「エイドリアン・ニューウェイ」は2025年3月いっぱいでレッドブルF1を離脱します。
チームは彼の離脱を「問題ない」としていますが、元レーサーのドイツ人クリスチャン・ダナーはそう思っていないようです。
目次
ニューウェイのレッドブル離脱
2024年5月1日、「レッドブルF1」が、チームの最高技術責任者である「エイドリアン・ニューウェイ」の、チーム離脱を発表しました。
離脱の時期は2025年の第1四半期で、とのこと。
2025年3月いっぱいと捉えて良いでしょう。
レッドブル「問題ない」
ニューウェイのチーム離脱に関して、チーム代表「クリスチャン・ホーナー」は彼の退団を「問題はない」と軽視し、チームになお潤沢な技術部門があると主張しています。
終わりの始まり
一方で、顧問の「ヘルムート・マルコ」はレッドブルにとって「大きな損失」であると述べ、チーム内でも意見の食い違いが起こっています。
Avd Motorsport誌に語ったところによれば、元F1ドライバーの「クリスチャン・ダナー」もマルコの意見に賛同しているようです。
これはレッドブル・レーシングの優位性の終わりの始まりだ。
彼らが崩壊するとは言わないが、エイドリアン・ニューウェイの退団でその支配は終わる。
エイドリアンが働いていたどのチームも、彼が辞めるときはいつもこう言った、「問題はない」と。
彼は今でも全体像を把握しており、問題をコントロールしている人物だ。
とダナーは言っています。
簡単
さらに、ホーナーの言う、レッドブルのスタッフはマエストロから学んでおり、タイトル獲得に向けて任務を遂行しているという言葉に対しても、ダナー。
そんなに(ニューウェイの教えが)簡単だったら、ニューウェイの学生は皆、勝てる車を造ってきただろう。
これは誰も認めたがらないほど深刻な離脱だ。
レッドブルで物事が上手くいかなかったとき、何が起こったのか? エイドリアンはサーキットに来なければならなかった。
(休暇を短縮して他チームへの移籍の可能性について)それはいいね、今は休暇中だけど、タヒぬほど退屈しているだろう。
とのこと。
感想
感想です。
クリスチャン・ダナー、懐かしいです。
私がF1を見始めた頃に、名前は何度も見聞きしたことがあります。
F1ではほとんど活躍できないまま、いつの間にか消えてしまった人という印象です。
確か『Racing on』という雑誌にコラムがあったような。
今は、解説者として活躍されているということでしょうか。
ダナーの意見は至極全うという感じがします。
ただ、2025年までは大きな変化はないとも感じています。
レギュレーションは25年まで変わらないので、基本的なデザインの考え方も変わらないと思うから。
問題は2026年以降ですよね。
ニューウェイがいない上に、エンジンを自分たちで造り、バッテリーなどはF1から長らく遠ざかっていたフォードが担当する。
不安要素がいくつかあります。
ニューウェイはデザインも優れていますけど、何よりレギュレーションを正しく理解する能力に長けているので、そこで差は生まれると思います。
26年以降(下手をしたら25年にも)レッドブルが王者から陥落し、ニューウェイの移籍先のチームが優れたマシンを造っていたら、そのときにようやく過去を振り返って、やっぱりニューウェイの離脱が分岐点だったね、となりそうです。
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おわりに
ということで、レッドブルのエイドリアン・ニューウェイ離脱は彼らの優位性の終わりの始まりという報道について書いた記事でした。