ディスディスブログ

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あすかから久美子へ受け継がれた曲のタイトルは?良いオチがつきました - アニメ『響け!ユーフォニアム2』13話(最終回)「はるさきエピローグ」の感想

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毎週木曜日00:00(水曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『響け!ユーフォニアム2』が放送されています。

 

anime-eupho.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年12月29日の放送は2期13話「はるさきエピローグ」です。最終回になります。

 

 

イントロダクション

吹奏楽コンクール京都府大会。
そこで見事に金賞を受賞した北宇治高校吹奏楽部は、
次なる舞台・強豪ひしめく関西大会に挑む……! 

このようなイントロダクションです。

 

 

2期13話(最終回)「はるさきエピローグ」

本作のヒロイン「黄前久美子(おうまえ・くみこ)」が所属する北宇治高校吹奏楽部は、「京都府大会」と「関西大会」を勝ち進んて、いよいよ最終ステージである「全国大会」へと進みました。結果は「銅賞」で、目標にしていた「金賞」には届かず、夢の実現は来年以降へと持ち越しです。

物語の本編は前回で終わり、サブタイトルにあるように最終回はエピローグ的なものでした。しかし、『響け!ユーフォニアム』のタイトルが回収されていましたから、流して観るのな内容でもありませんでした。

 

 

新部長・副部長はまさかの?やっぱり?

吹部副部長のユーフォニアム担当「田中あすか(たなか・あすか)」や吹部部長のバリトンサックス担当「小笠原晴香(おがさわら・はるか)」、トランペット担当「中世古香織(なかせこ・かおり)」といった3年生は全国大会が北宇治吹部での最後の演奏でした。彼女たちにとっては全国で金という夢は叶えられずに引退することになりました。

ただ、あすかにとっては父親であるプロのユーフォニアム奏者の「進藤正和(しんどう・まさかず)」に自分のユーフォの演奏を聴いてもらい、自分の成長した姿を見せることもできたのですが、ある意味大成功でした。

引退したあすかたちは後任の部長と副部長を指名していました。新部長はトランペット担当2年「吉川優子(よしかわ・ゆうこ)」が就任することになりました。リボン先輩です。リボン先輩は、香織を慕っているというか崇拝しているというか、そのため久美子の親友でトランペット担当1年「高坂麗奈(こうさか・れいな)」を快く思っていない描写は特に1期で目立っていましたね。

そして、副部長はユーフォニアム担当2年「中川夏紀(なかがわ・なつき)」です。ポニテ先輩です。何と……犬猿の仲の2人が部長と副部長……どうやらこれはあすかが狙ってしたことのようです。あすか先輩たっての希望、だそう。

犬猿の仲といっても、オーボエ担当2年「鎧塚みぞれ(よろいづか・みぞれ)」と退部した「傘木希美(かさき・のぞみ)」のエピソードなどを見ても、2人は本当のところで嫌っている(憎んでいる・恨んでいる)訳ではないので、むしろ良いコンビなのかもしれません。毎度喧嘩はするでしょうけれども。

 

 

「響け!ユーフォニアム」のタイトル回収

最後の最後で、本作のタイトル「響け!ユーフォニアム」が回収されました。

あすか達3年生が部を引退し、卒部式も終え、さらに時間が過ぎて年を越し、春になって卒業式を迎えました。式の後、後輩とのお別れをするその場にはあすかはいません。

あすかを探す久美子は、校門辺りであすかを見つけ、お別れの挨拶をしました。お別れではないですか、「またね」と挨拶をしています。

久美子は「先輩のユーフォ、もっと聴いていたいです。私、あすか先輩みたいなユーフォが吹きたい……」と告白していました。以前は苦手だったけど今は好きだと。

久美子の告白を受けたあすかは、久美子に一冊のノートをプレゼントしていました。それは小学校の頃だったでしょうか、幼い頃に自分が父・進藤正和からもらったユーフォニアムの曲が書かれた、あのノートです。

「私にはもう必要ないからさ」と言って渡したノートには、父が娘に宛てたオリジナルのユーフォニアムの楽譜が書かれていたはずで、あすかが幼い頃から大切にしてきたそのノートを久美子に渡す、その意味を考えると、いかにあすかも久美子のことを、北宇治吹部のことを大切に思っているかが伝わってきます。

涙ながらにあすかと別れた久美子は、1人であすかから受け継いだノートの中を見ると、その曲のタイトルにはこのように書かれていました。

 

「響け!ユーフォニアム」

 

 

 

おわりに

このとき久美子は初めてその曲のタイトルを知りました。私たちは物語の最初から、物語を観る前から、その名前を知っていたのに、物語の主人公・ヒロインは最後の最後で初めてそれをそれと知ったのです。

いやいや、綺麗にオチがつきましたねぇ。ここまで綺麗にオチたアニメは久しぶりに観た気がします。卒部式で後輩が先輩のために演奏をしたシーンではこれまでの回想も盛り込まれていて、ここまで来るのにどれだけの障害があったかを視聴者も再確認させられました。より一層感慨深くなりました。

あすかがこれまで晴香や香織にしてきたこと、思ってきたことを考えると、私は素直に彼女を受け入れることはできないですけど、ある意味で最も人間らしく子供らしかったのはあすかとも思えますので、不可欠な人物であることは間違いのないところです。あすかの成長物語でもあったのですから、彼女こそ本作のヒロインだったとも言えるかもしれません。

 

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