漫画『キン肉マン』の、Ⅱ世ではない、キン肉星王位争奪編からの完全な続編が描かれていることを、つい先日知りました。
ブックオフで偶然に知り、その勢いのまま37巻と38巻を購入しました。
色々と感想を書きました。
目次
漫画『キン肉マン』
漫画『キン肉マン』についてです。
集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』において、1979年22号(1979年5月28日号)から1987年21号(1987年5月4日号)まで連載。日本に住む人間を超越した存在・超人のキン肉マンことキン肉スグルが、仲間の正義超人と共に、次々に立ちはだかる強敵とリング上で戦っていく、プロレス系格闘漫画。ゆでたまごのデビュー作であり、代表作でもある。
キン肉マンのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
まさにこういう漫画作品です。
Ⅱ世は読んでいない
私は『キン肉マンII世』は読んでいません。
正確には連載が始まった当時、数話は読みました。
しかし面白く感じられず、すぐに読むことを止めてしまっています。
それ以来、キン肉マン関連の情報から縁遠くなっていました。
当時はリアルが充実していたので、漫画そのものから遠ざかっていた時代でした。
キン肉マンの思い出
『キン肉マン』は『週刊少年ジャンプ』に連載されていました。
私がジャンプを毎回購読するようになったきっかけが『キン肉マン』でした。
ドハマリして、少ないお小遣いをやり繰りしながら、ジャンプも単行本も「キン消し」も買っていました。
確か当時ジャンプは170円で買えましたから、週刊誌でも何とかなったのですね。
ジャンプを読み始めたときには連載のどの辺りだったでしょうかね、忘れました。
2回目の超人オリンピックのウォーズマン戦とか、7人の悪魔超人編のバッファローマン戦辺りかもしれないです。
当時は『キン肉マン』がとても人気がありました。
単行本は発売日にことごとく売り切れになっていたくらい。
放課後に、友だちと自転車で街中の本屋という本屋を巡りました。
本屋の他にも、スーパーマーケットなど本が置いてありそうなお店もチェックして。
それでもなかったときには隣町にも足を伸ばしました。
そのくらい手に入りにくかったです。
『キン肉マン』好きと言いつつも、実はアニメを観ていません。
当時住んでいた家は電波の入りが悪く、日テレだけが映らずにキン肉マンのアニメを観られませんでした。
キン肉マンは日テレでしたよね。
アニメの主題歌は当然知っています。
でもアニメオリジナルのストーリーや設定などはほとんど知りません。
「キン消し」もたくさん持ってました。
買ったキン消しはビスケットの空き缶に詰め込んで。
学校から帰ると漫画を読んで、読み飽きたら缶から好きな超人のキン消しを2体取り出し、キン消しを動かしながら、自分の頭で考えたストーリーを膨らませていました。
そんなときはよくアシュラマンを使っていました。
アシュラマン好きだったので。
ところがあるとき、アシュラマンの腕の根元、肩口辺りから亀裂が入って取れそうになってしまい、そのときに大いにヘコんだ記憶があります。
アロンアルファで対処しましたが、接着すると固くなってしまいゴムならではの柔軟さ損なわれ、ゲンナリした思い出です。
そう言えば、当時はキン消しのパチモノも多くありました。
クオリティが低いパチモノがあるのですよね。
「ガチャガチャ」と私に住む地域では呼んでいましたが、ガチャガチャで購入するお店はいくつか決めていて、そこだけで回していました。
しかし、先ほど書いたようにたまに隣町などに遠征をすると、その先にも当然『キン肉マン』のガチャガチャが設置されています。
隣町の情報など知りませんから、見つけた勢いで1回2回と回すと、そんなときに限ってパチモノに遭遇するのです。
もったいないので捨てはしなかったと思いますけど、捨てたいくらいいらなかったです。
2021年の今となっては、パチモノの方が本物より価値が出ているかもしれません。
話し始めるとキリがなさそうなので、思い出話は一旦ここまでにしましょう。
好きな超人
私が好きな『キン肉マン』の超人です。
5人います。
アシュラマン
1人目は「アシュラマン」です。
先ほども少し書いていますけど、「アシュラマン」が好きでした。
でもねぇ、素顔が。
普段目に見えている「笑い」と「怒り」と「冷血」の三面、あれは実はマスクです。
素顔は目がキラキラしているのですよ、三面とも。
以前もどこかに書いた記憶がありますけど、当時それが嫌で嫌で仕方がありませんでした。
納得がいかず、「ゆでたまご先生、なんてことをしてくれたんだ!」「僕の好きなアシュラマンを返せ!」と怒りを覚えたくらい。
あの設定がなければダントツに好きなのですけど、あれのせいで後述する2体とほぼ同列まで順位が落ちています。
あんなうるうるの瞳で「カーカカカ」と笑うアシュラマンなんて。
今からでもいいので、あのうるうるも実はマスクで、やっぱり笑い・怒り・冷血が素顔でした〜として欲しいです。
ラーメンマン
「ラーメンマン」も好きでした。
「ウォーズマン」のスクリュードライバーでしたっけ、あれで側頭部をあれされてあれな状態になってしまったことは、当時かなり衝撃的でした。
今思い出してもエグい。
後に「モンゴルマン」として復活、王位争奪編では眼帯のように布を押し当てて、動けるようになったのだったと思います。
ラーメンマンは登場時には残虐超人と呼ばれていた記憶です。
「ブロッケンJr.」の父「ブロッケンマン」をキャメルクラッチで真っ二つにしていました。
しかし、いつからか善人になって、スピンオフ作品『闘将!! 拉麺男』の主人公にまで上り詰めたキャラクターです。
『闘将!! 拉麺男』も私は大好きで、一時期は『キン肉マン』より好きな作品でした。
『闘将!! 拉麺男』のラーメンマンは、『キン肉マン』に登場するより身体つきががっしりしていて、他の超人と同じような体格になっていました。
今回紹介している『キン肉マン』の続編でのラーメンマンも、『闘将!! 拉麺男』のようながっしりした体格で描かれています。
個人的にはラーメンマンは細身の方が好きです。
ザ・ニンジャ
「ザ・ニンジャ」も好きです。
悪魔六騎士の1人でしたっけ。
あまり出番のなかった超人ですけど好きでしたね。
王位争奪編で西洋忍者「サタンクロス」でしたか、奴との東洋対西洋の忍術バトルは『キン肉マン』のベストバウトに選出したいくらい好き。
そういえばザ・ニンジャは本編のバトルで勝ったことありましたっけ?
ないような。
ブラックホール
「ブラックホール」も好きです。
ブラックホールの初登場は「7人の悪魔編」だったと思います。
当初特別好きではありませんでした。
嫌いでもなかったので、普通。
そういえば、頭の穴の上にある「☆」の両隣りにある「・」が、ブラックホールの目だと思っていたのですよね。
「・☆・」←これです。
「・」が目に見え、顔の穴が「口」に見えたのです。
ですから、なんて面白い顔をしているのだろうと思っていました。
今見るとデザインが秀逸です。
アメコミのヒーローみたいで、とてもかっこいい。
キン肉マンとの戦いに敗れたブラックホールは、その後はしばらく本編への登場がなかったと思います。
「夢の超人タッグ編」で正義超人の「ペンタゴン」と「四次元殺法コンビ」を組んで再登場したはずです。
タッグ編でのキン肉マン&キン肉マングレート組の「マッスルブラザーズ」戦が面白くて、一気にブラックホールを好きになりました。
マッスルドッキングを食らって敗れたものの。
よくよく考えると、顔にブラックホールがあるって、とんでもない超人ですね。
宇宙スケールですから、最強かも。
「プラネットマン」もすごそうですけど。
その超人タッグ編で、悪魔超人のブラックホールと正義超人のペンタゴンの2人が、どういう経緯で知り合いコンビを組むに至ったのか、当時不思議でした。
その辺りも本作を読み進めるとわかったりするのでしょうか。
ゆでたまご先生は、単に2人の見た目が似ているからタッグを組ませたのだろうと想像していますが。
キン肉マングレート
「キン肉マングレート」も好きでした。
「プリンス・カメハメ」も好きですけど、それ以上にグレートが好き。
まず黒いキン肉マンという設定時点で勝利です。
かっこいい。
実際の色は赤っぽい色みたいですけど、漫画では基本、白黒で描かれますから、私にとっては黒いキン肉マンなのですよね、グレートは。
コスチュームも好きでした。
白いタンクトップに、裾がフレアになっているトレーニングウェアのスタイルが、子どもながらにとてもかっこよく映りました。
丈が短めなのですよね、それがまたいい。
先ほどキン消しのアシュラマンのことを少し書きました。
グレートのキン消しも持っていて、アシュラマンに並ぶくらい好きでした。
脚をぐいぐい動かしてローリングソバットの形を作るなどして1人で遊んでいました。
グレートと言えばソバットなど足技ですよね。
そう言えば、プリンス・カメハメは寝技・関節技を得意としていたと思います。
一方、グレートはローリングソバットやマーシャルアーツキック、サマーソルトキックといった華麗な足技を披露していました。
戦い方がまったく異なりますね。
理由は周囲に自分がカメハメだと気づかれないように、意識的に戦い方を変えていたということでしょうか。
当時は特別不思議に思っていませんでしたが、おそらくそういう事情でしょう。
『キン肉マン』37巻と38巻
前置きが長くなりました。
今回紹介するのは『キン肉マン』の37巻と38巻です。
先日『ブックオフ』で購入しました。
どちらも110円、220円也。
110円のため状態はよくなかったです。
画像のとおり、37巻の方がずっと分厚いです。
知らなかった
知らなかったのです。
何をって、37巻以降が連載されていたことをです。
当時『週刊少年ジャンプ』で連載されていたのは、単行本でいうと36巻まででしたか。
調べると75巻まで発刊されているんですね。
気づかなすぎでしょう、私。
先ほど書いたように『キン肉マンⅡ世』が個人的にあんまりでした。
その時点で見切りをつけるように『キン肉マン』から離れてしまいました。
それからは私自身のメンタルなあれなどもあって、『キン肉マン』そのものの情報を全く得ないまま2021年まで来てしまっています。
ところがつい先日、たまたま立ち寄った『ブックオフ』で、たまたまジャンプコミックのコーナーに足を向け、たまたま『キン肉マン』が目に留まり、そして何となく38巻を手に取りました。
実はそのとき、『週刊少年ジャンプ』の掲載分が単行本で36巻まで出ていることさえ忘れていました。
30巻台までであることはうっすら覚えていましたが。
そのため最初、全何巻だったかを私が覚えていないだけで、当時38巻以上発刊されていたのだろうと解釈したのです。
30巻台であれば内容は王位争奪編だろうなと、懐かしなと思って手に取ったのでした。
パラッとページをめくってみたところ、見たことのないキャラクターたちが目に飛び込んできました。
「ん? これは『キン肉マンⅡ世』だったっけ?」
そう思って、もう一度表紙を見ました。
しかしどこにも「Ⅱ世」などと書かれていない、無印の『キン肉マン』のようです。
「ということはこの38巻は新作なのか?」
そこで初めて新作の可能性を疑いました。
今度は表紙の裏にある、作者のコメントを読んでみると、作者「ゆでたまご」さんのコメントに「24年ぶりのキン肉マン」と書かれているではありませんか!
「やっぱりこれは新作だ、私が読んだことのない内容だ、しかもⅡ世でもⅢ世でもない、あの「キン肉スグル」がプロレスをする、紛れもない『キン肉マン』だ!」
そう確信した瞬間、37巻と38巻を持ってレジへ向かっていました。
そのとき内容はろくに読まずに買いました。
新型コロナウィルスの問題で、私が行った『ブックオフ』では立ち読みが禁止されていたからです。
どうして37巻と38巻の2冊にしたか。
それは37巻が連載再開の準備、あるいはそれまでの隙間を埋めるような短編集だったから、38巻から本格的に新編が描かれていたからです。
39巻以降は38巻をじっくり読んでからでも遅くないだろうと判断しました。
記事作成時点では早く39巻を読みたくて仕方がありません。
感想
『キン肉マン』の37巻と38巻を読んだ感想です。
ネタバレが含まれますので大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いします。
キン肉マンだ!
特に本格的に新展開が始まった38巻を読んで思ったこと。
それは「これは『キン肉マン』だ!」です。
設定の粗さ、ご都合主義、ツッコミどころは少なからずあります。
でも、それらをツッコみながら楽しむ。
こういう楽しみ方が『キン肉マン』の楽しみ方、当時のジャンプ漫画の楽しみ方、1980年代の娯楽の楽しみ方だったなぁと思い出しました。
設定や描き込みの緻密さ、それは大事なことかもしれません。
シリアスな漫画であれば尚のことでしょう。
ですが『キン肉マン』を読んでいると、『キン肉マン』においてはそんなことは二の次だよなぁと思い出させてくれます。
設定なんぞクソ喰らえ、いくらでも後付してやる、面白ければそれでいい、熱ければそれでいい。
これぞ『キン肉マン』です。
38巻にもツッコミどころはありました。
例えば、ラージナンバーズたちが現れたとき、彼らは自分たちのことを「真の完璧超人軍(リアル・パーフェクトちょうじんぐん)」と呼んでいました。
ところが途中から、3話からですか、突然「完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)」と呼び名を変更し、以降「真の完璧超人軍」の名称が出なくなります。
そういうところです。
絵が上手い
次に思ったことは「絵が上手い」です。
十何年ぶり、何十年ぶりに拝見して、「ゆでたまご」先生の画力が相当上がっていらっしゃると感じました。
特に上手く感じられたのは「筋肉」の描写ですね。
画力が上がったといっても絵柄ががらりと変わるのではなく、「ゆでたまご」先生の絵とすぐにわかります。
漫画家さんの中には一作中でも絵柄が別人レベルで変わる方がいらっしゃいます。
私はゆでたまご先生のような継続性の見られる絵の方が好きです。
友情パワー
最初に書いたことと関連していると思いますが、「友情パワー」も健在でした。
38巻では「友情パワー」の文言はまだ登場していないかもしれません。
しかしこれは友情パワーの為せる業だと思わせる戦いが繰り広げられていました。
これもやはり「これぞ『キン肉マン』だよなぁ」と感じさせるところです。
38巻では「テリーマン」が活躍します。
彼の泥臭さや不屈の闘志は2,30年前と変わらずでした。
強力な技がなく戦い方も地味で古典的。
それなのになぜか負けない、不思議な超人です。
そう、テリーマンは引き分けも多い印象です。
38巻でテリーマンと戦ったのは「マッスル・ラジアル」という完璧超人。
「パーフェクト・ラージナンバーズ」の1人です。
ラジアルの超人強度は「4800万パワー」。
対するテリーマンは超人強度「95万パワー」。
普通ならテリーマンが勝てるわけがありません。
文字通り桁が違うのですから。
でも勝ってしまうのですよねぇ、テリーマンは。
キン肉マンたち「正義超人」、中でも精鋭の「アイドル超人」たちは、「友情パワー」によって超人強度が増します。
ラジアル戦のように平時では大きな力の差があっても、アイドル超人たちは友情パワーで力が大幅に増幅され、完璧超人たちを上回っていきます。
友情パワーがあれば何でもできる。
38巻でもそういうことでテリーマンは、桁違いの超人強度を有するラジアルに勝ったのでしょう。
ラジアルたちに大切な仲間たちをいたぶられたことで怒り、友情パワーが炸裂して。
この辺りの、怒りとか悲しみとかの感情によって主人公側の強さが動く設定は、『ドラゴンボール』でも見られますね。
『聖闘士星矢』や『北斗の拳』もそうですか。
そうそうテリーマンって、額に「米」印があるじゃないですか。
理由はアメリカのテキサス出身だからでしょう、「亜米利加」「米国」と書きますから。
でもそれはもろに日本からの視点ですよね。
アメリカ人が自分たちの国を亜米利加や米国とは書かないでしょうと、子どものときからツッコんでいました。
ラーメンマンは額に「中」、これは日本から見ても中国から見ても「中」でよいと思うのですけど。
スペシャルマンとカナディアンマンとジェロニモは噛ませ犬
「スペシャルマン」と「カナディアンマン」と「ジェロニモ」は相変わらずでした。
上の画像でラジアルにやられているのがスペシャルマンとカナディアンマン。
下の画像で、これは実は「ビッグ・ザ・武道」ではないのですが、それに殴られているのがジェロニモです。
悲しいかな、噛ませ犬は相変わらずのようでした。
この3人の中ではジェロニモが一番活躍してきたかと思いますけど、それでもという。
38巻には「カレクック」や「ベンキマン」、「タイルマン」も登場しました。
懐かしすぎて涙が出てきそうです。
彼らは何と、あれされていました。
どういう理屈であれされたのかよくわからないですが。
果たしてタイルマンたちは元に戻れるのか、これも39巻以降のお楽しみでしょう。
ストロング・ザ・武道の正体は?
そして、38巻を読み始めて驚いたことの1つが、先ほどの画像です。
ジェロニモの顔面にパンチを繰り出した超人。
あれは「ビッグ・ザ・武道」のままの見た目です。
確かビッグ・ザ・武道の正体は「ネプチューン・キング」でした。
ネプチューン・キングはタッグトーナメントの決勝戦で、キン肉マンとテリーマンのマッスルドッキングで倒れたはずですよね。
あのときタヒんでしまったのでしたっけ、忘れました。
それが38巻では復活しています。
読み進めていくと、今回のビッグ・ザ・武道はあの武道とは別人とわかります。
名前を「ストロング・ザ・武道」というようです。
おそらくですけど、武道が本体ではなく、防具の下に別の誰かがいるのでしょう。
ビッグ・ザ・武道の正体がネプチューン・キングであったように。
防具を剥ぎ取った下に誰がいるのか。
それはおそらくラージナンバーズのトップでしょうね。
ネプチューンマンはラージナンバーズに捕らえられたようでした。
彼の復活も待たれます。
ダルメシマンって
「完璧・無量大数軍」に特に興味を惹かれる超人が1人いました。
1人というか1匹というか1頭というか。
それが画像右下にいる「ダルメシマン」です。
いやこれはただの犬じゃないですか、まんますぎますよ。
こういうダルメシアンのような超人を本編に採用してしまう。
これこそが『キン肉マン』、これこそが「ゆでたまご」先生ですよね。
どうやらラージナンバーズの多くは、ファンからの応募から採用された超人たちみたいですね。
ある扉絵に、ラージナンバーズが一枚絵に収まっているものがあり、それぞれ名前の欄に、応募された方のお名前が載っていました。
そういえば、ファンが考えた超人を募集するみたいなことをやっていましたね、当時から。
私も応募した思い出がありますよ、不採用でしたけど。
記憶が確かなら、ビッグ・ザ・武道も完璧超人の「ネプチューンマン」も「ケンダマン」も「スクリューキッド」も、こういったファンからの応募から採用された超人だったと思います。
「ラーメンマン」も「モンゴルマン」も「ロビンマスク」も「ウォーズマン」も「ペンタゴン」も「バッファローマン」も「ジェロニモ」もそうだったような。
他にもたくさんいた気がします。
名前が異なっていたり、いくつかのアイデアを合体させた超人だったり。
本当に多いのですよね、ファンを信頼しているといいますかファンにぶん投げているといいますか。
記憶が間違えていたら申し訳ありません。
ダルメシマンのようなキャラクターを見ると、いやいやいやとツッコみたくなります。
だって犬ですもん、それでは「超人」ではなく「超犬」じゃないですか。
そんなことを言い始めたらラジアルはタイヤじゃん、ラーメンマンはラーメンなのかとなって、収集がつかなくなるわけですが。
しかし、こういうところこそが先ほど書いた、『キン肉マン』の楽しみ方、80年代の娯楽の楽しみ方だよなぁと思います。
懐かしいです、本当に。
この記事を書いていると涙が出そうになります。
画像1コマ目の「ピュアピュア〜〜〜ッ」と言っている超人たち、彼らが被っている頭巾や衣装も懐かしいです。
あれは確か、ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道のコンビ「ヘル・ミッショネルズ」が正体を明かす前に着ていた衣装ですよね。
当時、頭巾のヘル・ミッショネルズを見て、「ああこいつらが決勝でキン肉マンと戦うのだな」とガキンチョながら思ったものです。
わかりやすかった。
また応募してみたくなります、「僕が考えた最強超人」を。
どんな超人を提案したのだったかなぁ。
最後も熱かった!
38巻の最後がまた熱いのですよ。
攻め込んだラージナンバーズに対して、テリーマンが1人で戦っています。
1戦を終えたところで満身創痍のテリーマン、正義超人が完璧超人の軍門に下ってしまうのか、というところで助けが入りました。
我らがキン肉マンの登場です。
もう少し説明が必要でしょうか。
テリーマンたち正義超人のうちアイドル超人は、「メディカル・サスペンション」でしたっけ、専用カプセルに入って強制的な休養を強いられていました。
36巻までの数々のバトルを経て、もはや身体がボロボロになってしまっていたのです。
いち早くメディカル・サスペンションから明けたのがテリーマンで、テリーマンが1人でラージナンバーズと戦うことなった。
そういう話の流れだったと思います。
そろそろメディカル・サスペンションから明けると言われる、他のアイドル超人たちの出身地で待ち受けるラージナンバーズ。
キン肉マンがラージナンバーズのもとへ向かい、そしてテリーマンも!
というところで、突然テリーマンの背後にマントを着た何者かが現れ、テリーマンを弾き飛ばし、ラージナンバーズが待ち受けるリングへと向かいました。
マントを着た者の1人は「素晴らしいミュージックを聴かせてやるぜ〜〜〜」のセリフで有名(?)なあいつ。
そのセリフは本編で本人が言っていたセリフ、38巻でセルフオマージュをしていました。
こういうところがおっさん心をくすぐります。
そして、もう1人は先ほどあげた私の好きな超人の1人でした。
○○超人と完璧超人の戦い、これは熱い!
ここまで読んで「おおおおおお!!」とめっちゃ興奮しました。
私の心を鷲掴みです。
それにしても意外でした。
まさか彼らが助太刀に来るとは。
いえ、38巻の段階では彼らが正義超人の味方かは確定していないですけど。
彼らからすればどちらも敵かもしれません。
シルエットだけでしたが、彼らのトップの姿もありました。
後に出てくるのでしょうね、こちらもすっごく楽しみです。
でも確かあいつの中身は「○○のマスク」ですよね。
その辺りはあれからどうなっているのでしょう。
マーリンマンの相手はあいつか?
もう一点、気になるのはラージナンバーズの1人「マーリンマン」の対戦相手です。
マーリンマンは半魚人のような見た目でした。
モデルはカジキマグロでしょうか、顔の鼻の部分が鋭く尖っています。
奴はイギリスのロンドンに飛んで、ロビンマスクを待ち受けています。
そこへも○○超人が向かっていました。
誰かは、1人心当たりがあります。
不忍池でロビンマスクと戦ったあいつですよね、たぶん。
バトルが終わったのか、静かになった水面にロビンのマスクがゆっくり上がってきた。
ロビンの勝利を喜ぶキン肉マンたち。
しかし、それはあいつがロビンを倒し、マスクを奪って掲げたものだった!
あの衝撃的なバトルを思い出させます。
メディカル・サスペンションから明けていない、あるいは明けた直後はまだ完調ではない可能性もあるロビンのために、あいつがマーリンマンと戦う。
ロビンのために動いているのではなかったとしても、結果的にはロビンたち正義超人を助けることになるはずです。
もし実現するのなら絶対に水中バトルになりますよね。
これは熱いすぎです。
う〜ん、39巻を読みたい!
おわりに
ということで漫画『キン肉マン』の続編が存在することを今更知り、37巻と38巻を購入したので、読んだ感想などを書いた記事でした。