毎週日曜日06:00よりEテレにて『NHK 短歌』、テレビ体操を挟んで06:35から『NHK 俳句』がそれぞれ放送されています。
2018年4月放送分からの、2018年度の選者が番組内で発表されています。
目次
『NHK短歌』2018年度の選者
新年度2018年度の『NHK短歌』の選者が番組内で紹介されていました。
ちなみに、2017年度の『NHK短歌』選者は、第1週が「永田和宏(ながた・かずひろ)」さん、第2週が「大松達知(おおまつ・たつはる)」さん、第3週が「黒瀬珂瀾(くろせ・からん)」さん、第4週の『短歌de胸キュン』は「佐伯裕子(さえき・ゆうこ)」さんでした。
2018年度は、第1週が「東直子(ひがし・なおこ)」さん、第2週が「真中朋久(まなか・ともひさ)」さん、第3週が「松村由利子(まつむら・ゆりこ)」さん、第4週の『短歌de胸キュン』が「栗木京子(くりき・きょうこ)」さんです。
不勉強のため、栗木さんの他は知らない方で、それだけに楽しみです。
2018年度のNHK短歌は観なかった
楽しみですとか言っておきながら、実は2018年度の『NHK短歌』は途中、夏くらいからでしょうか、観ていませんでした。
観なくなった理由は「ある出来事」を目の当たりにしたからです。
ある出来事とは「ヤラセ」です。
こういう類の番組にもヤラセはあるのだなと、観ていて相当げんなりしました。
ヤラセと思われる回の選者とゲストに関しては名前を挙げません。
ゲストは有名な俳優さんとだけ書いておきましょう。
その回では、有名な歌人の短歌の穴埋め問題が出題されて、空いた穴を自由な発想で表現してみよう的なコーナーがありました。
オリジナルの詩歌どおりの言葉で埋める必要は全くなく、好きなように解釈して好きなように言葉を充てて行けば良いのです。
ところが、そのゲストの方は何問か出題された問題を、全問オリジナルと同じ言葉で埋めてみせたのです。
そんなゲストに対して、司会担当の方と選者の先生が「凄い」とか何とか褒めちぎる様子が放送されました。
ゲストはたいそう満足気……。
ゲストは、その詩歌を知らない"風”にしていました。
知らない詩歌の穴埋めを全て当てるなんて、なかなかできることでありません。
ていうかまず無理でしょう。
先ほど書いたように、そのコーナーはオリジナルを当てるものではないのです。
正誤などどうでも良い。
なのにどうしてわざわざそのようなことをするのか?
出演者がゲストを持ち上げるためなのか、ゲストが詩的センスや頭の良さを誇示したかったのかわからないものの、私にとってそれは観ていて吐き気を覚えるくらい不快だったのです。
それ以来視聴を止めました。
いや、わからないですよ?
証拠は一つもありませんし、本当に全ての詩歌でオリジナルと同じ言葉を思い浮かんだのかも知れません。
でも、私と家族は揃って「ああこれはヤラセだよね」と言い合ったくらいスタジオの白々しい雰囲気が画面を通してこちらに伝わってきましたし……
先ほど書いたように、オリジナルを知らない詩歌で言葉を全て言い当てるなんてことはなかなかできることではないと思いますし……
なのでヤラセだった確率は極めて高いだろうなと私は感じたのです。
だとしたら相当視聴者をバカにしているし見下しているよなぁ、と思ってそれ以来視聴を止めました。
2018年度もその方がゲスト出演されるならその回は間違いなく観ない……
いや、またやらかすかも知れないので証拠として観ておくのも良いかも知れn……いやいや、嫌な思いをしてまで観る必要はないですね。
番組自体は好きで新年度から再び観ていきたいので、今後はそういうことがないようお願いしたいです。
次同じようなことが起こったらそのときは完全に終わり。
『NHK俳句』2018年度の選者
『NHK俳句』も2018年度の選者が発表されていました。
参考までに、2017年度の選者は第1週が「今井聖(いまい・せい)」さんで、第2週が「高柳克弘(たかやなぎ・かつひろ)」さん、第3週が「夏井いつき(なつい・いつき)」さん、第4週の『俳句さく咲く!』が「櫂未知子(かい・みちこ)」さんでした。
2018年度は第1週が「宇多喜代子(うだ・きよこ)」さん、第2週が「岸本尚毅(きしもと・なおき)」さん、第3週が「星野高士(ほしの・たかし)」さん、第4週が「櫂未知子(かい・みちこ)」さんです。
短歌と違って、俳句はかつて選者を務めていらした先生の再登板、宇多先生と星野先生がいらっしゃいますね。櫂さんのさく咲くは2年目ですか。
夏井いつき先生の卒業が惜しまれる
夏井いつき先生が2017年度いっぱいで番組選者を卒業されるということで、個人的にはショックでした。
先ほど書いた短歌のあれの影響で、俳句も観なくなっていました。
しかし、夏井さんの回だけは別で、唯一月の第3週の俳句だけは視聴していたのです。
唯一視聴しているその夏井さんがお辞めになるということで、個人的には観る理由が一つもなくなってしまったという……。
実を言うと、『NHK俳句』で拝見するまで夏井さんは苦手な方でした。
TBSの『プレバト!!』ですか、その中の「才能査定ランキング」で、俳句部門を夏井さんが担当していて、そのときの物言いがきつすぎて。
ところが『NHK俳句』の解説を聞いていると、これまでのどの選者さんより解説がわかりやすくて、頭にすぅっと入ってきたのですね。
Wikipediaを拝読したところ、元教師だったのですか……なるほど、納得です。
番組をよくよく観るとゲストや投稿者への配慮もされていて、『プレバト!!』のイメージから180度変わって大好きな先生になりました。
毒吐きはもちろんあるにはあるのですが、愛のある毒に今は感じられます。
本質的に優しい方なのだなと。
特に、ラストの出演では、ゲストの常連、もはや準レギュラー化している二代目「江戸家小猫(えどや・こねこ)」さんとの息の良さも見られて、名残惜しいことこの上ないのですが、大変楽しい放送になっていました。
司会担当のエッセイスト「岸本葉子(きしもと・ようこ)」さんも、夏井先生回が一番活き活きしていらっしゃるように思います。
最近は他の回を観ていないのでわからないですが。
また、夏井回は投句もセンスの良い、というか私の好きなタイプの俳句が多く寄せられ、選者によって取り上げられる俳句もずいぶん異なるのだなぁと感じます。
もちろんそれは夏井先生の解説が優秀だから、私のような人間でも投句をより良く・深く理解できていることも大きいはずです。
楽しめていました……それだけに残念です。
おわりに
夏井先生は再来年度以降に復活されるかも知れないのでそれを期待したいです。
『俳句さく咲く!』の先生としても観てみたい。 合いそう。
来年度はヤラセ(に感じられる出来事)がなければいいなぁ……。