毎週火曜日20:57からTBSで放送されている『マツコの知らない世界』、2018年3月6日の放送は「吉永小百合の世界」でした。
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マツコの知らない世界
『マツコの知らない世界』は、その道に詳しい方がスタジオに登場して、マツコ・デラックスさんに対して1対1でプレゼンをする番組です。基本的には一般の方がプレゼンをしますが、芸能人・有名人の方が行う場合もあります。
「吉永小百合の世界」
『マツコの知らない世界』の2018年3月6日の放送では「吉永小百合の世界」の1つのテーマだけが扱われていました。
このあと、20時57分から!吉永小百合の世界!
— TBS マツコの知らない世界 (@tbsmatsukosekai) 2018年3月6日
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通常バージョンだと大抵2つの題材を取り上げるのですが、今回は「吉永小百合(よしなが・さゆり)」さん御本人が出演されるとあって、1本丸々使っていました。
吉永 小百合(よしなが さゆり、1945年3月13日[1] - )は、日本の女優、歌手である。本名、岡田 小百合(おかだ さゆり)。東京都渋谷区代々木西原町(当時)出身。
吉永小百合さんのWikipediaにはこのように書かれています。
説明不要、日本を代表する俳優さんのお一人ですね。
マツコさんは吉永さんに会うのは初めてだそうです。
「何て言うんだろ、私が子どもの頃からもう大スターな訳じゃない?稀有な方よね」
「だからその役のイメージとか、どういう言動をしているとかじゃなくて、もう日本中の人が『吉永小百合』という存在として見ているじゃない? 女優とか何とかっていうんじゃなくて」
「なかなかそうはなれないわよ」
とマツコさんは吉永さんを評していました。的確ですね。
確かに吉永小百合というジャンルになっているかもしれません。
人生の転機『男はつらいよ 柴又慕情』
そうは言っても、私は吉永小百合さんが出演している映画は1作品しか観ていないと思います。
それが番組内でも紹介されていた『男はつらいよ 柴又慕情』です。寅さん。
『男はつらいよ 柴又慕情』(おとこはつらいよ しばまたぼじょう)は、1972年8月5日に公開された日本映画。マドンナ役に吉永小百合をむかえた男はつらいよシリーズ第9作目。
男はつらいよ 柴又慕情のWikipediaにはこのように書かれています。
1972年に公開された作品で、マツコさんが生まれた年に公開された作品として番組内でも取り上げられていました。
ちょうどこの柴又慕情が公開された頃、吉永さんは27歳だったそうですが、この頃の彼女は、過労とストレスで声が上手く出なくなっていたそうです。
吉永さんはそのことを「とても恥ずかしくて辛かった」と仰っていました。
そう思っていたからなのか、声が出にくくなっていても仕事をし続けていて、この柴又慕情はそういう中で撮影された作品でした。
撮影の中で寅さんの「渥美清(あつみ・きよし)」さんから語られた言葉が、彼女が転機を迎えるきっかけになったとのことでした。
「渥美さんがアフリカで見た星の話をしてくださったんですよ。何かも広々とした大地で空を見上げて、降るような星を見たっていう話から、『役者なんてものは定めのないもので、1年先2年先の仕事が決まっているようじゃ駄目だよ〜』みたいな感じで仰って」
「その頃、もうとっても忙しくて、そういう余裕が全然ないときだったので、その渥美さんの言葉にとても打たれて、それでこれは一回人間にならなきゃいけない、と。まず人間らしい生活をしようと思って、それで自分の生活を変えたんですね」
渥美さんの助言を受けて生活を変えようとした、まさにその時期に現在の夫となる「岡田太郎(おかだ・たろう)」さんと運命の出会いをして結婚をしたということでした。
「『声が出なくても一所懸命やれば見る人はわかってくれるよ』って言ってくれる男性がいたんですね。で、その人と結婚したんです。で、仕事をしばらく、1年くらい辞めて、体とか心の回復を待ったんです」
『男はつらいよ 柴又慕情』が好き
私は『男はつらいよ』シリーズはほとんど見ていないのですが、でも大好きでして、この『男はつらいよ 柴又慕情』も非常に好きな作品です。
内容も面白いのですが何より作品冒頭の、寅さんと吉永さん演じる「歌子」が出会うシーンが好きなんです。
歌子は、他2人の女友達と3人で金沢を旅行している途中で寅さんと知り合うのですが、出会った茶屋……と言えば良いのでしょうか、食堂というより茶屋と呼びたくなるようなお店の雰囲気が非常に好きなのですね。
昭和の時代感の満載の、昔懐かしいお店です。
お店のガラス戸だったか冷蔵庫だったか忘れましたが、そこには『ペプシ』の当時のブランドロゴが貼られていて、今から見ればそのロゴはヴィンテージ感たっぷりです。
また、寅さんたちが観光に乗っていたバスや往来の自動車なども当然のことながら72年当時の車種ばかり。
私の好きな昭和中期感、いやそれ以前とも思える日本の風景を堪能できるのです。
道路も舗装されていなかったところもあったでしょうか。忘れましたが。
歌子たちも70年代初頭に流行っていたであろう髪型や服装をしていて、吉永さんも別シーンではミニスカートを穿いていたかと思います。
私は小説でも映画でも、そういう「旅情」を感じられるものが好きでして、柴又慕情でも作品の内容以上にそういった旅先の雰囲気を感じられる部分を好んでいるようです。
作品では例のごとく、寅さんは歌子に惚れてしまいます。
歌子も、旅の後にわざわざ寅さんに会いに柴又まで顔を出したりするものですから、寅さんの勘違いが加速されていき、そんな中で実は歌子には結婚する相手がいることを聞かされるのですね。
歌子の父親は有名な小説家で、妻を亡くしているのか何かで歌子に生活のほとんどを頼っている、いわば「子離れしていない親」でした。
歌子は彼との結婚と同時に親離れを決意するための相談を寅さんにして、それとは知らない・気が付かない寅さんが歌子の背中を押してしまうです。
歌子の背中を押す=自分の失恋を意味していて……という話だったと思います。間違えていたら申し訳ありません。
失恋した寅さんは再び旅に出て……その寅さんがラストシーンで休んでいた場所もまた雰囲気の良い場所でしたね。木橋がかかっていて。
そしてここにまたペプシの黄色いトラックが通りかかるのです。ペプシがスポンサーだったのでしょうか。
おわりに
吉永小百合さんが『マツコの知らない世界』に出演したのは映画の宣伝のようでした。
『北の桜守』という、2018年3月10日から公演される映画に出演されているそうです。
吉永さんの120本目の出演映画、120本……凄い。
何年も前にテレビ東京で柴又慕情が放送されてて、私はそこで初めて観たのです。
そのとき録画もしていたのですが、どういう理由か忘れましたけど、録画データを消してしまったのですよね……非常に悔やまれます。