NHK『ためしてガッテン』で「疲れやすい体にサラバ! スタミナUP若返り術」という特集がありました。
『ためしてガッテン』の2015年8月26日水曜日の放送は「疲れやすい体にサラバ! スタミナUP若返り術」という回でした。40歳を過ぎた頃から自覚するようになる体力の衰え、この疲れやすさの原因は何か? 疲れやすい体から疲れにくい体にするためのカギとは一体何か?! ということを番組で紹介していました。
答えをいいますと、スタミナUPのカギは「ミトコンドリア」です。
ミトコンドリア(mitochondrion、複数形: mitochondria)は真核生物の細胞小器官である。
ミトコンドリアの主要な機能は電子伝達系による酸化的リン酸化によるATPの産生(ADPのリン酸化)である。細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどは、直接、あるいは間接的にミトコンドリアからATPの形で供給される。
Wikipediaにはこのようにあります。ミトコンドリアが酸素と糖と脂から作るATPが「細胞のさまざまな活動に必要なエネルギー」となります。番組ではこのことを「体を動かすエンジン」と表現していました。加齢と共にこのミトコンドリアが減少していることが、疲れやすい体の原因となっているみたいです。
ミトコンドリアが減ったことで疲れやすくなるのなら、ミトコンドリアを増やせば疲れにくくなるのでは?と考えますよね。それが正解です。ミトコンドリアを増やす方法も番組で紹介していました。ミトコンドリアを増やす方法、それは「ちょいキツ運動」です。
ちょっとキツイ運動を最低1分間続けると、スタミナ=持久力が上がります。実験では、ただ単にウォーキングをするだけでは、スタミナはほとんど上がらなかったそうです。意識的に体がちょっとキツイと感じる状態を作ってあげることで、ATPが多く消費され、減少したATPを補おうとミトコンドリアが活性化し分裂するそうです。ATPの減少は細胞の中にある酵素が監視をしていて、ATPが足りないと判断したらスタミナUPのスイッチを入れてくれる、と。
具体的に挙げられたちょいキツ運動は「インターバル速歩」です。以前も熱中症の回で紹介されていたかと思います。こちらのブログでも少しだけ紹介した覚えがあります。
方法は、早歩きを3分間、ゆっくり歩きを3分間、これを5回繰り返すだけ。(3+3)*5なので計30分ですね、これをするだけでスタミナ=持久力が上がるとのこと。30分も時間を取れない方は、1回の早歩きを1分間にしてもいいみたいです。目安は一週間に60分間。
番組では言っていなかったかもしれませんけど、「ちょいキツ運動」はおそらく有酸素運動である必要があるかと思います。番組のインターバル速歩ではなく、もっと強い負荷をかけるならインターバル走でもいいでしょうね。番組の言う「ちょっとキツイ運動を最低1分間続ける」を実践するなら、ウォーキングやランニングの途中に定期的に1分間のきつめのランニングやダッシュを入れる、みたいなことをすると良さそうですね。
番組では、この他に食事でミトコンドリアを増やす方法も紹介されていました。カギは長寿遺伝子、でした。長寿遺伝子は以前NHKの特集番組で扱っていた気がします。怪我や病気で運動ができない方もいらっしゃるでしょうから、そういう方には食事での方法が良さそうですね。