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「てん」が新御寮人さんになって藤吉と結婚して長男「隼也」が生まれて旧御寮人さんがアメリカに行って…忙しかったです - 朝ドラ『わろてんか』48話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年11月25日放送の48話は「風鳥亭」が開業1周年を迎えて、「てん」と藤吉が結婚し、子どもが生まれ、御寮人さんが退場していました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

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『わろてんか』第8週「笑売の道」

www.nhk.or.jp

 

2017年11月20日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第8週「笑売の道」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は幼少期が明治35年(1902年)でしたから、第8週現在はそれから10年後、明治46,7年ほどでしょうか。

本作のヒロイン「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は、年が明けたことで数えで18歳になったと思われます。「てん」は相変わらず「ごりょんさん(御寮人さん)」こと「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」から「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」との結婚は認められていません。

実家の米問屋を畳むことになった「てん」と藤吉は、元席主の「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」から大阪・天神にある寄席小屋を買い取って、屋号を「風鳥亭(ふうちょうてい)」と名付け寄席小屋の商売を始めました。

藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」や「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」、「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」、「アサリ(演:前野朋哉)」を起用していましたが客足は遠のくばかりで、借金を返す宛てがなくなりそうなときに、大阪お笑い界の大御所で伝統派の旗手「喜楽亭文鳥(きらくてい・ぶんちょう、演:笹野高史)」に高座にあがってもらうことで話題を呼びます。

文鳥のことを新聞記事に大々的に取り上げてもらったことで、客足は伸び、元僧侶の太夫元「寺ギン(てら・ぎん、演:兵動大樹)」からはオチャラケ派の芸人を派遣してもらえるようになりました。しかし、取り分は売上の3割しか手元に残らず、苦しい経営は続いています。

 

 

儀兵衛の死

46話では「てん」の従兄で藤岡屋の手代「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」が「風鳥亭」を訪れ、「てん」の父「藤岡儀兵衛(ふじおか・ぎへえ、演:遠藤憲一)」が亡くなったことを知らせました。

儀兵衛はそのことを「てん」に知らせないようにとお達しを出していたため、葬儀には「てん」は呼ばれていません。聞かされた「てん」は今すぐにでも実家に帰って儀兵衛に会いたいと言い、実際に動こうとしましたが、それは風太に止められました。

藤吉と結婚をし一人前になるまで「藤岡屋」の敷居はまたがせないと決めていたからです。それは儀兵衛の死であっても例外ではありませんでした。当の儀兵衛がそれを許さなかったのです。

泣き崩れる「てん」、藤吉は側で支えてやることしかできませんでした。

 

 

「風鳥亭」1周年

「風鳥亭」は商売が軌道に乗り始めているようです。夜だけの営業を昼にも行い、10銭だった料金を半額の5銭にし、客の入りはお幅に増えたようで、御寮人さんも手が足りないと嬉しい悲鳴を上げるほどです。

そこへ助っ人が現れました。それは「てん」の実家「藤岡屋」で「てん」付きの女中をしていた「トキ(演:徳永えり)」が藤岡屋から暇をもらって「てん」の元に戻ってきたことです。御寮人さんからの許可をもらい働き始めたトキは客への給仕だけでなく、商売にも才能を発揮します。

例えば、座席の座布団を小さく作り直してより多くの人に座ってもらうとか、客に出す食べ物は塩っぱいものにすれば飲み物も注文してもらえるとかです。御寮人さんも「商人向きや」と感心する発想でした。

藤吉たちはこれまで寺ギンから売上の3分しかもらえていませんでしたが、1分上がって4分までもらえるようになりました。藤吉は5分5分を狙って交渉をしていましたが、まだまだ寺ギンの方が交渉上手なようで、主導権はあちらに持って行かれています……が、立場が逆転するのもそう遠いことではないでしょう。そのとき私たち視聴者もカタルシスを得られるかもしれません。

そしてときは経ち、明治45年(1912年)の春になりました。「風鳥亭」は無事に開業1周年を迎えることができました。

1周年には「てん」の母「藤岡しず(ふじおか・しず、演:鈴木保奈美)」や「藤岡りん(ふじおか・りん、演:堀田真由)」、風太も招かれています。しずさんは夫・儀兵衛の遺影も大事に抱えています。当然「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」も招かれて1周年の式典は盛大に執り行われました。

 

 

藤吉と「てん」の結婚

1周年の営業を終えた後、御寮人さんは藤吉と「てん」に結婚を認めました。

「始末・才覚・算用」これは「北村屋」の家訓です。御寮人さんはこれらにもう一言足しています。「人財(人は財なり)」です。これは御寮人さんが「てん」から教わったとして加えた言葉です。

これにより「てん」は御寮人さんから免許皆伝をもらい、「てん」こそがこの「風鳥亭」の御寮人さんであることと、藤吉との結婚が許されることになりました。結婚式も執り行われ、そこには「風鳥亭」を出て行った「アサリ(演:前野朋哉)」も見に来ています。

 

 

「北村笑店」立ち上げへ

藤吉と「てん」は自分たちの会社を立ち上げることとなりました。名前は「北村笑店(きたむら・しょうてん)」です。

北村の名前を使うからには御寮人さんの許可が必要です。以前、寄席小屋の名前をつける際には北村の名前を使うことを認めてもらえず「風鳥亭」となった経緯があったと記憶しています。

しかし今回は認めてもらっています。御寮人さんは既に「てん」こそが「風鳥亭」の御寮人さんだとして認めていますし、「風鳥亭」の経営も軌道に乗っているのでもはや反対する理由もないのです。

御寮人さんは藤吉と「てん」に自ら退くことを宣言していました。「風鳥亭」はもう自分がいなくても大丈夫だと感じたようです。では御寮人さんはどうするのかというとアメリカへ旅立つと言っていました。もう一花咲かせたい、向こうに知り合いがいると言っていました。そう言えば47話では何やら外国の写真だか絵葉書だかを持っていましたね。

 

 

おわりに

48話の最後にはまたも時間が進んで、大正3年(1914年)になっていました。藤吉と「てん」の間には男の子が生まれていて、子どもの名前は「隼也(じゅんや)」と名付けられたようです。

実はそのときの「風鳥亭」の大看板には「アサリ」の文字がありました。アサリは経営難に陥っていた「風鳥亭」を見限って他の寄席に鞍替えをしていました。裏切りかどうかは微妙なところですが。そのアサリは大正3年時点で「風鳥亭」に戻っているということを表しています。

いやいや……48話で色々一気にやり過ぎじゃないですか?時間が飛びすぎですし、御寮人さんの退場のさせ方も雑すぎるように思います。ダイジェスト番組を見ているかのような忙しなさでした。無理に物語に山や谷を作ろうとして、栞に「君が必要なんだ」などとおかしな台詞を言わせるのではなく、一つ一つの事柄を丁寧に描いていただきたいです。要らないものを加えて、必要なものを端折っては意味がないのでは……。

次週は第9週「女のかんにん袋」です。夫婦間で色々あるみたいです。

 

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