ディスディスブログ

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アッコが復活させた魔法黄金期のアンデッドが探す男の正体と男の娘ミランダの行方は? - アニメ『リトルウィッチアカデミア』9話「ブライトンベリーアンデッド紀行」の感想

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毎週月曜日00:00(金曜深夜26:25)より、TOKYO MXにてアニメ『リトルウィッチアカデミア』が放送されています。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ『リトルウィッチアカデミア』

tv.littlewitchacademia.jp

 

2017年3月6日の放送は第9話「ブライトンベリーアンデッド紀行」でした。まさかのホルブルック校長回。

ちなみに私は1話を録画し忘れてしまい観られていません。

 

 

イントロダクション 

幼いころにシャイニィシャリオの魔法ショーを見て魔女になることを夢見たアッコはシャリオと同じ伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学する。
新しい町、新たに始まる学校生活、そして新たに出会う友達。
魔女学校の中でほうきの飛行授業や魔法にまつわる不思議な授業など、魔女学校ならではの授業の中でアッコやロッテ、スーシィたちが大騒動を巻き起こす!
ルーナノヴァを巻き込んだアッコの魔女への第一歩が今から始まる‐

こちらが公式Webサイトに書かれているイントロダクションです。

 

 

9話「ブライトンベリーアンデッド紀行」

本作ヒロインの「アッコ」こと「アツコ・カガリ」が学んでいる「ルーナノヴァ魔法学校」が休日ということで、アッコはルームメイトの2人、「ロッテ・ヤンソン」と「スーシィ・マンババラン」と外出することにしました。

外出時の魔法は禁止と、事前に「フィネラン先生」からきつく言われていたにもかかわらず、やっぱりアッコたちはすぐにその言いつけを破ってしまい、魔法を使ってしまいます。

 

 

アッコが珍しく修復魔法を成功させるも…?

外へ出かける3人、スーシィがブライトンベリーの街への近道だからと言われるがままついて行くと、そこは墓場でした。

実際は墓地で採れるキノコ、「墓場テングタケ」と言っていたでしょうか、それが欲しかっただけです。墓場を歩いているときに、アッコが(いつものように)勢い余って墓石を倒してしまい、魔法を使って墓石を元に戻そうとします。

アッコが魔法をかけた瞬間に、アッコの手がスーシィの手に当たってしまい、スーシィが手に持っていた墓場のキノコが手からこぼれ、魔法と一緒に墓石の脇の地面に落ちてしまいます。魔法と毒キノコがブレンドされたら……

 

魔法はある意味で成功しました。墓石の下から人が出てきたのです。墓場テングタケの効果も手伝ったのでしょう、ゾンビの状態で……アンデッド。

ちなみに「アンデッド」はスペルが「UNDEAD」なので「アンデッ」ではありません。たまに見かけますよね、アンデット。

 

 

修復魔法で墓地の人間を修復?

蘇った(?)アンデッドは腰に長剣を差し、ナポレオンのような帽子を被り、18-19世紀と思われる軍服を着ている男性です。騎士?

しかもアンデッドは自分が誰かがわかっていません。しかしアンデッドは誰かを探しています。「憎い、マヌケな臆病者」を。

蘇って早々、墓地からブライトンベリーの街へと走って向かったアンデッド。骸骨なのに走れます。アンデッドが街に現れたなんてわかったら大きな騒動に発展するに違いないですから、何とかそれを阻止しようとする3人、いやスーシィは放っておこうとしていましたか。

スーシィの言い分は日が暮れれば墓場テングタケの効果が着れるということですが、でも日が暮れるまでに何か事が起こったら不味いと、アッコとロッテはゾンビを止めようとしています。

 

 

アンデッドはある「男」を探す

街へ出てしまったアンデッド、「憎い、間抜けな臆病者」を探して回りますが、なかなか見つかりません。

探しているうちに「キャリバン通り3番地」でそこには探している男の家がある、という記憶が蘇ってきて、そこへ向かうとその場所には当時あった男の家は既にありませんでした。

しかも、この騎士のアンデッドはアッコたち魔女に対して好意的です。アッコが理由を聞くと「魔女は叡智の象徴、人間の誇り、常識(?)」だからだそうです。

男の家にあった物は全て街の「魔導具屋」が引き取ったと聞き、3人と1体が店の主に話を聞くと、「魔法黄金期」の道具だから引き取ったのだそう。

アッコは「魔法黄金期」が初耳だったそうですが、普通は知っているワードのようです……「授業ちゃんと聞いてる?」と主から心配されていました。心配されているというか呆れられているというか……アッコ。ロッテも「それ、魔法史でやったよ」と言っていましたし……アッコ。

 

魔法黄金期とは?

「魔法黄金期」とは、今から200年くらい前の、「魔女狩り」から「産業革命」までの間にあった時代のことで、機械がないから何もかも魔法に頼っていたのだそうです。

 

 

アンデッドとミランダ

アンデッドは魔導具屋が引き取った道具の中から、探している男とその妻、娘の3人が描かれた肖像画を見つけると、肖像画の裏にルーナノヴァ魔法学校からの手紙が貼り付けてあり、手紙の宛名を読むと「ミランダ」という名前が書いてありました。

それを見たアンデッドは、探している男の娘の名前が「ミランダ」で、男はミランダを不幸にしたことを思い出します。

何でも、男は普通の人間にも関わらず魔女と恋をして駆け落ちをしたそうです。世間的に認められなかったのでしょうか、両親から認められなかったのでしょうか。しかも女はミランダを産んだ後すぐに亡くなり、男は妻の一族に「自分がミランダを立派な魔女に育てる」と誓ったそうです。

ブライトンベリーの街の鐘が鳴り響くと、アンデッドは反応し鐘の場所を探し始めます。男は鐘つきをしていたと。

鐘の場所を探しながら、尚言います。男は約束を破った、ミランダを学校に入れて以来一度も娘と会わなかったからミランダはずっと一人ぼっちだと、だから許さんと。

 

 

男とミランダの正体

アンデッドが鐘の場所を見つけ出し、鐘の元へたどり着くと、アンデッドは鐘を鳴らし、それと同時に失っていた記憶を全て思い出すのでした。

アンデッドが追っていた男は「アンデッド自身」であることを。憎んでいた男は自分自身だったのです。即ちアンデッドはミランダの父親です。

男(アンデッド)は娘の入学の際に、鐘の棒(「舌(ぜつ)」のこと)を杖を作って渡したのだそう。そうすれば離れていても寂しくない、アミュレットも兼ねた魔法の杖だ、とアンデッドは言います。

 

そこまで聞いて、アッコはアンデッドの言っていた魔法の杖が、ルーナノヴァのホルブルック校長がアミュレットとして大切にしていたという紋章入りの杖のことを思い出します。

アッコは鐘に装飾された紋章が、ホルブルック校長の持つ杖に装飾された紋章と同じものであることにも気が付きました。

アンデッドが生前、娘に手渡した鐘の舌から作った杖を、今のルーナノヴァ魔法学校のホルブルック校長が持っているということは、つまり……「ホルブルック校長がミランダ」だということです。

そうとわかれば2人を再会させねばなりません。アッコは機転を利かせて鐘に対して修復魔法を唱えます。鐘を修復させることで鐘を鐘の舌を引き合わせれば、アンデッドとミランダ(校長)も引き合わせられる、と考えたのです。

 

 

アンデッドとミランダの再会

魔法をかけられた鐘は勢い良く飛んでいき、飛んでいる鐘にアッコもロッテもスーシィもアンデッドもしがみついて飛んでいきます。

鐘が向かった先はやはりルーナノヴァ魔法学校のホルブルック校長でした。鐘と鐘の舌も突っつき、尚も転がり、一つの墓の前で止まりました。

どうやらその墓は、ミランダを産んですぐに亡くなった彼女の母親のもののようです。

これで、150年以上ぶりでしょうか、久しぶりの親娘の再開です。親は死んでいますけど。時間が経って娘は年老い、父親が死んだときの年齢よりも上になっています。

墓前で、アンデッドは娘に生前一人ぼっちにさせてしまったことを謝っていました。しかし、ミランダ(ホルブルック校長)は、「パパを恨んだことは一回もないのよ」と言い、「魔法を頑張っていたら校長にまでなっちゃったし」「ね、パパは約束を守ったの」と想いを伝えられました。

娘の言葉を聞けて、アンデッドはようやく成仏(?)できたようです。天に昇っていく最中、舞う葉が一人の男と一人の女性を形作っていました。夫婦も再会できたようです。

 

 

おわりに

冒頭から終盤まではいつも通りのハチャメチャ展開でしたが、まさか最後にしんみりさせにくるとは……やられましたね。良い話だったと思います。

物語に直接関係ないエピソードにも感じられますけど、こうしたエピソードの一つ一つが、アッコとロッテとスーシィの仲を深めて行くのでしょうし、彼女たち自身の成長にも繋がっていっているのでしょう。

現に、アッコは今回2度も修復魔法を成功させていますから、人間としての成長が魔女としての成長にも大きく寄与しているはずです。

ちなみに、街で魔法を使うことを禁じられていたにも関わらず魔法を使い、死者を生き返らせる騒動を起こしたアッコたちに対して、ホルブルック校長は罰として備品管理室で箒(ほうき)の修復を命じていました。魔法を使っての修復ではなく手で、です。それはそれこれはこれです。

ていうかミランダは今何歳なのでしょうね……150−200歳の間ですよね。たぶん。アーシュラ先生も幾つなのか……怖い。 

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