数日前、鎌倉市中央図書館のTwitterでのツイートが話題になっていましたね。
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
— 鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok) 2015, 8月 26
これがそのツイートです。記事作成現在で9万弱のリツイート(転用)、6万6千を超えるファボ(お気に入り登録)が発生しています。
8月下旬になると、18歳以下の少年少女が夏休みの終わり、あるいは夏休み明けに自殺するケースが多いということが、ニュースなどでしばしば見かけるようになります。リンクを貼ったNHKニュースの中で、統計によるとまさに夏休みが明けたその日、9月1日の自殺者数が最も多いそうです。確か26日に新潟県でもマンションから、というニュースがあったばかりだったはずです。私がニュースを見た時は、原因を捜査しているということでしたが、その可能性を示唆する報道内容だったと思います。
本日放送のNHK『ニュース シブ5時』でも鎌倉市図書館のツイートの件がネットで話題になっていると取り上げられていました。番組では投稿をした方、名前は書かないでおきますが、の顔写真と名前も出ていました。司書の女性です。
この方は取材に対し「大きな反響に大変驚いている」「図書館としてごく当たり前のことをツイートしただけ」と答えてらしたそうです。そしてご本人が小学校時代にいじめを受けていた経験があり、夏休みが終わると暗い気持ちになっていたそうなんですね。だからそういった境遇の子どもたちの物憂い気持ちも分かるのかもしれません。
私は小学校に上がるときに引っ越しまして、周りに誰も知っている人がいない状況へ放り込まれました。学校ではいじめには遭わなかったですが、近所のガキ大将的な子からはいじめられていて、学校に着けばむしろ安全、集団登校の登校中や、家に帰ってから1人では外へ出られなかったです。必然的に家に引きこもりがちになっていました。ただ、家にいてもお呼びがかかれば出て行かざるを得ない、という地獄。拒否れば次に外で会ったに何を言われるか、何をされるか分かったものではないので。
夏休みはガキ大将の子と会う機会が必然的に増えますから、私はどちらかと言うと夏休みが早く終わって欲しかったです。引きこもっている間、テレビや漫画などの楽しみはありましたから、それはそれで楽しんでいたとは思いますが、いつ奴から声がかかるか……という恐怖は常にありました。ちなみに家にいても勉強はしていなかったです。
私へのいじめはいつ終わったのか……もはや記憶が定かではないですが、奴が小学校を卒業したときか、あるいは私が小学校中学年で剣道を始めたときか、その辺りです。剣道で鍛えたら復讐を、みたいなことは一切考えませんでした。一瞬たりとも関わりたくなかったです。
なので、私の場合は図書館という選択肢はあまり意味がなかったかと思います。でも、学校内でいじめに遭っている人にとっては、図書館がひとつ避難の場所として機能することを頭に入れておくといいかもしれないですね。家にいても親が必ず味方になってくれるとは限らないのでね……親に心配させまいと家では何でもないフリをする子もいるでしょうし。
上記、鎌倉市中央図書館の司書の方も「“居場所”のひとつとして利用してもらうことも大事な役割」だと仰っていたそうです。
一部で、教育委員会が上記のツイートの投稿削除を求めた、という噂もあったみたいですが、NHKが館長に取材したところではそういったことはないとのことです。