NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年5月26日放送の48話は美濃権太の病気は思い込みなのかどうなのか、というところです。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
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『半分、青い。』第8週「助けたい!」
2018年5月21日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第8週「助けたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京で、時代は1990年(平成2年)です。
本作のヒロイン「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」は楡野家の長女です。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第6週現在18歳、高校3年生。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)というおそらく実在しない町の梟(ふくろう)商店街で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
鈴愛は1990年現在、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」が登場しています。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、アシスタントにユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」等がいます。
第6週から鈴愛がこのティンカーベルの雑用係「メシアシ」として働いていましたが、第7週で秋風のネーム原稿をゴミと間違えて捨ててしまい、秋風の逆鱗に触れ解雇されました。
律は、上京後住んでいるマンションで、同じ「セイホク大学」の法学部1年「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と出会っています。
美濃権太の病気
秋風羽織こと美濃権太は、5年前にS状結腸の「大腸癌」を患っていて、手術をして回復をしたものの、医師から5年生存率65%と言われていたようです。
秋風が菱本さんから懇願され病院で診察を受けた結果、ガンが見つかりました。
といっても同じ箇所の再発でも転移でもなく、直腸の新たなガンでした。
しかし、ごくごく初期のもので、早期発見できたことから、内視鏡手術で取り除けば大丈夫とのことで、数日間病院に入院をすることになりました。
退院後、スタジオに戻った秋風は鈴愛とボクテとユーコの弟子たちに謝った上で事情を説明しています。
医師から5年生存率65%、去年から出血があり、5年以内に来たからこれは再発をしたと諦めていたと。
しかし再発ではなく新たな場所で、手術は成功し転移もなかった、早期発見ということもあって助かったと。
とはいえ、これは今後もガンが生まれる可能性を示しています。
正直怖い、怖いけど、漫画は素晴らしいものだということを弟子やファンたちに伝えたい、漫画を描くことによって病気や死の恐怖を思い出さずにいられる、創作という魂の競演の中でしばし病を忘れられる……
この辺りから秋風の報告や主張がどんどん芝居がかっていました……
が、豊川悦司さんのせっかくの長台詞を鈴愛が遮って、秋風の病のことを話した母・晴子たちに無事に手術が済んだことを伝えなければ、と場を離れて電話へと駆けていきました。
あなたが私の王子様
話が前後しますが、秋風がまだ手術が成功する前のこと、鈴愛は「喫茶おもいで」でネームを描きながら落ち込んでいます。
秋風が病であることもそうですけど、そのことで律と喧嘩をしたこと、律から人のことを考えないで、軽々しく他人に話をし過ぎる、羽根より軽い口で誰かを傷つけると考えたことはないのか、と言われたことに対してです。
「喫茶おもいで」でアルバイトを始めた朝井が心配をしています。
鈴愛は朝井に秋風が病気であることを伝えようとしましたが、律に言われたことを思い出して言えません。
「ダメだ、この間律に怒られたばっかりや」
「鈴愛の口は羽根より軽い」
そう鈴愛が言うと、朝井はそこが鈴愛ちゃんの良いところだと慰めます。
「良いところと悪いところがセットになっとる」
「私は……無神経なところがある」
日が経ち、秋風復帰後のある日、漫画が上手く描けないことに落ち込んでいる鈴愛、また「おもいで」にやって来ました。
鈴愛は朝井からチョコレートパフェでしょうか?初めて作ったというデザートをサービスしてもらうと……
「(朝井)正人くん……あなたが私の王子様」
とこれは、自分が秋風漫画塾で描いたネームにあった台詞です。
秋風からこんな台詞を現実に言ったことがあるのかと指摘され、ないですと答えていた台詞をつい口走ったのですね。
朝井はそんな事情を知りませんから、真に受けたというか、鈴愛的に言葉にしてしまうと後には引けなくなったというか……
朝井と鈴愛が急接近、2人は付き合うのか?
……というところで第8週が終わりました。
おわりに
鈴愛は、秋風の漫画の背景を描かせてもらえるようにもなっていますから、少しずつ前進をしています。
ただ肝心の自身の漫画家への道は険しく、今大きな壁にぶつかっています。
そういう心の隙間を狙って、朝井が入り込んできています。
というと違いますか、朝井は常に(誰にでも?)優しい人間で、普段と同じように鈴愛に接しているのでしょうけど、心が弱っている今の鈴愛にとって朝井はオアシスのような存在に見えているのでしょう。
でも、そこから恋愛に発展しても良いのかどうかは、少し落ち着いて考える必要がありそうですけど。
恋愛経験がない、あるいは少ない鈴愛にとっては、親切と恋の区別がつかない、あるいはつき難いのかもしれませんね。
さて、次週は第9週「会いたい!」です。
予告動画を見る限り、朝井が鈴愛にキスをしようとしているシーンがあったり、律が運命の人「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と再会したり、鈴愛がまた実家に帰って布団の中で泣いていたり……波乱がそこかしこに散りばめられていそうでした。
鈴愛が泣いていた理由は、律が清と再会をしたことを知ったことで、初めて大事な人を失ったと感じたのではないでしょうか。たぶん。
律の人生の夢や目標も見つけられそうでしたね。
ロボット工学的な方向へ行って、鈴愛の左耳を助ける何かを作ろうとするのかなと思っています。