ディスディスブログ

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【平成二十八年秋場所】豪栄道が千秋楽も勝って全勝優勝!遠藤は美しい相撲を披露して初の技能賞を獲得です【大相撲】

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『大相撲 平成二十八年秋場所(2016年9月場所)』、2016年9月25日日曜日は十五日目(千秋楽)が行われました。十四日目に東の大関「豪栄道(ごうえいどう)」が幕内初優勝を果たしていて、今日勝って全勝優勝なるかという期待がかかる一日となりました。

 

 

大関「豪栄道」が全勝優勝!!

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平成二十八年秋場所は、2016年9月23日の14日目を終えてた段階で、東の大関「豪栄道」が初めてとなる幕内最高峰優勝を飾りました。

豪栄道は14戦14勝と初日から勝ちっ放しできていましたから、15日目の千秋楽では全勝優勝がかかっていました。豪栄道は先場所負け越していることから、今場所は角番です。角番での全勝優勝は史上初ということで、そういう意味でも注目される取り組みになりました。

また、綱取りの意味でも非常に重要な一番となるということも言われていました。今場所の14勝1敗か15勝かでは綱取りへの横綱審議委員会の印象が異なる、ということです。全勝して、おそらく横綱の白鵬が戻ってくるであろう来場所も優勝して連続優勝ということになれば、横綱昇進に文句は出ないだろう、と。

豪栄道の千秋楽の対戦相手は、同じく今場所が角番だった西の大関「琴奨菊(ことしょうぎく)」です。立合い、低く当たった豪栄道、しかし、左こそ差せたものの右が入らず、琴奨菊になりふり構わず押し込まれ、一瞬ヒヤッとさせます。豪栄道が何とか踏ん張ると、琴奨菊が右に体を変えて小手投げを打つと、それが豪栄道を呼び込む格好となり、体が入れ替わって逆に琴奨菊に寄っていき、寄り切りで勝利しました。

見事、初優勝を全勝優勝で飾った豪栄道、会場も大歓声で豪栄道の全勝優勝を讃えていましたし、会場に来ていたお母様も笑顔でした。おめでとうございます。

 

 

遠藤が技能賞を受賞

このように全勝した豪栄道に次ぐ成績を残したのは、平幕の東前頭14枚目「遠藤(えんどう)」です。14日目まで豪栄道と優勝争いをし、千秋楽には成長株の東前頭9枚目「錦木(にしきぎ)」を寄り切りで破り、13勝2敗という立派な成績を残しました。遠藤は初の技能賞を受賞しています。

実況の三瓶宏志アナウンサーは、今場所の遠藤は立合いの張り差しが非常に少なくなったことを指摘し、それを受けた向こう正面の解説を務める舞の海秀平さんは、膝の不安があるときは立合いに張ったりしながら相手の勢いを何とか削ぎたい(から張り差しが多かった)と言っていました。確かに今場所の遠藤は張り差しがなかった気がします。記憶にある限りは一度もなかったかと。

さらに、舞の海さんは遠藤の四つ身について触れ、「四つ身の型は白鵬と双璧」とまで言わしめています。

錦木との取り組みでも四つ身の型が披露されていました。立合い勢い良く当たりましたが右の差し手が定まらず、しかし遠藤は慌てずに相手の左腕を絞りながら徐々に徐々に右の上手を廻しに伸ばしていき、一方で左手は錦木の廻しは取れませんでしたが脇に差し、相手に上手を取られないように注意を払っていました。右の上手が廻しにかかると小さく投げをうって錦木の体勢を乱しつつ、相手が体勢を取り戻そうとする隙に土俵際へ寄って行き、寄り切っていました。立合いからの一連の動作が流れるようで無駄がなく、見ていて惚れ惚れする取り口でした。美しい。

舞の海さんは「この上手の取り方、絞り込みながらですよね。楽に手でこう、上からさっと取りに行こうとしないですよね」と解説していました。右で絞るところでは正面の解説をしていた北の富士勝昭さんも「上手いね」と唸っていました。いや本当に上手いです。

技能賞受賞のインタビューでは、やはり脚の怪我が万全ではないものの回復してきたことによって稽古をしっかりと積め、自分の相撲を取ることができたことが好成績の要因になっているのではないか、と自己分析をしていました。それと、怪我をする前から場所の入りや千秋楽に淡白な相撲を取っていたけど、今場所ではその点を修正できたことも良かったと言っていました。15日間安定した相撲を取ることは私たちが想像するよりはるかに難しいことなのでしょう。

準優勝という称号は大相撲では存在しないと思いますが、もしあるとするなら遠藤は今場所準優勝をしたことになります。幕内の下位とはいえ13勝もあげることは並大抵のことではなりませんから立派です。来場所の遠藤は、三役(小結以上)は厳しいかもしれないけど前頭の上位には顔を出すのではないか、と言われています。

 

 

おわりに

ということで2016年秋場所は豪栄道の全勝優勝で幕を閉じました。白鵬が休場するということで接戦になることが予想されてはいましたが、まさか角番の豪栄道が優勝するとは、それも全勝で……誰も予想できなかったのではないでしょうか。前半の隠岐の海(おきのうみ)の活躍や遠藤の復調などもあって、本当に面白い場所になりました。

豪栄道にしても遠藤にしても、この好調を来場所まで続けられるかが大きな鍵となりそうです。2人とも怪我があってなかなか成績を伸ばせなかったですけど、このまま大きな怪我がなく稽古を積むことができれば、来場所再び良い相撲を見せてくれるのではないかと期待しています。

それにしても遠藤は……私は幕内にあがってきたときは大きく期待していましたけど、ここのところずっと低調だったものですから、もう終わったかなと思ってしまっていました……申し訳ないです。遠藤と、今場所初の負け越しをした十両の「宇良(うら)」と、信じて応援をしていきます。

三賞は、隠岐の海が初の殊勲賞、高安(たかやす)が3度目の敢闘賞、そして遠藤が初の技能賞を受賞しています。

 

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