画家になるよう勧めていたと思いますから、幕引きも律が担当するような。

 

以前、鈴愛は秋風の人格などを非難する発言をしていたときに、秋風には謝らなかった記憶があるので、今回もボクテとユーコに謝らないかなと思っていました。

しかし謝っていましたね、ちょっとホッとしました。

でも私がユーコの立場なら、あの言葉は一生引きずると思いますし、以前のような関係には戻さないですね。

距離を置くか、二度と会わないかしてしまいそうです。

 

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