ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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朝ドラ『べっぴんさん』の脚本は「渡辺千穂」さんだそうです。最終回を観ての感想です

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NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2017年4月1日放送の第151話は、半年間続いたドラマの最終回でした。

 

 

目次  

 

 

第26週「エバーグリーン」

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2017年3月27日月曜日の放送から朝ドラ『べっぴんさん』は第26週「エバーグリーン」が始まっています。最終週。

舞台は昭和49年(1974年)から10年経って昭和59年(1984年)3月です。

ヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」と、「小野明美(谷村美月)」、「村田君枝(土村芳)」、「小澤良子(百田夏菜子)」の4人で始めた子供用品の総合店「キアリス」は創業35周年迎えました。彼女たちは50歳代になっており、それまでより動きも話すスピードもスローになっています。50歳代ならそんなに老け込むこともないと思いますが……。

すみれたちは既に「キアリス」の経営からは退いています。月に一度「キアリスお直し部」として、お客様から届けられた洋服を手直しして、仕事は続けています。

すみれの夫「坂東紀夫(永山絢斗)」や、明美と結婚した「岩佐栄輔(松下優也)」、君枝の夫「村田昭一(平岡祐太)」、良子の夫「小澤勝二(田中要次)」も年齢を重ねています。特に勝二は良子より15歳も年上のことから結構な年齢になっていることでしょう。杖をついていました。

すみれたちの娘「さくら(井頭愛海)」と君枝たちの息子「村田健太郎(古川雄輝)」の夫婦は、今はすみれたちの住む坂東の家から独立しています。さくらは「キアリス」のデザイン部に復帰していて、健太郎は「足立武(中島広稀)」社長から直々に次期社長に任命されていました。

さくらたちの娘「藍(渡邉このみ)」も10歳か11歳ほどとなっています。紀夫からもらったカメラを分解するという、すみれが幼少期に革靴でしたことと同じような行動を取っています。

藍がカメラを分解した理由は、カメラの中はどうなっているのか、どうしたら写真を残す凄いことができるのかが気になって、ということでした。すみれの家に飾られている数々の写真は、写っている人が皆とても優しい顔をしているから、どうしたらそんな優しい顔をしているのか、カメラの中に何か入っているのではないか、と思って分解したそうです。

 

 

栄輔と明美の結婚

先ほど少し書いていますけど、150話で栄輔は明美に指輪をプレゼントしてプロポーズをしていました。明美は栄輔に指輪をはめてもらい、プロポーズを受け入れています。

栄輔は胃でしたか、具合が悪いということで検査をしていて、結果は良性だったということで、死亡フラグは回避されていました。

ただ、健康面の不安というか、死について考えるきっかけになったようで、栄輔と明美は結婚をしなくても二人で一緒に暮らしていたものの、しっかり結婚という形を取ろうと思ったようでした。

 

 

龍一の結婚

良子と勝二の息子「小澤龍一(森永悠希)」は、最終回の151話で結婚をしました。彼と勝二が経営している世界の料理を出すお店「レリビィ」で、「キアリス」の35周年記念パーティが行われていて、その場で龍一が良子に結婚すると報告していました。

 

「春香(はるか)」という「レリビィ」で働いている女性です。今週ちらほらと登場していたようですけど、私は最終回で初めて認識しました……。

春香役は「光永(ひなた)」さんが演じています。お笑い芸人さんなのでしょうか?

 

また、足立社長時代の「キアリス」の取締役であった「中西直政(森優作)」は、開発宣伝部の「佐藤久美子(呉城久美)」と結婚をしていたみたいですね。これはいつ結婚をしたのでしょうか。最終回で初めて知りました……私の見落としかもしれません。

 

 

『べっぴんさん』全体の感想

『べっぴんさん』全体の感想を書こうとしたのですが、困ったことに良い感想が何も出てきません。

すみれは、もらった人が嬉しいと思えるような「べっぴん(別品)」を作る人になりたい誓うところから、この『べっぴんさん』がスタートしたのですが、すみれが純粋にべっぴんを追い求める姿というのは、作中では希薄だったと思います。

といっても、「キアリス」の製品開発では、生地選びやパターンや縫製などの物づくりにこだわった様子はありましたし、終盤はお直し部や藍への写真入れなどでそういった要素は入れてはいました。

しかし、作品の後半はすみれがヒロインというより、彼女の娘の「さくら」がヒロインかのように描かれていました。さくらが思春期に入って、どうやって成長するかにフォーカスを当てすぎてしまったのでしょう。主題がぼやけていました。

あくまで物語のヒロインは「すみれ」でなくてはならないと思います。

具体的には、「さくら」が反抗期を迎え、ジャズ喫茶「ヨーソロー」でドラマーの「河合二郎(林遣都)」に恋をする展開がありました。あれは丸々いらなかったと私は思っています。

 

それと時間を飛ばしすぎにも感じられました。第1週からジェットコースターに乗せられているかのように展開が目まぐるしく変わっていき、確か2週目か3週目には「すみれ」は既に「さくら」を産んでいたのではなかったでしょうか?

ヒロインが結婚し子供を出産する流れは、朝ドラではごくありふれた展開であるのはそうですが、それが開始から数週間で実現する物語は、少なくとも私が観た作品では一つもありませんでした。

ヒロインの幼少期、女学校時代をもっと丁寧に描いた方が、視聴者はしっかりとヒロインに感情移入できたと思います。その暇さえ与えてくれないほどのジェットコースター感で、私などは完全に置いてけぼりを食らいました。

前述のさくらの片想いにしても、恋は失恋に終わってからの展開がまた早い早い……結局は、引っ張るだけ引っ張ったのに時代が飛んでオイルショックの頃になると、二郎と彼の妻「五月(久保田紗友)」のことは作中でほとんど触れられなくなってしまいました。一体あれは何だったのかと。

主題はブレるし時代は飛ぶしで、キャラクターは薄くなってしまい、エピソードも薄くなってしまいました……良いことは何一つありません。

 

「すみれ」がいかにして「べっぴん」を作ることに憧れたのか、べっぴんを作るための技術習得に苦労をし、その中で様々な困難にぶつかるも歩みを止めずに前に進んでいった先に、信頼できる仲間や恋人ができて、ようやくキアリスを立ち上げた、企業が大きくなっていく中でも自分たちが「べっぴん」を追い求めることは止めずに貫いていたら、皇室御用達にまでなった、それでも自分たちのすることはこれからも何も変わらないよ、と。そこで終われば良かったのだと私は思っています。

それまでを丁寧に描ければ、視聴者は今よりは「すみれ」に感情移入できたのではないかと思います。

 

 

朝ドラが面白いかは『あさイチ』でわかる

www1.nhk.or.jp

 

朝ドラが面白い作品かどうかは、朝ドラの次に放送される生活情報番組『あさイチ』を観ればわかります。

『あさイチ』の司会の、「イノッチ」ことV6「井ノ原快彦(いのはら・よしひこ)」さんと、NHK「有働由美子(うどう・ゆみこ)」アナウンサーの2人が、オープニングで朝ドラ受けのトークをします。

その会話が盛り上がっているかどうか、それがその朝ドラが面白いかつまらないかのバロメーターになります。『べっぴんさん』のトークは全く盛り上がっていなかったです。

 

 

『べっぴんさん』の脚本は「渡辺千穂」さん

朝ドラ『べっぴんさん』の脚本は「渡辺千穂(わたなべ・ちほ)」さんです。フリーアナウンサー「羽鳥慎一(はとり・しんいち)」さんの奥様だそう。

心に留めておきます。

 

 

おわりに

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次の朝ドラ『ひよっこ』は明後日、2017年4月3日月曜日からスタートします。早いですねぇ。『あまちゃん』にも出演していた「有村架純(ありむら・かすみ)」さんがヒロインです。有村さんが「谷田部みね子」を演じます。

時代は戦後のようです。現代劇というには少し古いですか、昭和(戦後)の時代を演じます。『ALWAYS 三丁目の夕日』的な時代感でしょう。高度経済成長期。金の卵ヒロインと書かれていますね、集団就職。

 

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