ディスディスブログ

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優勝は意外なあの人。『プレバト!!』2021年「冬麗戦」の結果と個人的な順位と観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』は、2021年1月14日日木曜日に俳句の2021年冬のタイトル戦「冬麗戦」が行われました。

視聴した雑感をあれこれ書いています。

 

大会の結果などネタバレ要素が本文にありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆、などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

2021年1月14日は新年のスペシャルで、19時から20時までの3時間放送されていました。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「立川志らく」さん、「中田喜子」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さん等がいます。

 

最近見始めた

実は私は『プレバト!!』を最近見始めています。

継続して観ているのは1年ほど前、2019年末くらいからでしょうか。

 

番組の存在は何年も前から知っていました。

しかし当時はどうも夏井先生の言葉の強さと荒さが受け付けないと感じてしまい、少し観ただけでそれから全く観ていませんでした。

その後、夏井先生が『NHK俳句』の選者に就任されてから、あああれはやはりエンターテインメントとして、役として演じている部分も大きいのかと思い至りました。

 

それからは夏井先生の印象が大きく変わって、ずいぶんと間が空きましたが、2019年末くらいからようやく継続して観るようになっています。

元から民放のバラエティ番組を好んでいないことも理由としては大きいでしょう。

 

俳句「2021年 冬麗戦」

『プレバト!!』の俳句カテゴリでは、2021年の「冬麗戦」が開催されています。

 

【冬の芸能界俳句王を決める「冬麗戦」】夏井いつき先生が昨年詠まれた全314句から優秀句を厳選。これに選ばれた年間優秀句トップ10の作者、10人によるタイトル戦となる。 “ミスタープレバト“ 梅沢富美男はここ最近、優勝から遠ざかっているが、悲願の優勝となるか!?さらに、昨年の「冬麗戦」王者・横尾渉 (Kis-My-Ft2) は2連覇に向けて渾身の一句で挑む! 冬の芸能界俳句王はいったい誰の手に!?

 

録画データには上記引用部のように書かれています。

 

一発勝負

上の引用部にあるように、2021年冬麗戦はルールが秋の大会とは大きく異なりました。

予選もなく、夏井先生が選出した10名による一発勝負です。

 

かつて今回のようなルールの大会は遭ったのでしょうか?

2020年から本格的に見始めている私の記憶では今までなかったと思います。 

 

出演者

2021年「冬麗戦」の出場者。

言い換えると夏井先生が選出した2020年のベスト10句を詠んだ方々です。

 

  • 梅沢富美男(永世名人)
  • 東国原英夫(名人10段★5)
  • 村上健志(名人10段★3)
  • 藤本敏史(名人10段★1)
  • 横尾渉(名人6段)
  • 中田喜子(名人5段)
  • 立川志らく(名人3段)
  • 千賀健永(名人2段)
  • 千原ジュニア(名人2段)
  • 森口瑤子(特待生3級)

 

敬称略で失礼します。

決勝に勝ち進んだ10人は上記のとおりです。

段位順、同じ段位の場合は五十音順です。

 

森口瑤子さんが意外な選出でしょうか。

段位的には森口さんより上位の方は多くいらっしゃるようなので。

 

歳時記に掲載

2021年「冬麗戦」とは別に、2021年1月14日放送の俳句コーナーに関する大きなニュースがありました。

 

ハンディ版 オールカラー よくわかる俳句歳時記

それは「村上健志」さんと俳優の「的場浩司」さん、お笑いタレント「光浦靖子」さんの詠んだ句が歳時記に載るというものです。

お三方の俳句が載る歳時記は、ナツメ社『ハンディ版オールカラー よくわかる俳句歳時記』とのこと。

画像の本と思います。

 

生還す―石寒太句集

本書は俳人「石寒太」さんが監修されているそうです。

夏井先生も「俳句の世界の実力者の一人」と石寒太さんを称していました。

これは栄誉ですね、素晴らしいです。

 

俳句を詠む人なら「一生に一句 歳時記に載せて欲しい」と思うものなのだとか。

 

夏井先生からのお題

2021年「冬麗戦」に話題を戻します。

夏井先生から出されたお題は「輪ゴム」でした。

輪ゴム1個を写した写真です。

 

結果

結果は「森口瑤子」さんが優勝。

 

森口さんは今回が初優勝のようです。

他9名全員が名人の段位の中、名人に届かない特待生の森口さんが優勝しました。

 

  1. 森口瑤子
  2. 村上健志
  3. 東国原英夫
  4. 梅沢富美男
  5. 中田喜子
  6. 千賀健永
  7. 千原ジュニア
  8. 藤本敏史
  9. 横尾渉
  10. 立川志らく

 

敬称略。

順位は上記のとおりです。

 

ボーダーラインに関しては番組で触れられなかったかと思います。

次回シード権を得るか予選からか、そのボーダーラインですね。

つまり次回も予選はなく、今回と同じルールで行われるのでしょうか。

 

個人的な1位2位3位

視聴した私が感じた1位、2位、3位です。

 

私が感じた1位は村上さん、2位は東さんです。

放送で優勝した森口さんの句は3位か4位でしょうか。

 

東さんの「冷たし」

1位は東さんでも良いかもしれません。

 

手術台に乗せられ麻酔のかかった自分の身に、メスでしょうか、冷たい何かが触れたことで恐怖が湧いてきたことを詠んでいらっしゃいます。

 

梅沢さんは東さんにしか詠めない句だと仰っていたかと思います。

確かに恐怖感の伝わる句でした。

私は幼い頃に頭部を怪我して手術を受けたことがあり、無影灯の焚かれた瞬間の不安感を東さんの句を見聞きして思い出しもしました。

 

しかし番組でも言われていたとおり、「冷たい何か」の「冷たい」を季語とするかどうか、ここが問題になりそうです。

これについては私は季語ではないと感じるので、村上さんの方が上にあると判断しています。

 

季語としての「冷たし」は気温が低いことだそうです。

東さんは「冷たい何か」と、メスなど手術に用いられる道具を修飾する形容詞として「冷たい」を使っていらっしゃいます。

詠まれた句の状況的には夏場であっても「恐怖の冷たさ」を覚えるはずなので、東さんの使い方では季語の「冷たし」からは離れているように感じられます。

なので私は東さんの句は1位にはならないかなと判断しました。

 

1位は村上さん

個人的な1位は村上さんでした。

 

1月の空にゴム動力のプロペラ機を飛ばす、あるいは飛んでいるところを見ている様子を詠まれています。

 

村上さんはどちらかというと、ナルシシズムが前面に出てくる句が多い印象をもちます。

それはそれで個人的には嫌いではないのですが、ナルシシズムがやや強いことに引っかかりを覚える人も少なからずいらっしゃるだろうなとは想像できます。

 

今回は村上さん個人の感情を抑えて、「ゴム動力のプロペラ機」の物体だけを中七下五にどんと置く、シンプルな句を詠んでいらっしゃいました。

句の字面はシンプルでも、句のイメージを広げるとやはりロマンチックなのですよね。

ん〜、素晴らしい。

 

夏井先生も「新年の気配を含んだ1月の空へ向かって、ゴムを巻くとか指の感触とか、皆がちゃんと思い浮かべる、この人ここから本物になる! 」などと評価していらっしゃいました。

 

ジュニアさん

先ほど、森口さんの句は3位か4位かと書きました。

私の中で森口さんと3位を争った句は「千原ジュニア」さんが詠んだ句です。

 

輪ゴムを冬の月を向けて掲げて、輪の中に月を入れてみた。

そんな句でした。

こちらもロマンチックな句ですね。

村上さんをいじることの多いジュニアさんも、なかなかのロマンチストです。

 

夏井先生は、ジュニアさんの句を7位にしていました。

私は3位か4位かなと思います。

 

句は下五が「入れてみる」となり散文でした。

添削ではそこを削って「冬月を捕らう」にしています。

ですけど、ジュニアさんが意図して散文を詠んだと受け取れたので、私はこれはこれで良いと思っています。

添削後よりも添削前の方が好みでした。

 

森口瑤子さん

私の中でジュニアさんと争っていた句は森口瑤子さんでした。

番組の優勝者ですね。

 

風花へゴム鉄砲を飛ばしている様子を、オノマトペを使って詠まれていました。

風花とは晴天時に雪が風に舞うように降っていることだそう。

 

村上さんは「シンプルだけど、『ぽう』がひらがなになっているとか、しゅぱんしゅぱんって音が、子どもの感情を映像化させるのに役立っているのが、僕のやつよりも一歩勝っていたのかな」と評していました。

 

確かに、子どもの視点に立った柔らかい言葉の選び方が良かったです。

しかし、村上さんや東さんの句より上位かというと、そこまでではない気もしてしまいます。

場面の切り取り方や発想が、村上さん東さんに比べると平凡に感じられるからです。

発想はやや平凡なのだけれど、言葉選びが考えられている、だからこそ句として優れているのかもしれません。

その場合は私の俳句を鑑賞する力が足りていないのでしょう。

 

破調のあの方

そういえば破調が得意なあの方は、今回七五調に挑んでいらっしゃいました。

残念ながら結果も内容も精彩を欠いていましたね。

普段から七五調を基本に句を詠まないと、俳句の調べに整える力は養えないのかなと感じます。

ウケの良い型ばかりを詠んでいてはその型しか鍛えられませんよ、応用は基礎の上に立つものですよと。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2021年「冬麗戦」の順位と観た感想を書いた記事でした。

 

近ごろ歳時記がほしいです。

私は俳句を詠まないものの、読んだり聞いたりすることは好きなので、季語を学びたいなと。

 

2021年版 夏井いつきの365日季語手帖

2021年版 夏井いつきの365日季語手帖

 

 

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