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「九条ちひろ」は店長の元妻?それとも一緒に作家を目指していたライバルでしょうか? - アニメ『恋は雨上がりのように』6話の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ『恋は雨上がりのように』が放送されています。

2018年2月16日の放送は第6話「沙雨(さう)」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

目次

 

 

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アニメ『恋は雨上がりのように』

www.koiame-anime.com

 

2018年2月16日の放送は第6話「沙雨(さう)」でした。

沙雨の意味は何でしょう? ネットで「沙雨」で調べても特に出てこなかったです。

「砂漠」は昔、「沙漠」と書いていたと聞いたことがあります。

沙漠は水が少ない、あるいは無い広大な土地みたいな意味だったと記憶していて、そうすると沙雨は雨が少ない、あるいは無い頃に降る雨のことを指すのかなと想像します。

 

 

6話「沙雨」

今回はこれまでの中で、物語の起伏が最も少ない回でした。

言い換えれば静的な回で、観る人によってはつまらない・退屈な話だったかと思いますけど、個人的には結構好きな回です。デート回よりはずっと好みでした。

6話では、本作のヒロイン、風見沢高校2年生の17歳「橘あきら(たちばな・あきら)」が、アルバイト先のファミレス「ガーデン」の店長「近藤正己(こんどう・まさみ)」と、図書館で偶然に出会っています。

「あきら」は店長のことが好きです。店長も「あきら」の気持ちに気がついていますが、年齢差から彼からは距離を縮めていません。

5話で、店長が純文学が好きなことだったり、自宅アパートに書斎のような部屋があったり原稿用紙の山があったりして、彼が小説家を目指していた、あるいは目指しているのではないかと思わせる描写がありました。

「あきら」はそのことを店長には聞かないでいました。

熱中症気味になったりクリーニング店に迎えに行ったりして聞くことを忘れていたのか、聞きたかったけどあえて聞かなかったのかはわかりません。

6話では図書館で店長がある「本」を見つけて、それから様子がおかしいです。

何かに心を囚われているような感じで……

「あきら」は店長の変化に気がついたようでしたが、またもや何も聞いていませんでした。

 

 

喜屋武はるか

「あきら」は、高校の同学年でかつては部活で陸上を共にしていた「喜屋武はるか(きやん・はるか)」とすれ違いを起こしています。

すれ違いの原因は「あきら」の右足首の怪我です。

怪我はアキレス腱を断裂したか何かで、「あきら」は打ち込んでいた陸上を止めざるを得ませんでした。

走ることが好きでそれが自分の全てのように感じていたのでしょう、陸上を奪われた「あきら」は陸上部に対してなるべく関わらないようにしています。

 

陸上に未練の気持ちや、陸上部員に羨望の気持ちもあるのでしょうし、怪我のこと・退部したことで周りに気を遣われることも嫌なのでしょう。

「はるか」もそんな「あきら」の気持ちをわかっているからこそ、退部して以降「あきら」と以前と同じようには接することができていないようです。

自分が関わってしまうことで、「あきら」は陸上のことや怪我のことを思い出させてしまうから。

「はるか」は中学校のころから「あきら」と仲が良く、彼女に憧れて陸上を始めたようでした。

もしかしたら高校を風見沢に決めたのも「あきら」が決め手だったのかもしれません。

それだけに「あきら」の気持ちを他の誰よりもわかっていて、だからこそ近づけない・ギクシャクしてしまうのです。

 

 

むきひこ

ある夏の日、夏休みの補習で「あきら」が学校に行くことになり、駅前のバス亭で高校行きのバスを待っています。

補修は現国。

「あきら」がバス停にあるベンチに座っていると、小学生の女の子同士の会話を聞きます。

会話は、とあるキーホルダー、「まるみー」という猫のキーホルダーでしたが、そのシークレットの「むきひこ(と言っていたでしょうか?)」を持っていると、好きな人と仲良くなれる、という内容でした。

話を聞いた「あきら」は早速その「むきひこ(?)」を手に入れるためにカプセルトイ(ガチャガチャ、ガチャポン、ガチャ)を回しまくります。

手に入れたい理由はもちろん店長と仲が良くなりたいから。

がしかし、何度ガチャを回してもシークレットは一向に出てくれません。

 

 

私たちの友情は陸上だけじゃない

そんな様子を部活のために登校してきた「はるか」に見つかってしまいます。

実は「はるか」は少し前に「あきら」の存在を見つけていて、でも話しかけられずに近くに隠れていたのです。

理由は前述したように関係がギクシャクしているからです。

でもあまりに「あきら」がガチャを回し続けるものですから、ツッコまずにいられなかったようで、声をかけていました。

2人は一緒にバスに乗って2人席に並んで座り、「あきら」は大量のまるみーキーホルダーのダブりを「はるか」にあげていました。

他はありきたりな会話が少しあったくらいで、「はるか」は壁を感じているようです。「あきら」も、でしょうか。

 

後日、下校する「あきら」を、「はるか」が呼び止めてカプセルを投げます。

受け取ってカプセルを開けると、中には「むきひこ(?)」と、メモ紙が1枚入っています。

メモには「私たちの友情は 陸上だけじゃ なかったよね! はるか」と書かれていました。

かつてのように仲良くなれれば良いですね。

「あきら」の足首の怪我が治って陸上部に復帰することがあれば尚良いです。

 

 

店長と図書館デート

その帰り、「あきら」は地元の図書館に向かいました。

急に雨が降ってきて、傘を差そうと少しだけあるお店の前で雨宿りをしたところ、先に雨宿りをしていた中年男性に、近くにある図書館まで傘に入れてくれないかと言われたようです。

そんなことを言う人がいるのですかね……女子高校生に声をかけるなんて私は怖くてできないですが。

理由がどうあれ、おっさんにいきなり声をかけられたら女子高生も避けると思いますし。

それはさておき、その男性を図書館に送ったついでに自分も図書館に寄ってみたのです。

店長が純文学が好きだと知った「あきら」は純文学の本を何か借りようと考えたらしく、文学の棚に向かうとその先に店長がいました。

店長の家からは遠く、しかも店長は横浜市民ではない(川崎市民と思われる)ため今いる図書館で本を狩りられないのですが、横浜で一番大きな図書館らしく、よく来るのだそうです。

「あきら」は店長にオススメ本を聞いていました。

しかし店長から、本は他人に勧められて読むものではないよ、と言われてしまいました。

「あきら」は純文学にそれほどの興味があるのではなく、店長の好みを知りたかったので、聞き方を間違えてしまったかなと反省しています。

店長も「あきら」の真意に気がついていました。

ところがそれは自惚れだと考えを改めています。

 

 

「九条ちひろ」とは誰か?

「あきら」は、夏目漱石の「坊っちゃん」と「RUN」と書かれた空(でしたか?)を写した写真集を借りることにしました。

それと店長のために店長が借りたい本を1冊借りることにし、店長も「あきら」の申し出に甘えることにしています。

店長はカウンターの近くにあるラックの、ある1冊の本が目を止めました。

本はハードカバーで、タイトルが「波の窓辺」、著者が「九条ちひろ」と書かれています。

先ほど書いたように、この本を見つけてから店長の様子が変わりました。それにばかり気が行っているようで、「あきら」のことはほとんど頭にないようで。

 

本の作者の「九条ちひろ」とは誰なのでしょうか?

 

可能性として考えられることは、店長の「別れた妻」の可能性です。

店長は確かバツイチだったはず。

「九条ちひろ」はペンネームでしょう。

「ちひろ」は女性名にも男性名にも使われる名前ですから、男性の可能性もありそうです。

男性となると、作家を目指している(た)店長のかつての友人・仲間・ライバルの可能性も出てきますね。

大学のサークルの友人なんて凄くありそうです。

近々この「九条ちひろ」は登場するのでしょう。

 

 

横浜市中央図書館

横浜市立図書館 中央図書館

 

6話で「あきら」と店長がデートをした図書館、そのモデルはおそらく「横浜市中央図書館」と思われます。

私も行ったことがあるのですが、「野毛山動物園」のすぐ近くで、「あきら」の家のある「紅葉橋」からも近いです。「青少年センター」も近くにありますね。

 

 

風見沢高校のモデルは氷取沢高校

トップページ - 神奈川県立氷取沢高等学校

 

以前当ブログで、「あきら」が通う高校は、「氷取沢高校(ひとりざわ・こうこう)」がモデルではないかと書きました。

それはおそらく正しかったようです。

6話で、「あきら」は「京急富岡駅(けいきゅう・とみおか・えき)」を利用している様子や、同じく京急の「能見台駅(のうけんだい・えき)」行きのバスを待っている描写がありました。

上に貼った氷取沢高校のWebサイトのアクセスページを拝見すると、最寄り駅は京急富岡駅や能見台駅と地図に描かれていて一致しています。

上記Twitter画像のバス停にも書かれていますね。

なのでまず間違いないかなと。

 

 

おわりに

6話は5話までとは異なり「あきら」のストーカー行為(?)は見られませんでした。

そういう意味では静かな展開と言えるかもしれません。

しかし、店長の心の中が初めて見られたことで物語の転換期に入ったかなと感じられ、大きな意味がありそうな回でした。

店長がもう一度本気で作家を目指す、いやこれは今も目指しているかもしれないですが、そういう流れになったときに、店長が「あきら」との距離を今よりもしっかりと取ってしまう可能性はあるかと思います。

うつつを抜かしている場合ではないと。

「あきら」にしても、怪我が癒えて陸上を再開することになった場合、店長への恋心がそれまでと同じようには働かない可能性もあるように感じられます。

「あきら」の恋心は、陸上にかけていた想いが叶わなくなって、その想いのやり場がなくなっていたところに店長が現れたから、想いが店長に向けられている、そういう感じもしますから。

心に空いた大きな穴を埋める存在が店長だということ。

だとするならば、陸上という選択肢が「あきら」の中に戻ったときに、店長への想いが少なくなる、もしかしたら無くなる危険もあるのではないかと思うのです。

先の展開が気になります。

 

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