F1の2021年プレシーズン・テストが2021年3月12日金曜日から始まります。
ウィンターテストの情報をネットで収集している私の方法と、個人的なテストの見どころを紹介します。
目次
F1 2021年ウィンターテストの日程
2021年の、F1のプレシーズンに行われるF1合同テストの「日程」についてです。
プレシーズンテストは3日間予定されています。
2019年までは第1回4日間と第2回4日間の計8日間、2020年は第1回3日間と第2回3日間計6日間でした。
2021年は何と3日間しかありません。
- 3月12日から3月14日まで
20201年のウィンターテストは上記の日程で行われます。
短縮された理由は?
大幅な日程短縮が行われた理由は何でしょう。
シンプルに考えると新型コロナウィルスですかね。
感染リスクを減らすため。
それと新型コロナウィルスの感染拡大の世界的な影響を考えると、トップチームを除くとテストの資金繰りも大変でしょうし。
検索をかけたところ『AUTOSPORT』さんの記事を見つけました。
コスト削減策の一環として、2021年には基本的に現在のシャシーを使用することになる。開発作業は少なくなることから、F1のプレシーズンテストのプログラムはさらに日数を減らされて3日間となる見通しだ。
『AUTOSPORT』の記事には上記引用部のように書かれています。
なるほど、やはり新型コロナウィルスの影響があるようですね。
シャシーも2020年のものから大きく変わらないことから、例年通りのテストスケジュールを組まずともレースを開催できるであろうと。
ただし、これは「アルファタウリ」の「角田裕毅」選手(以下敬称略)や、「ハース」の「ミック・シューマッハ」、同「ニキータ・マゼピン」など今年デビューする新人ドライバーにとっては大きなハンディとなるでしょう。
「フェラーリ」の「カルロス・サインツJr.」や「マクラーレン」の「ダニエル・リカルド」のような移籍組、今年から「アルピーヌF1」にチーム名を変更した「ルノー」の「フェルナンド・アロンソ」の復帰組にもハンディですね。
旧型マシンを使ってのプライベートテストはしていたみたいですけど。
テストの開催時間
テストが行われる「時間」についてです。
時間も昨年から変わったでしょうか。
『DAZN』の放送は3日間とも日本時間の16時00分からと21時00分からを予定しています。
午前・午後とも4時間ずつ行われ、間をはさんで1時間の昼休憩が入るはずです。
F1プレシーズンテストが行われる場所は?
プレシーズンテストが開催される「場所」についてです。
開催地も2020年から変更されています。
「バーレーン・インターナショナル・サーキット」で行われます。
テストの開始時刻が変わった理由はここにありそうですね。
2020年まではスペインのバルセロナで開催されていました。
F1プレシーズンテストを見る方法
F1のプレシーズン・テストをネットで見る方法です。
と言いましても毎年のように当ブログに書いていることの繰り返しです。
私は「テスト情報を細かく伝えてくれるWebサイト」を見ているだけ。
動画配信ではなくテキストサイトですね。
主に2つのwebサイトで、現地からテキスト情報が上がるタイムラインとにらめっこしています。
これから2つのwebサイトをご紹介しましょう。
Autosport
私が見ているwebサイトの1つは『Autosport』さんです。
記事作成現在、まだテストが行われていません。
なのでテストが始まってみないとわからないこともあるでしょう。
あくまで記事作成時点で予定しているサイトさんです。
「Live now / Barcelona F1 test day ***」などと書かれている記事が、テストの配信を表示している記事になります。
画面にはテストの内容、例えば各チームのTwitterや、F1担当の記者のレポートといった情報が随時タイムラインに上がってきます。
画面右には、コースを走ったドライバーとマシン(チーム)、ベストタイム、ベストタイムを出したときに使用したタイヤが表示されます。
ベストタイムを出したときのタイヤコンパウンドが表示されている点が、後述するwebサイトと異なる点の1つです。
ブラウザ側で広告等の制限をかけていると、情報を見られない可能性があります。
ご注意ください。
GPToday
もう1つは『GPToday』さんです。
「LIVE Updates: Follow the **** day of the first test in 2021」などと書かれている記事が、テストの配信を表示している記事になります。
『Autosport』と基本的には同じ仕様です。
画面には走ったドライバーの名前、国籍、チーム名、ベストタイム、トップとのタイム差、周回数が表示されます。
タイヤはラップ中に履いているタイヤコンパウンドが表示されます。
ベストタイムを出したときのコンパウンドとは限らない点に注意です。
ブラウザ側で広告等の制限をかけていると、情報を見られない可能性があります。
ご注意ください。
『Autosport』との違いは、『GPToday』は天気と気温、路面温度、各ドライバーの周回数がわかることです。
それとタイヤコンパンド表示に関しての違いもありますね。
どちらか1つを見るより両方とも見ることで、お互い足りないところを補完しあって良いかと思います。
その他
その他、『Twitter』の検索窓で「F1 2021 test」などの文言で検索をかけると、現地からストリーミング配信をしている方のアカウントを見つけられるかもしれません。
『You Tube』で同様に検索をかけると、現地の方が配信をしているかも。
『DAZN』
2021年は『DAZN』さんでF1テストが配信されるようです。
私は契約していないので観られません。
お金があれば即契約したいレベルで、観られるみなさんが羨ましいです。
2021年F1エントリーリスト
2021年のF1のエントリーリストです。
正確な情報はFIAのページをご覧になってください。
- カーナンバー、ドライバー名、チーム名、PUの順
- 7:キミ・ライコネン「アルファロメオ・レーシング・オーレン」(フェラーリ)
- 99:アントニオ・ジョビナッツィ「アルファロメオ・レーシング・オーレン」(フェラーリ)
- 14:フェルナンド・アロンソ「アルピーヌF1チーム」(ルノー)
- 31:エステバン・オコン「アルピーヌF1チーム」(ルノー)
- 5:セバスチャン・ベッテル「アストンマーティンBWT F1チーム」(メルセデス)
- 18:ランス・ストロール「アストンマーティンBWT F1チーム」(メルセデス)
- 9:ニキータ・マゼピン「ハースF1チーム」(フェラーリ)
- 47:ミック・シューマッハ「ハースF1チーム」(フェラーリ)
- 3:ダニエル・リカルド「マクラーレンF1チーム」(メルセデス)
- 4:ランド・ノリス「マクラーレンF1チーム」(メルセデス)
- 44:ルイス・ハミルトン「メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム」(メルセデス)
- 77:バルテリ・ボッタス「メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム」(メルセデス)
- 33:マックス・フェルスタッペン「レッドブル・レーシング」(ホンダ)
- 11:セルジオ・ペレス「レッドブル・レーシング」(ホンダ)
- 22:角田裕毅「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」(ホンダ)
- 10:ピエール・ガスリー「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」(ホンダ)
- 16:シャルル・ルクレール「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」(フェラーリ)
- 55:カルロス・サインツ「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」(フェラーリ)
- 63:ジョージ・ラッセル「ウイリアムズ・レーシング」(メルセデス)
- 6:ニコラス・ラティフィ「ウイリアムズ・レーシング」(メルセデス)
以上です。
誤りがあったら申し訳ありません。
先ほど書いたとおり「アルピーヌF1」は2020年までルノーだったチームです。
名称が変わっただけで中身は同じのはず。
カーナンバーは数字を合わせるのが流行っているのでしょうか。
チャンピオンチームが1と2から始まった方がシンプルで良いと個人的には思います。
レギュレーション変更
2021年は基本的には2020年シーズンのシャシーが踏襲されます。
なので各チームとも2020年型マシンをベースにした発展型を持ってくると思われます。
20年型が大失敗だったフェラーリを除いては。
トークン制があるのでフェラーリも動かせない・動かしにくい箇所はあるでしょうけど。
実際に21年型も細ノーズにはしなかったみたいですし。
『AUTOSPORT』さんに解説記事がアップされていました。
私の拙い説明を読むよりこちらをご覧になった方が良いでしょう。
個人的な見どころ
2021年のF1プレシーズンテストの、個人的な見どころです。
レッドブル
2021年も一番の見どころは「レッドブル・ホンダ」ですね。
レッドブルとホンダのコンビは2019年から始まっています。
2021年で3年目です。
昨年2020年は、今年こそ絶対王者のメルセデスと対等のマシンを作り上げ、良い勝負ができ、あわよくば勝つのではないかと期待していました。
ところが、いざ蓋を開けてみるとメルセデスに大きく水をあけられてしまいましたね。
もしかしたらと期待していただけ、大きなショックでした。
新型コロナウィルスの問題で開幕が遅れたこともレースに影響したでしょうか。
延期期間でメルセデスに熟成させる時間を与えてしまった可能性。
さらに『ホンダ』が2022年いっぱいでF1参戦を終了します。
2022年からもレッドブルは引き続きホンダPUを使うことになったみたいです。
しかしホンダの名前はF1からなくなりそうです。
ホンダのF1最終年である2021年に悲願は達成なるか。
それこそがF1、2021年シーズン最大の個人的な最大の見どころになります。
角田裕毅
個人的な見どころ、もう1つ大きな柱は「角田裕毅」です。
敬称略で失礼します。
角田は2021年からF1に参戦予定です。
2021年、アルファタウリからF1に参戦することになりました。
— 角田裕毅/Yuki Tsunoda (@yukitsunoda07) 2020年12月16日
温かなチームの皆さんに囲まれての新たな挑戦が、今からとても楽しみです。F1までの道を僕と共に歩んでくれた、たくさんの方々に心から感謝しています。ありがとうございました。
F1でも自分らしく、毎戦、全力で戦っていきます💪#F1 pic.twitter.com/pheWvqJP5U
角田のTwitterアカウント (@yukitsunoda07) からの告知ツイートです。
告知にあるように角田の所属チームは「アルファタウリ・ホンダ」から参戦予定です。
2020年、角田はF1の1つ下のカテゴリ「F2」に参戦していました。
2020年が参戦初年でしたが、角田は初年から速さを示します。
ポールポジション4回、優勝3回、200ポイントを獲得して総合3位の好成績です。
スーパーライセンスの条件をクリアして取得できたことで、堂々F1へのステップを果たしています。
角田はF2時代のチーム代表からF2で最速だと言われていたようです。
それはつまり2020年のF2チャンピオンであるミック・シューマッハより速いということですよね。
もちろんマゼピンよりも。
発言はチーム代表のものですから贔屓目もあるのかもしれないですけど、高く評価されていることは間違いないでしょう。
ヘルムート・マルコ博士も角田のことを気に入っているみたいですし。
そんなF2最速の角田がフォーミュラカーの最高峰であるF1の舞台でどれだけ走れるのか、そこも大きな見どころになるでしょう。
アルファタウリとホンダのコンビはトロロッソ時代を含め2021年で4年目になります。
ホンダとしても、角田にアルファタウリ・ホンダで結果を残してもらいたいでしょうね。
結果次第では2022年にレッドブルへの昇格を果たせるかもしれません。
角田のチームメイトとなるガスリーもF2、当時はGP2でしたっけ、その王者です。
2020年にはモンツァで開催されたイタリアGPで優勝しています。
角田にとっては強敵ですね。
F1でチャンピオンになるためにはチームメイトに負ける訳にはいかないはず。
チームメイトに勝てるかどうか、角田の戦いはテストから始まるでしょう。
チームと契約した時点から既に始まっているでしょうけど。
その他
ホンダPU勢の他にも個人的に見どころと思っている点があります。
先ほど少し書いたとおり、2020年大不振だった「フェラーリ」がどうなるか。
フェラーリに移籍した「カルロス・サインツ」と「ルクレール」の力関係。
久しぶりにF1に復帰する「フェルナンド・アロンソ」は速さを示せるか。
ザイドルとキーの元で復活の気配が漂うマクラーレンは、今季メルセデスPUにスイッチしてどうなるか。
「ピンク・メルセデス」と呼ばれた「レーシングポイント」が「アストン・マーチン」と名前を変えてどうなるのか。
特に気になるのは「アストン・マーチン」です。
ベッテルが加わったことですし、下手をするとメルセデスとレッドブルの間に割って入る可能性があるかもしれないと、怖さを覚えます。
また、メルセデスワークスが近いうちにF1から撤退をする可能性はあると個人的に考えています。
今後、F1チームに予算の上限が定められるそうで、そうなるとダイムラー社など大企業的ほどF1参戦の旨味は減るのかなと思えるからです。
年間453億円以上とも言われる多額の資金投入は、自動車販売のための広告の意味合いが強くあるでしょうから。
ワークス撤退となった暁には、アストン・マーチンこそがメルセデスPUのナンバーワン扱いになるのではないかと思っています。
Introducing our 2021 @F1 challenger – the AMR21.@AstonMartinF1#AstonMartinF1 pic.twitter.com/51OyVMuuln
— Aston Martin (@astonmartin) 2021年3月3日
2021年のアストン・マーチンのマシンは、昨年「ピンクメルセデス」と揶揄された「レーシング・ポイント」とは異なるエアロデザインで臨むようです。
メルセデスのアストン・マーチンへの出資比率を強化したというニュースもありました。
それもこれもメルセデスAMGからアストン・マーチンに力点を移行させようとしている証ではないかと思ったり思わなかったり。
近い将来、ランス・ストロールがチャンピオンになったりして。
おわりに
ということで2021年のF1プレシーズンテストが始まりますの記事でした。