ディスディスブログ

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TOKYO TRIBEの名前が宮沢章夫さんの口から出てきました。Eテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅱ DIG 深掘り進化論』第6回「更新するストリート・カルチャー」の感想

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Eテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅱ DIG 深掘り進化論』が昨日2015年11月6日金曜日に第6回が放送されました。第2シーズンの最終回です。

 

www.nhk.or.jp

 

第6回は「更新するストリート・カルチャー」でした。講師は第1シーズンを通して講師を務められ、第2シーズンでも第1回を担当された宮沢章夫さんです。

 

宮沢章夫さんと風間俊介さんの相性の良さ

今回改めて気がついたことがありまして、私はこの『ニッポン戦後サブカルチャー史』が大好きでしたけれども、それは宮沢章夫さんあってのものだったということです。宮沢さんの切り口や語り口が好きだったようです。他の方の切り口・語り口が駄目とは言いません、それはそれで楽しめたのですが、宮沢さんが最もフィットしているように感じられます。単に私の感覚的に合っていただけかもしれません。

それと、この番組は風間俊介さんが不可欠だ、ということも強く感じています。風間さんは鋭い感性の持ち主で、話の内容を聞いていても本当にサブカルが好きなのだろう感が伝わってきますし、共演者などに気を配っていて立てていますし、視聴者(私)にも分かりやすく言葉を選んでくれていて、頭の良さを感じさせます。何より宮沢さんとの相性が非常に良く感じられて、彼らが楽しくやり取りをしているのが観ているこちらに伝わってくるのが心地良いです。

アイドルでライターでもある西田藍さんもかなりな切れ者ですね。私は西田さんを知らなかったのですが、大きな驚きでした。サイバーパンクに関する話題になったときに、西田さんによる同ジャンルの金字塔『ニューロマンサー』についての書評が、雑誌に掲載されていたことに触れられていましたが。ちょっと読んでみたくなりました。私はサイバーパンクに苦手意識がありまして、まず読まないジャンルなのですが、おかげで少し興味が湧いてきました。

 

まさか鉄コン筋クリートとTOKYO TRIBEが出てくるとは

今回はストリートカルチャーでしたが、まさか松本大洋さんの『鉄コン筋クリート』と、井上三太さんの『TOKYO TRIBE』が、宮沢さんの口から出てくるとは思いませんでした。いや鉄コンはまだしも、TOKYO TRIBEは超意外です。

私は、祥伝社から発行されていた、ストリートファッション&カルチャー誌『月刊BOON』に連載されていた『TOKYO TRIBE2』は読んでいたのですが、『TOKYO TRIBE』は読んだことがありません。TOKYO TRIBE2にしても、メインの目的は『BOON』のファッション関係の記事で、漫画は二の次三の次でした。ですから内容はほぼ把握できていません。漫画の内容が、ヒップホップな感じのあれな感じがあれなのでちょっとあれだった、というのが正直なところなのですが。そうそう、今回の放送では、作者の井上三太さんご本人もVTR出演していて、なかなかにエキゾチックでした。

私の世代よりもかなり上の世代である宮沢さんからTOKYO TRIBEが……いやはや凄いですね、アンテナの張り具合が半端ない。ただ、宮沢さんは何度も『鉄筋コンクリート』と言い間違えていましたし、漫画ではなくアニメと言ってもいたので、本当に本作を知っているかは少々疑問でしたが。アニメ映画化されたのは2006年、漫画の連載は1993年から。

鉄コンの「宝街」にしても、TOKYO TRIBEの「トーキョー」にしても、ディストピアが登場している〜的な話題になっていました。ディストピアというと、今の私は『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』になります。TOKYO MXの再放送を19話まで見終わっていて、先が気になって仕方がないです。

 

 

おわりに

今回の「更新するストリート・カルチャー」は「3つの三角形」と「寺山修司の30時間市街劇(1975年)」が鍵になっています。1956年のエルビスとビートニクと太陽族の三角形から始まり、現代、1995年からの電脳空間とSNSとネオ暴走族の三角形へと展開していき、最後にネオ暴走族からの「族」繋がりで太陽族へと結びつけていました。「族」が復権している、という。この流れはお見事でした。寺山修司さんの市街劇は今やったら普通に捕まるでしょうね……。

気になったのは、SEALsの名前がホワイトボードに書かれていたことです。その内容は番組では特に触れられていなかったかと思いますが……宮沢さんは何を言っていたのでしょう。

今回の再放送は近々あると思います。具体的な日程等は公式Webサイト上にもまだ告知はないですけど。

 

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