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高島が幸子にプロポーズ!裏には優子の暗躍があったようです - 朝ドラ『ひよっこ』52話の感想

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NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、2017年6月1日放送の第52話は、優子との別れでした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次  

 

 

『ひよっこ』第9週「小さな星の、小さな光」

www.nhk.or.jp

 

2017年5月29日月曜日の放送から朝ドラ『ひよっこ』は第9週「小さな星の、小さな光」が始まっています。物語の時代は「東京オリンピック」の翌年、昭和40年(1965年)の秋から冬です。

本作のヒロイン「谷田部みね子(やたべ・みねこ、演:有村架純)」は、みね子は同い年の幼馴染の2人、「助川時子(すけがわ・ときこ、演:佐久間由衣)」と「角谷三男(すみたに・みつお、演:泉澤祐希)」と共に上京し、みね子と時子は東京の向島にあるトランジスタラジオ工場「向島電機(むこうじま・でんき)」に、三男は日本橋の米屋「安部米店」に就職します。

向島電機は、みね子たちの仕事場の工場と寝泊まりする女子寮「乙女寮(おとめ・りょう)」とが隣接しており、寮ではみね子と時子、他4人の計6人が同部屋で共同生活をしています。

みね子と時子の他の4人は、上京時の集団就職列車で出会った中卒の福島出身「青天目澄子(なばため・すみこ、演:松本穂香)」と、上野駅で出会った中卒の青森出身「兼平豊子(かねひら・とよこ、演:藤野涼子)」、既に働いている先輩の山形出身「秋葉幸子(あきば・さちこ、演:小島藤子)」、同じく先輩の秋田出身「夏井優子(なつい・ゆうこ、演:八木優希)」です。

昭和40年11月、みね子たちが働く「向島電機」の工場主任「松下明(まつした・あきら、演:奥田洋平)」から、みね子たち工員の給料が1割ほどカットされたことを告知されました。

減給の原因は「アポロン社」が生産台数の調整に出たことです。それに伴い向島電機の売上も落ちたといいます。昭和40年は高度経済成長期の唯一不況だった年だったそうです。オリンピック需要が冷めたことが原因の一つにあるようでした。

会社の経営は悪化してしまい、最終的には松下から「向島電機」が「倒産」する知らせがもたらされてしまいました。部品が残っている間は工場での作業は続けらますが、部品の在庫がなくなり次第工場は閉鎖です。

当然「乙女寮」も閉鎖されます。年明けしばらくは寮は使えますけど、みね子たちは早急に次の仕事を探さねばならなくなりました。

みね子の親友の時子は、活動している劇団の人の紹介で銀座の大きな喫茶店で住み込みの仕事をすることになり、豊子は食品会社の事務の仕事を、幸子は婚約者でもある「高島雄大(たかしま・ゆうだい、演:井之脇海)」と同じ工場で働くことになりました。

みね子と澄子は、50話で両国にある石鹸工場で採用されていました。しかし、石鹸工場の社長「原田(はらだ、演:諏訪太朗)」がいい加減な人のように見えましたので一波乱あるはずです。

 

 

優子が地元へ戻ることに

優子だけは地元の秋田に戻ることになりました。優子は元々体が弱く、向島電機でも仕事を休むことが多かったようでしたから、就職面接を受けたときにその点が引っかかってしまうようでした。

実家から戻るように誘われていて、しかも、地元の港近くの魚の加工場で働くことになったそうです。工場が閉鎖される前日12月19日に母親が迎えに来るので母親と一緒に優子も秋田に帰ることになりました。

皆の次の職場が決まって、優子もみね子たちも安堵の表情を浮かべます。

 

 

高島のプロポーズ

「向島電機」が倒産すると決まってからというもの、「乙女寮」の皆は忙しく動いていて、寮で活動していたコーラス部も滞っていました。しかし優子が東京にいるうちにもう一度コーラスをしたいということになり、優子が帰る19日に皆でコーラスをすることになりました。

コーラス部を指導をしている高島に来てもらい、皆でお世話になった「向島電機」の事務員で寮の舎監である「永井愛子(ながい・あいこ、演:和久井映見)」と、食堂の料理人でコーラス部でアコーディオンを担当している「森和夫(もり・かずお、演:陰山泰)」に感謝を伝えるために歌いました。

みね子たちが歌った歌は『見上げてごらん夜の星を』でした。言わずもがな「坂本九(さかもと・きゅう)」さんが歌っていた曲ですね。作詞は「永六輔(えい・ろくすけ)」さん、作曲は「いずみたく」さん。

歌を歌った後、高島が幸子に「プロポーズ」をしていました。皆の前で「幸子、僕と結婚してください」と。僕は地位も学歴も金もない、でも夢だけは持っているつもりだ。それはどうなるかわからない、保証もない。だけど今の歌にあったように2人なら苦しくなんかないと思うんだ……的なことを高島は幸子に言っていました。

幸子の返事は「はい。よろしくお願いします」でした。

その後は皆で「雪の白樺並木、夕日が映える〜〜」とロシア民謡の『トロイカ』を歌っていました。楽しい時間は過ぎ、優子は母親と秋田へと帰っていきました……。

 

 

優子のファインプレー

優子が帰る日に高島が幸子にプロポーズをする、これは一見すると高島の空気が読めない行動と受け取れます。しかし、これは実は優子が仕向けたことと思います。

51話で優子が高島が働いている工場に出向いて、高島に何か頼み事をしていたのです。その内容ははっきり描写されていなかったかと思いますけど、52話のプロポーズを見るに、優子は高島にプロポーズすることをお願いしたのではないかと想像できます。

以前から幸子は「向島電機」の倒産から次の仕事に就くこの機会が結婚のタイミングとして良いと考えていたようで、それとなく婚約者の高島にアプローチをかけていました。ところが鈍感な高島は幸子の想いに全く気が付かなったのです。

優子はその話を聞いていたので、自分が秋田に戻る前に幸子のために一肌脱ごうと、行動をとったものと思われます。

 

 

おわりに

52話の終盤では豊子がいつもと違う様子でした。12月20日、つまり工場閉鎖の日に、豊子は元気がないというか心ここにあらずというか、冷静でテキパキと仕事をこなす姿は見られませんでした。

豊子たちが仕事が終わって工場を出ようとすると、そこには既に解体業者でしょうか、男性が何人も待ち構えていて、何やら作業を始めようとしています。

それを見た豊子は、一人工場に戻って、ドアというドアを全て閉め、鍵をかけてしまいました。「嫌だ! 絶対に嫌だ!」と叫びながら。

気持ちはわかります。豊子にとって工場は青春そのものですからね。皆と苦楽を共にした思い出がたくさん詰まっていますから。受け入れたくないし、受け入れられないはず。

いつもは冷静な豊子がそういった行動を執ったところが泣けます。

 

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