ディスディスブログ

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NHK『あさイチ』の「いじめ後遺症」回で紹介された「いじめ模擬裁判」にもやもやしました

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平日08:15からNHK総合で放送されている生活情報番組『あさイチ』、2017年2月6日月曜日の放送は「いじめ後遺症」の特集が組まれていました。

  

目次

 

知ってほしい!“いじめ後遺症”

NHK『あさイチ』の2017年2月6日月曜日の放送は、「知ってほしい!“いじめ後遺症”」という特集でした。

 

www1.nhk.or.jp

 

「いじめ」の認知件数は22万件もあったそうです。

認知された件数だけで22万もあったのですから、認知されていないいじめを含めればとんでもない数に上っていることでしょう。

 

最近もありましたよね。

神奈川県横浜市では福島県から自主避難してきた児童が150万円もの金額を恐喝されていたにもかかわらず、教育委員会がそれを「いじめ」とは認知しなかったり、沖縄でも「いじめ」の現場が動画に収められているにも関わらず教育委員会が「いじめ」と認知されなかったケースが。

子どもの頃に受けた「いじめ」がその人の人生に深い傷跡を残す可能性がありことがわかってきたそうです。

大人になってからも苦しまされる「いじめ後遺症(いじめ・こういしょう)」です。

何十年も「摂食障害(せっしょく・しょうがい)」に苦しんだり、「いじめ」を受けてから数十年経ってから突然思い出して「対人恐怖症」に陥ったり、そういうことが起こるのだそう。

英国(イギリス)の調査では、頻繁に「いじめ」を受けていた人は、「いじめ」を受けていない人に比べると「うつ病」や「不安障害」になりやすい傾向、自殺をする傾向がかなり高くなるということがわかったそうです。

最新の研究では、「いじめ」などで強いストレスを受けると、脳の形まで変わってしまったり機能に影響を及ぼしたりする可能性もあるとのこと。

 

私も「いじめ」を受けていた

私は現在、「気分変調症(きぶんへんちょうしょう)」を患っています。

働けてもいません。「不安障害」の傾向もあるだろうなと、自己診断ですが思っています。

 

気分変調症(きぶんへんちょうしょう、Dysthymia:ディスチミア)とは、軽い抑うつ気分がほとんどの日において、年単位で持続する気分障害である。DSM-5では持続性抑うつ障害(Persistent Depressive Disorder)と気分変調症の診断名が併記されている。その前のDSM-IVでは気分変調性障害(きぶんへんちょうせいしょうがい、Dysthymic disorder)である。うつ病ほど深刻ではなく、軽いうつ状態が慢性的に続く障害である。

気分変調症 - Wikipedia

 

気分変調症のWikipediaです。

私は毎日のように「希死念慮(きしねんりょ)」に襲われます。特に午後から夕方にかけてが多いですね。

 

不安障害(ふあんしょうがい、英:Anxiety disorder)とは、過剰な反すう(英語版)や心配、恐怖の特徴を有するいくつかの異なる種類の一般的な精神障害を含んだ総称である。不安は、身体と精神の健康に影響を及ぼす可能性がある不確かで現実に基づかないか、あるいは想像上の将来についてである。

不安障害 - Wikipedia

 

不安障害のWikipediaです。

人の目が怖いですし、人が大勢いるところにいると心臓がバクバクいいますし滝のような汗をかくこともありますし、一時は不安からか頻繁に「めまい」を起こすこともありました(1日10分ほど瞑想をするようになってから治まっています)し、人と話すときに緊張しすぎて声が出なくなることもありますし……。

今回の放送を拝見して、確かに「いじめ」は精神疾患に関係ありそうだなぁと思いました。というのも、私も「いじめ」を受けた経験があるからです。

大きなものは2つ。

1つは、小学生に上がるときに引っ越しをしてから、近所に住む私より3歳ほど年上のガキ大将的な子からいじめを受けていました。

外に出るのが怖くて、集団登校だったことから学校へもできれば行きたくなかったですけど、学校内ではいじめられなかったので、学校へは何とか行って、家に帰ると絶対に外へ出ないようにしていました。

外へ出ないといっても、その子から呼び出されたときは家から出ていかないと、その翌日以降がかえって怖いですから、出ていかざるを得ないんですけどね……。

その子が中学に上がったことがきっかけか、私が剣道を習い始めたことをきっかけかは忘れましたが、私が小学校4年の頃にいじめはピタッと止みました。

でも「いじめ」がいつ再び始まるかはわからないので、その子の家の近くは以降ずっと通ったことがありませんでした。

 

もう1つは、中学2年の夏休み明け、2学期に入ってからだったと思いますが、ある女子1人から異様に嫌われてしまい、その女の子がクラス内で比較的権力を持っていたことから、女子のほぼ全員から気持ち悪がられていました。

男子とは皆と仲良くしていましたし、部活や学習塾では男女とも仲が良かったのでまだ良かったですけど。

その子とは1学期の頃は普通に話せていたのですが、あの子に一体何が起こったのか未だわかっていません。

夏休みの間にその子に何かがあったのか、夏休み前に私が何かしてしまったのか、私が気づいていなかっただけでもっと前から嫌われていたのか……。

その子とは違う、仲が良かった女の子まで私から遠ざかってしまったことが精神的にきつかったです。

 

「いじめ後遺症」とは?

「いじめ後遺症」とは何か?という説明は下記のように説明されていました。

 

  • 苦しみが大人になっても続き、日常生活に支障をきたす。
  • うつ病・対人恐怖症・摂食障害など精神疾患を発症することもある。

 

『あさイチ』で、子供の頃に「いじめ」を受けた方が700人にアンケートを取ったところ、6割の方が大人になった今も日常生活に何らかの影響がある、と答えていたそうです。

子供の頃から大人になってもずっと影響がある方もいましたし、大人になってからある時突然に影響が出てきた方もいました。

私は、高校から20代の頃までは、ほとんど感じられなかったので、大人になってからあるとき突然、という側にいるかもしれません。

 

あるとき自分は駄目な人間なのだと思い出した感覚がありました。

職探しのときに面接後に面接していた社員さんたちの陰口が聞こえたことがきっかけでした。

「今の人採るの?」「まさか」みたいなことを聞こえるように言われましたね……う〜ん、心が痛い。

 

「いじめ後遺症」の特徴は何か?

「いじめ後遺症」の特徴が紹介されていました。

キーワードは「自責の念(じせき・の・ねん)」と「自尊感情(じそん・かんじょう)」です。

「いじめ後遺症」に苦しむ多くの人が「自責の念」を強く感じていることです。

「いじめられる原因が自分にあったのではないか?」と思い込んでしまうのでそうです。

「自責の念」とは、後悔して自分を責めること、でしょうか。

 

この「自責の念」を強く感じていると「自尊感情」を低下させてしまうといいます。

自尊感情とは、自分を好きと思う気持ち、番組では自分を大事に思う気持ち、と説明されていたでしょうか。

ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に出てきたワードですね。

この自尊感情が傷つけられると、生きているのが嫌になったり、自傷行為や摂食障害を起こしたりするに至ることがあるとのことでした。

 

「いじめ後遺症」を残さないため周囲ができること

今いじめられている子どもに対して「いじめ後遺症」を残さないために周囲の大人ができる方法があると番組で紹介されていました。

周囲の大人がまずできることは、事実を確かめることではなく、「子どもの感情を認める」ことだそうです。

 

周囲の人の「NGワード」があるそうです。下記の3点。

 

  • そんなの気のせいよ
  • あなたにも悪いところがあったんじゃない?
  • 本当のところはどうなの?

 

周囲の人は「いじめ」を受け困っている人の、「今」困っていることに対処してあげないといけないよ、ということでした。

 

確かに、これらを身近な人に言われたら嫌だろうなと思いますね。

私が言われたら、自分の訴えていることが全く伝わっていない、わかってもらえていないと感じることでしょう。

自尊感情が落ち込んでいるときにそう言われたらもっと自分を否定してしまいそうです。

私は「いじめ」を受けていたとき親にも先生にも友達にも誰にも言わなかったですね。

言えなかったです。

 

その他

「いじめ」は脳を変形させる話もありました。

適切な治療を施せば、大人になってからでも治すことはできる、ということです。

 

また、「いじめ後遺症」から脱出するために専門家からの治療を受けることで、自分は悪くないと自尊感情を高められ「いじめ後遺症」から脱却できた方もいらっしゃいました。

その治療の一環として「いじめ模擬裁判(いじめ・もぎ・さいばん)」なる治療もあるそうです。

過去の「いじめ」と向き合って、「いじめ」を「主観的な思い」から「客観的な出来事」に認識すること、「いじめ」をした人間を模擬裁判で罰することによって、自分は悪くないと明確に意識できるようになる、ということでした。

この「いじめ模擬裁判」はあくまで専門家の治療として行われていることですので、専門家の指導もなく行うことはかえって症状を重くする危険があるためやらないように、と注意がありました。

 

いじめ模擬裁判は良いとは思えない

「いじめ模擬裁判」に関しては、個人的にはあまり良い方法には思えなかったです。

どうして良いと思えなかったかの理由を上手く言葉にすることができないのですが。

 

でもおそらく理由は、NHK解説員の柳澤秀夫さんも仰っていましたけど、その模擬裁判では「終身刑」など求刑して刑を決めることまでするようでして、具体的な刑を持ち出すのはどうなのか的なことにあるでしょう。

その点にもやもやした印象がありました。

 

精神疾患の治療のためだからといって、そんなことをして良いの? という。

内容は認知行動療法の一環のように感じられますが、それならまた別のやり方がありそうな……。

聞いていて少し怖かったです。

 

おわりに

私は小学校に上る前の幼稚園やもっと幼い頃は積極的な子だったそうです。

知らない大人に「ボクこれから○○行くんだよ」などと声をかけていたという話を聞いて、誰より私が驚きました。

小学校以降の、今もですが、自分には考えられないことなので。

 

上記の、私がいじめを受けていたことや、大人になってから色々な問題を抱えるようになったことを考えると、私も「いじめ後遺症」の傾向があるかもしれないと番組を観ながら思っていました。

治療……お金がないので行けないですね。