ディスディスブログ

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爾朗と笑美が超人に宣戦布告し輝子とジャガーと風郎太とまさかの敵対!最終回が気になりすぎます - アニメ『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 THE LAST SONG』第23話「怪獣と処女(おとめ)」の感想

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毎週日曜日23:00より、TOKYO MXにてアニメ『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 THE LAST SONG』が放送されています。

 

http://concreterevolutio.com/

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

2016年6月12日の放送は第23話「怪獣と処女(おとめ)」でした。2期10話です。

 

 

イントロダクション

「もうひとつの日本」を舞台にして繰りひろげられる、多彩な超人たちの饗宴――。
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。

これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の「超人たち」が、もしすべて同時に実在していたとしたら?
登場する「超人」たちは、誕生も特性も、実にさまざまだ。
宇宙から来た巨人、ファンタジー世界の生命体、古代から妖怪とされてきた存在、科学者に改造されたサイボーグ、太古に滅亡した巨大文明の遺産などなど……。
一部の超人は公然と活動して世間から人気を集め、一方で素性を隠しながら密かに戦う超人もいる。そして超人に対抗する敵勢力、組織もまた、それぞれ暗躍を続けている。

日本政府は、秩序確保のために多様な手を打った。
そして設立された組織のひとつが、厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」である。
その通称は「超人課」――「超人」を発見・確保し、保護し、安全に管理するのが任務だ。
超人課に所属するメンバーの一人、人吉爾朗(ひとよしじろう)が、本作の主人公である。 

 

公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。こちらのイントロダクションは1期のものになります。

 

 

コンレボの年表

http://concreterevolutio.com/special/?page=chronological

 

コンレボ世界の年表が公式Webサイトの「SPECIAL」ページ内にありますので、そちらを見ながら本作を視聴するとわかりやすいかもしれません。参考になさってください。

 

 

第23話「怪獣と処女(おとめ)」

いよいよクライマックス突入です。冒頭からとんでもない事態が発生していました。マスター・ウルティマが超人課の半妖である鬼野笑美(きの・えみ)によって数されました。マスター・ウルティマは地球人と宇宙人フューマーのハーフの米国の天才科学者超人です。ただフューマーはガス状ですから本当にタヒんだかはわかりません。

マスター・ウルティマ主導でウルティマ・ポリスにて開催されている「沖縄超人博覧会」、その場に鐵假面剱士・影胡摩(かげこま)がいました。マスター・ウルティマに捕まったようです。捕らえられた影胡摩の前に鬼野笑美が現れて、マスター・ウルティマと対峙します。笑美は、超人博覧会に集められた超人のうち、その化物の類だけが姿を消している。それがマスター・ウルティマの仕業だと言っていました。

笑美は、怪獣や妖怪たちとともにウルティマ・ポリスを占拠し立て籠もっていて、政府と水面下で交渉を行っています。

 

 

超人課の解体と超兵戦士隊の設立

超人課は22話で流れていた映画『日本大予言』の公開後に活動を停止していましたが、神化50年に正式に閉鎖されました。

さらに、公安の超人暴力取り締まり本部と内閣府から防衛庁に移管された公共保安部が合併し、新たに「超兵戦士隊」が設立されています。超人課の未来人であるジャガーこと芳村兵馬(よしむら・ひょうま)はこちらの一員となっていました。公安の赤光(しゃっこう)や民間の「超人警備保障」を立ち上げた牧大鉄(まき・だいてつ)というか音無弓彦(おとなし・ゆみひこ)、人造合体メガッシンの人造人間乙號こと興梠美枝子(こおろぎ・みえこ)と人造人間丁號こと半田馨(はんた・かおる)の2人も超兵戦士隊に入っています。ただメガッシンは表向き超兵戦士隊の一員となっていますけど、実際はそうではないみたいです。

超兵戦士隊の任務は暴力超人たちの潜伏場所を一斉捜索です。鋼鉄探偵ライトこと柴来人(しば・らいと)やサナエさん一家、元超人課のトップである人吉孫竹(ひとよし・まごたけ)の家などが捜索されています。

先日遺体となって発見されたマスター・ウルティマですが、その後の捜査で犯人は一部で妖怪と言われるタイプの悪の超人であることが判明、犯人と思われる超人、つまり笑美は怪獣や妖怪たちとともにウルティマ・ポリスを占拠し立て籠もっています。政府は水面下で交渉を続ける一方で潜伏中の危険な超人主義者を拘束し、昨年の丸の内爆破のような事態を二度と起こさないために全力を尽くしています。

 

 

超人課の目的は爾朗の保護

人吉孫竹と兵馬の会話で超人課の本来の目的が明らかになっていました。神化49年大晦日に、主人公の人吉爾朗(ひとよし・じろう)が人吉邸に姿を現しました。そこで孫竹と会話し、孫竹の口から超人課設立の目的が語られています。

「超人を保護し管理する、超人を護るための組織、その超人とはお前だ、爾朗。米軍も里見も、ずっとお前を狙っていた。だからお前を護るための組織が必要だった」

ということです。超人課は、爾朗を、マスター・ウルティマや帝告こと「帝都広告」の顧問である里見義昭(さとみ・よしあき)から護るために作られた組織でした。

前々回でしたか、爾朗が時代の特異点(分岐点)になっている可能性が語られていました。広島に落とされた米国の新型爆弾が落とされましたが、爆心地には小さな男の子がいたという出来事がありました。この男の子は爾朗です。

里見は、これは今の世界とは別に新型爆弾が成功した世界がどこかに続いている可能性を示唆している、ということを言っていたかと思います。パラレル世界ですね。神化年代とは別のリアル昭和、あるいはそれに近い世界があるのではないかと。新世界を切り開くためには爾朗の肉体を崩壊させる必要があると里見は考えています。

その話について未来人の兵馬はある仮説を出しています。爾朗は二つの世界が重なり合うその接点ではないかという説です。失敗だと思われている新型爆弾は実はその破壊エネルギーの全てが一人の赤ん坊の姿をとっただけなのではないか、重なり合う別の世界では新型爆弾は成功し、広島を消滅させたのかもしれない。しかし、その世界では核分裂の力を手に入れていて石油を巡る争いなど起きておらず平和が世の中になっているのかもしれない。

それならどうしてパラレルが生まれたのか、どうして爾朗は存在しているのか。それは兵馬たちが言うには、誰かが望んだからではないかということです。仮に平和が訪れたとしても、新型爆弾によって失われた生命はあります。誰かがその悲劇を救いたいと願ったのではないか、と考えているようです。誰かとは誰でしょうか。

 

 

「およげ!たいやきくん」と東﨑倫子の発言

帝都広告のマーケティング局と「超人警備保障」の代表取締役を務めていた東﨑倫子(とうざき・みちこ)は、神化50年時点で超人に関わる部署から離れていました。子ども番組の歌のコーナーを担当しています。

東﨑を訪ねてきた元超人課の魔女である星野輝子(ほしの・きっこ)と、お化けの風郎太(ふうろうた)に対して、東﨑は担当しているある歌を聴かせています。それは「およげ!たいやきくん」でした。

まいにちまいにちぼくらはてっぱんのうえでやかれていやになっちゃうよ

東﨑は爾朗にもこの歌を聴かせたそうです。続けて「こんな風に考えたことはない? 超人なんて結局、子供の想像にすぎないんじゃないかって、ある日この世界からふっと超人が消えてしまう日が来る。それはどこかで子どもが夢から覚めただけじゃないかって」

この東﨑の台詞はとても重要なものと思えますので、覚えておいた方が良さそうです。

輝子は、倫子が超人をたい焼きみたいにしてそれでウルティマ・ポリスのエンジンを動かすことを自分たちに教えようとしていたのではないか、と考えています。マスター・ウルティマはそれが超人が人の為になると考えていた?

 

 

ウルティマ・ポリスの動力は超人

ウルティマ・ポリスのエンジン構造図はたい焼き器のようです。魚の型の鉄板のような。ウルティマ・ポリスは自在に潜航し、世界中どこにでも行ける世界初の海上都市として、エンジン部分はマスター・ウルティマによって設計されています。

動力は石油に頼らない新しいエンジンで、「超人によるエネルギー革命」とされています。マスターは超人博の会期の後にこのシステム内容を公表する予定だったそうです。笑美にとっては世間に公表されたくない(自分たちに危険が及ぶ)ですから、マスターの口を封じた側面もあったはずです。

ウルティマ・ポリスのエンジン、これを動かしているのは超人です。エンジンの中には何でも溶かす「バイオデストロイヤー」が薄められて入っており、超人を溶かしては再生させ溶かしては再生させ、そのときに生じるエネルギーによってエンジンを動かすようです。超人の遺伝子は不死身の超人「サナエさん一家」の細胞から進化した存在なのかもしれないとのこと。

マスター・ウルティマはこれを公開することによって超人の人権を確保しようとしたと言われていました。超人が石油問題を解決、紛争もなくなると。

しかし、マスター・ウルティマが守りたい超人の人権はあくまで人間の姿をした超人だけです。超人の中でも妖怪や別の生物、怪獣といった者はエネルギーとされます。笑美たち妖怪、影胡摩、タルタロス蟲人カムペ、ライトやメガッシン、そして爾朗といったところは滅ぼされる側です。

それを避けるために笑美はマスター・ウルティマを数し、ウルティマ・ポリスに自分達の国を作ろうとしています。密かに各国政府と交渉をし、国の独立を認めさせようとしています。

 

 

アースちゃんの回収とライトのタヒ

超兵戦士隊に「アースちゃん」が捕らえられ、鋼鉄探偵ライトが破壊されてしまいました。おそらくメガッシンも倒されたのでしょう。乙號が弓彦にやられた描写があったので。

アースちゃんは元々弱っていたところに超兵戦士隊に襲われて、ほとんど動けなくなっていました。超兵戦士隊がアースちゃんを回収しようとしたところにライトが現れ、アースちゃんを抱えて逃げようとします。ところが、兵馬がメガッシンをベースに開発した「レッドジャガー」2体には勝てず、ライトは破壊されてしまいました……思っていたよりずっとあっさりなライトの退場でした。

「爾朗どこだ。お前と僕は今こそ正義の為に……」これがライトの最期の言葉です。

しかし、ライトはサイボーグで機械の身体に精神が植え付けられているので、本当にタヒんだのかはわからないですね。ある意味フューマーのような存在です。

 

 

 

爾朗のラスボス化?

沖縄で海上へと浮上したウルティマ・ポリスの上で、爾朗がS遊星人と戦いこれを倒し、全ての超人に宣戦布告しました。この超人とは人型の超人を限定した者を指す言葉でしょう。さらに時をほぼ同じくして笑美が世界に向けて声明を出します。声明の内容は、超人博覧会会場だったウルティマ・ポリスを妖怪や怪獣たちに明け渡すことと、彼らに永遠の自由を与えること、です。まさかの爾朗のラスボス化?

「人々は超人たちを選びました。超人たちは求めていたのです。戦うべき敵を。何が正しくて何が間違っているのかわからなくなった時代に」という輝子の台詞が入ります。

自衛隊や米軍ではバイオデストロイヤーが流出する危険があるということ戦闘には参加せず、代わりに輝子と風郎太も加わった超兵戦士隊と、爾朗+笑美たち人ならぬ者との戦いが始まりました。

 

 

おわりに

 

まさか超人vs.超人の戦いが始まろうとは思いませんでした。それも爾朗が笑美と組んで輝子と対立するだなんて。上に爾朗のラスボス化と書いていますけど、彼が絶対的な悪になったという意味ではありません。そんなものはコンレボには存在しないのでしょう。あらゆる立場にはその立場の事情や考え方があり、それぞれの立場に立って戦っています。

次回が最終回ですが、最終的に爾朗たちはどうなるのかというと、おそらくどちらの陣営も消滅して終わりだと思います。あくまで私の個人的な予想では。時代の特異点である爾朗が消滅することで、広島に落ちた新型爆弾が都市を破壊する世界線が動き出し、超人など存在しなかった世界が進み始めるという物語の終わり方をするのだと予想しています。孫竹と里見はどうなるのかが気になるところです。

今回23話があまりに激しい展開でしたから、理解できないところも少なくないです。超人の勢力としては、一方で爾郎と笑美、影胡摩、カムペ、ジュダスもそうでしょうか、人ではない超人軍団があり、もう一方で兵馬と赤光、弓彦(大鉄)、輝子、風郎太といった人の超人軍団(超兵戦士隊)があります。超能キッカーこと南零一はどちらでしょうか? 今回退場した超人はマスター・ウルティマとライト、白田晃(S遊星人)、アースちゃん、メガッシン?です。ただこちらも本当にやられたのかどうか怪しい超人ばかりですね。

 

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