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乙女寮解散! 三男は「さおり」と結婚して「安部米店」の婿入り? - 朝ドラ『ひよっこ』54話の感想

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NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、2017年6月1日放送の第54話は、「乙女寮」の皆とのお別れでした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次  

 

 

『ひよっこ』第9週「小さな星の、小さな光」

www.nhk.or.jp

 

2017年5月29日月曜日の放送から朝ドラ『ひよっこ』は第9週「小さな星の、小さな光」が始まっています。物語の時代は「東京オリンピック」の翌年、昭和40年(1965年)の秋から冬です。

本作のヒロイン「谷田部みね子(やたべ・みねこ、演:有村架純)」は、みね子は同い年の幼馴染の2人、「助川時子(すけがわ・ときこ、演:佐久間由衣)」と「角谷三男(すみたに・みつお、演:泉澤祐希)」と共に上京し、みね子と時子は東京の向島にあるトランジスタラジオ工場「向島電機(むこうじま・でんき)」に、三男は日本橋の米屋「安部米店」に就職します。

向島電機は、みね子たちの仕事場の工場と寝泊まりする女子寮「乙女寮(おとめ・りょう)」とが隣接しており、寮ではみね子と時子、他4人の計6人が同部屋で共同生活をしています。

みね子と時子の他の4人は、上京時の集団就職列車で出会った中卒の福島出身「青天目澄子(なばため・すみこ、演:松本穂香)」と、上野駅で出会った中卒の青森出身「兼平豊子(かねひら・とよこ、演:藤野涼子)」、既に働いている先輩の山形出身「秋葉幸子(あきば・さちこ、演:小島藤子)」、同じく先輩の秋田出身「夏井優子(なつい・ゆうこ、演:八木優希)」です。

昭和40年11月、みね子たちが働く「向島電機」の工場主任「松下明(まつした・あきら、演:奥田洋平)」から、「アポロン社」が生産台数の調整に出たことより「向島電機」の売上も落ち、「倒産」するとみね子たち工員に知らさせました。

 

12月20日をもって工場は閉鎖、みね子たちが生活していた「乙女寮」も翌年早々に閉鎖されます。みね子たちは早急に次の仕事を探さねばならなくなりました。

時子は、活動している劇団の人の紹介で銀座の大きな喫茶店で住み込みの仕事、豊子は食品会社の事務、幸子は婚約者でもある「高島雄大(たかしま・ゆうだい、演:井之脇海)」と同じ工場でそれぞれ働くことになりました。

みね子と澄子は、50話で両国にある石鹸工場で採用されていました。しかし、石鹸工場の社長「原田(はらだ、演:諏訪太朗)」がいい加減な人のように見えましたので、みね子の転職には一波乱あるはずです。

6人の中で優子だけは実家のある秋田へと戻っています。地元の港の近くにある魚の加工場で働かせてもらえるということです。また、優子は高島に幸子にプロポーズをするようにお願いしていたようで、高島は「乙女寮」最後のコーラス部の集まりのときに幸子にプロポーズし、幸子に受け入れてもらっています。

 

 

豊子の乱

52話の終盤、12月20日、工場最後の日の仕事終わりに、豊子が工場に立てこもる事件が勃発しました。ドアというドアを閉めて鍵までかけていました。

機器を運び出す業者の人たちが既に工場前に集まっている中での反発です。

業者側としても時間を決めてわざわざやって来ているため、仕事の遅れは避けたいところですから、最終的にはドアを破壊してしまえば良いことですけど、松下が少し時間がほしいと懇願したことで少しだけ待つことにしたようです。

豊子は立てこもりなどしてもどうにもならないことは理屈ではわかっています。頭の良い子なので。でも理屈ではない感情の部分でどうしても工場を離れたくないと感じていて行動に走ったようでした。

彼女は地元・青森で成績優秀な学生だったようです。体育の他はオール5と言っていたかと思います。家庭の事情から高校に進学することができず、働くことになった子です。

なので「向島電機」に来てからも周囲に壁を作っていました。自分は家にお金がないから高校に行けなかっただけで、あなたたちとは違うんだといわんばかりに、棘のある物言いをしていました。

あるとき時子から、東京に来たのだから自分は変われるんだ、もうそんな風にトゲトゲしなくて良いんだよ、素直になりなよと、本気で怒られたことでようやく自分に素直になることができたのです。

東京に出てきてようやく心を開ける友人たちに出会えたのに、どうして出会えた「向島電機」を離れなければならないのか、皆と別れなければならないのか、ということです。

業者は待っていられず今にも動き出しそうになります。そこで「向島電機」の事務員で寮の舎監である「永井愛子(ながい・あいこ、演:和久井映見)」は、そんな大事な工場を破壊されても良いのかと言うのですね。みね子も私達が忘れなければ工場はなくならないと言っていました。心の中にあると。

工場のドアはガラスの引き戸です。業者にしてみれば造作もなく破壊できる代物です。実力行使に出ようとする業者を見て、大事な思い出まで壊されたくないと感じたのでしょう。豊子はドアを開けてでてきました。

豊子が出てくると、誰よりも速く澄子が豊子に抱きついて「この馬鹿あああ!この馬鹿がああ!!」と泣き叫ぶんですね。豊子と澄子は同い年です。みね子たちよりも心の距離が近いでしょうし、最近は何をするにしても張り合う様子がありました。今の豊子と澄子は、時子とみね子のような親友なのですね。良いシーンでした。

 

 

やっぱりさおりは三男が好き

みね子と時子と三男は久しぶりに会いました。喫茶店でクリームソーダを飲みながら。みね子と時子はやはり正月にも家に帰れないと三男に伝えていました。みね子と時子はお盆休みも奥茨城に帰れず、三男だけが帰っていました。

みね子も時子も実家に「向島電機」が倒産したこと、新たな仕事に就く予定であることはまだ話していませんので、三男に口止めしていました。余計な心配をかけたくないから、新しい職場に馴染んだ頃に自分から話すそうです。

三男は、「安部米店」の父娘、店主「安部善三(あべ・ぜんぞう、演:斉藤暁)」と娘「安部さおり(あべ・さおり、演:伊藤沙莉)」の仲が良くないことを2人に話していました。以前のように、「さおり」は三男を尾行して、3人が話している様子を盗み見ています。

「さおり」に気が付かない3人。時子たちは「さおり」は三男のことが好きなのではないか、三男を跡継ぎにしたいのではないかとズバリ言っていましたけど、三男はそれを否定していました。そんなことのために自分は上京した訳ではない、もっと日の当たる人生を歩みたいと言ってしまっていました……後が怖いですね。

 

 

おわりに

54話では、食堂の料理人でコーラス部でアコーディオンを担当している「森和夫(もり・かずお、演:陰山泰)」も、幸子と高島も、豊子も、時子も、次々と「乙女寮」を去っていきました。淋しいです。時子は澄子のために色紙にサインまで書いていました。後の大女優のサイン第1号です。

最後に「乙女寮」の残ったのはみね子と澄子、そして愛子の3人でした。そんな「乙女寮」にある男性が訪れた……というところで54話が終わりです。

次週は第10週「谷田部みね子ワン、入ります」です。予想通り、みね子は石鹸工場には就職できず「すずふり亭」で働くことになりそうですね。愛子さんと一緒に住む場所も探すみたいです。

ていうか愛子さんは今後どうするのでしょうか? ドラマの中で言っていたのなら聴き逃しですね……。

今週は豊子が反発するところがハイライトだったでしょうか。豊子のようなどこか優等生が、あれだけ乙女寮の皆のこと、仕事のことを大事に思っていたのかを訴えたことは心にきました。澄子が抱きついたところも良かったですね。普段ぼ〜っとしている澄子が真っ先に抱きつく、良い。

三男とさおりの今後も気になりますね。あの2人は結婚する気がします。

 

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