漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』の6巻を購入しました。
6巻は物語上、そしてMSVに関する重要なところに触れている気がします。
読んだ感想などを書いています。
目次
ガンダムが好き
『ガンダム』が好きです。
ですがヘビーなファンではないですし、観た作品も主に初期か最近のものに偏っています。
ファーストは子どもの頃に再放送で、ΖとZZはリアルタイムで観ました。
映画の逆襲のシャアはテレビで放送されたときに観ました。
OVA作品は、後にTOKYO MXで再放送された0080 ポケットの中の戦争と0083 STARDUST MEMORYを観ました。
第08MS小隊も観た気はしますけど、内容をはっきりとは思い出せないです。
最近ではUCやGレコ、鉄血、ビルドファイターズ、THE ORIGINはテレビで観ました。
漫画は『THE ORIGIN』の1〜14巻までと、近藤和久さんの『機動戦士Ζガンダム』を所有しています。
子どもの頃に『コミックボンボン』を購入していて『プラモ狂四郎』が大好きでした。
ゲームはPS2の『ガンダム戦記』や、アーケードで『連邦vs.ジオン』をプレイしたくらい。
その程度のガンダム好きです。
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』
カドカワコミックス・エースの単行本『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』は、初めに2巻を買ってそれから1,3,4,5巻と購入しました。
たまたま本作の2巻が108円で売られていて、興味を惹かれて購入したことがきっかけです。
しかし、これからは最新刊に近づくにつれ、100円で売られる可能性は下がってくると予想されます。
今後は購入ペースが遅くなるかなと。
『ジョニー・ライデンの帰還』6巻を購入
今回紹介するのは『ジョニー・ライデンの帰還』の第6巻です。
6巻の表紙。
6巻は主人公「レッドウェイライン」とヒロイン(?)「リミア・グリンウッド」です。
背景に描かれているモビルスーツは「ゲルググ」でしょうか。
裏表紙は「ザンジバル級機動巡洋艦」ですか。
青いザンジバル。
この巡洋艦は重要。
『ブックオフ』で購入
購入した店はいつものとおり、中古本販売チェーンの『ブックオフ』です。
毎度のブッコフ。
価格
本品の購入価格は税込み110円でした。
ではなく、実は6巻は2020年の年始に催された20%セール期間中に購入しました。
なので80円+税の88円ですか。
セールでは何冊か買っています。
紹介する機会もあるでしょう。
ジョニ帰6巻の感想
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第6巻を読んだ感想です。
6巻は他の巻に比べてもモビルスーツ戦が描かれていないです。
その代わりに物語の重要な秘密がいくつも語られていました。
私が知った情報は、読者のほとんどの方が知っていることのはず。
なので全てを書いても仕方がないことですね。
なので私が興味を抱いたところだけピック。
ジオンMSの「種類」の秘密
1年戦争時、ジオン軍はたくさんの種類のモビルスーツやモビルアーマーを作りました。
地球連邦軍よりジオン軍の方が開発を先んじていたとしても、資金や資源の少ないであろうジオンがあれだけ多くの種類のMS・MAを開発できた理由は何なのか。
『機動戦士ガンダム』では連邦はガンダム、ガンキャノン、ガンタンク、GMくらいしかMSはいないですよね。
ガンタンクがMSかMAかは判断が分かれそうですが。
翻ってジオン軍はMSがザクを始め、グフやドム、ゲルググ、水陸両用のゴッグやズゴック、アッガイ、ゾック、MAもビグザムやエルメスなど多数の機体を実践投入しました。
どうしてジオン軍があれだけバラエティに富んだMS・MA群を設計・開発・製造できたのか?
MSVも然り。
その理由が6巻で語られていました。
理由は高効率の「設計開発支援システム」を作り上げたことであるとしています。
設計開発支援システムは、CAD/CAMシステムを高度に発展、ネットワークされた設計・開発・生産システムをパッケージングしたものだそう。
エンジニアは開発したいMSのスペックをシステムに入力するだけで、基礎設計から試作機が工場から出てくるところまで、このシステムが行ってしまうと。
「一年戦争時、ジオン公国軍の兵器開発陣はこの設計開発支援システムを縦横無尽に駆使、数少ない人材を高効率で回し続け、あまたのMSバリエーションを世に送り出した」
上記のように6巻では書かれていました。
一年戦争でジオンが敗北した後は、システムは連邦や『アナハイム・エレクトロニクス』に流れたのであろうと。
連邦とアナハイムが情報提供を拒否していることから、解明されていないみたいです。
他の情報では、連邦とアナハイムに流れたものはそれぞれ別のもので、内容は重複していないとか何とか。
都合が良すぎる気がしないでもないですが、そういう秘密がジオンにはあったということでした。
設計開発支援システムの件が『ジョニー・ライデンの帰還』世界に限った話なのか、公式でもそういうことになっているのかは私にはわかりません。
何をして公式とするのでしょうかね。
キマイラ隊の真の目的
6巻では、「ジョニー・ライデン」らが所属していたエース部隊「キマイラ隊」の、部隊が編成された本当の目的が語られていました。
「ジャコビアス・ノード」の口から。
ジャコビアスは2巻だったと思いますが、『FSS』を訪ねた際に、キマイラ隊は一年戦争時に「ザビ家の財宝」を守護していたと言っていました。
それ自体嘘ではないのでしょう。
しかし6巻でジャコビアスが言っていたことによれば、キマイラ隊が結成された真の目的は他にありました。
真の目的、それは「オールドタイプによるカウンターニュータイプ部隊」です。
「キシリア・ザビ」は一年戦争終了後のことも考え、後に起こるであろうジオン国内における権力争いの切り札として、ダイクンの遺児である「シャア・アズナブル」を厚遇していました。
大きな力を持つニュータイプ部隊が、あるいはシャアが、自分たちに反旗を翻す可能性を考えたキシリアが創った、オールドタイプによるニュータイプ殲滅部隊がキマイラ隊ということ。
イングリット0とユーマ・ライトニングの正体
「キマイラ隊」の真の目的とあわせて、ジャコビアスによって「イングリット0(ジョニ子)」と「ユーマ・ライトニング」の正体も明かされていました。
2人は「強化人間」でした。
2人ともニュータイプの対抗策の1つとして開発されたようです。
「強化人間」は2人の他にもいたことが示唆されていましたか。
しかしこの件に関しては、これまでの内容から容易に察することができましたね。
レッドもイングリット0に対してそのように言っていましたし、イングリット0も否定していませんでしたから。
ブロイの正体
1巻でしたか、かつては連邦の「ボール」乗りで1巻当時は「アッシマー」に乗っている、男性パイロット「ブロイ・リゲラ」についてです。
ジョニー・ライデンに会ったことがある人物とし、レッドとリミアが話を聞いたのでしたっけ。
そのブロイは、ユーマ・ライトニングによれば「窓口」だそう。
ブロイはジョニー・ライデンに関することを巷に流し、噂を聞きつけ自分に近づいてくる人間の中に「ジョニー・ライデン」がいるかどうかを見極める役割、と言っていたでしょうか。
1巻時点でブロイは、レッド・ウェイラインはジョニー・ライデンである、と見なしているように読み取れました。
6巻においてはユーマもブロイと同じように思っているみたいですね。
ブロイも「キマイラ隊」側の人間だったのですか。
思い返せば、確かに2巻でユーマに対して「隊長」と言っていましたね。
ザビ家の復讐装置
6巻で気になったワードは「ザビ家の復讐装置」です。
5巻までに各勢力が狙っていた「ミナレット」が「ザビ家の復讐装置」であることが語られました。
「ザビ家の復讐装置である」と言いますか、「でもある」のでしょう。
「キマイラ隊」の残党一味の1人「ジーメンス・ウィルヘッド」と、「ネオ・ジオン」関係者の初老ほどに見える男性が接触していました。
時代を考えると、この「ネオ・ジオン」はいわゆる『逆襲のシャア』に登場する新生ネオ・ジオンでしょう。
初老の男性は自らの総帥が「シャア・アズナブル」であることを明かしていたので。
シャア本人はまだ登場せず。
いずれ登場する?
この初老の男性は6巻時点で名前がまだ出てないのでしょうか。
読んだ限り登場していなかったような……私の見落としかもしれないです。
彼がネオ・ジオンの重要人物であることは間違いありません。
でなければキマイラ隊との接触を任されるはずがないので。
5巻を読み返したところ、「ホルスト・ハーネス」なる人物がいました。
この男性がハーネスでしょう。
(ジオンの)軍閥官僚。
ジーメンスとハーネスの会話の中で、ハーネスが語っていたことが「ミナレット」は「ザビ家の復讐装置」であるということ。
「ミナレット」を確保している(?)キマイラ隊の残党であるジーメンスも知らなかったことのようで……。
ネオ・ジオンはキマイラ隊にミナレットとザビ家の遺産の返還と要求していました。
興すため、軍備拡大のためにはミナレットそのものが不可欠な様子。
ミナレット=ザビ家の財宝=復讐装置ではないようです。
ミナレットには、現所有者であるジーメンスたちも知らない区画が多数存在しているそうで、その区画内に「ザビ家の復讐装置」が存在すると捉えた方が良さそうに思います。
6巻時点ではまだわからないことが多いですね。
ミナレットは巨大プラント船
「サビ家の復讐装置」云々の前にも重要なことが語られていたように思います。
それはミナレットが「巨大プラント船」であるということです。
このことはこれまでも語られていましたっけ?
当ブログで5巻の記事を書いてから、6巻を手に入れるまではしばらく間が空いていたため、既に忘れている部分が少なからずあります……記憶力がやばい。
キマイラ隊には「ヒュドラ」という技術部隊がいるようです。
ヒュドラは「ジオニック社」や「ツィマッド社」、「MIP」からトップエンジニアやエースメカニックで構成されていました。
いずれもジオンのMSの開発・製造に深く携わる企業みたいですね。
彼らが巨大プラント船であるミナレットに乗り込み、MSの改修などに携わりキマイラの部隊専用機にまで昇華させていったという。
ジャコビアスが言うには「ヒュドラがキマイラの肝と言って良い」のだそう。
ネオ・ジオンが欲しがっているのは、ミナレットに搭載されているシステムと設備、キマイラ隊により蓄積されたデータ、資源なども含まれています。
あとは遺産と復讐装置ですか。
情報が多すぎて私の脳みそでは処理しきれないです。
本名はウェイライン?
巻の終盤に、ある「回想シーン」が描かれています。
回想の主人公は『FSS』の現会長である「ジル・ブロッケン・フーバー」です。
しかし、回想の中でのフーバーの名前は「ウェイライン」でした。
ウェイライン(フーバー)は「ジム」のカスタム機と思われるMSを操縦していて、「ウェイライン隊」を率いています。
主人公「レッド・ウェイライン」と同じ姓です。
なぜか。
一年戦争時フーバーはレッドの上官だったと誰かが言っていたような。
と思ったので調べたところ、『FSS』のスコットがリミアに語っていました。
その「情報」は本当にレッドの「記憶」なのかどうか……?
ここまでの物語と妙なズレのある回想、一体何なのでしょう。
レッドの記憶が植え付けられたものではなかろうか? ということは当ブログの5巻の感想記事に書いていることと思います。
その予想は当たっていたのかもしれませんね。
回想シーンでは、ウェイライン(フーバー)がジョニー・ライデンが乗る「高機動ゲルググ」と戦闘していました。
ライデンは負傷(おそらくユーマが撃ったことが原因でしょう)していたこともあって、ウェイライン(フーバー)はライデンを捕らえられたようです。
回想が終わると、フーバーの目の前には「高機動ゲルググ」が!
あのゲルググはジョニー・ライデンが乗っていた機体ですよね?
どうしてフーバーは今なお所持しているのでしょう?
やはりレッドがライデンなのでしょうか??
謎の連続です。
スコット
フーバーももちろん怪しいですけど、個人的にはもう1人『FSS』内に怪しい人物がいると感じています。
それは「スコット」です。
一年戦争時にフーバーがレッドの上官だったとリミアに語っていたこともあって、フーバーと情報を共有している感じがします。
レッドやリミアの行動を監視しているのではないかなぁと。
おわりに
ということで、『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』の6巻が『ブックオフ』で110円の20%OFFで売られていたので、買って読んでみた記事でした。
謎が謎を呼ぶ巻でしたね。
7巻を早く読みたい。
機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(6) (角川コミックス・エース)
- 作者:Ark Performance
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2013/10/28
- メディア: Kindle版