ディスディスブログ

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市村正親演じる麻田茂男が歌っていた曲はビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」ですね - 朝ドラ『べっぴんさん』72話の感想

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NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2016年12月24日放送の第72話では、紀夫が「坂東営業部」を退社し「キアリス」に入社したようです。

 

 

第12週「やさしい贈りもの」

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1948年(昭和23年)秋、ヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」と、「小野明美(谷村美月)」、「村田君枝(土村芳)」、「小澤良子(百田夏菜子)」の4人で始めた赤ちゃん用と子ども服を扱うお店「キアリス」は、神戸港町商店街の本店だけでなく、大手百貨店「大急百貨店(だいきゅう・ひゃっかてん)」に2号店を出店するまでに成長しています。

そんな中ですみれは「キアリス」を辞めてしまいました。退社した理由は家族です。夫「坂東紀夫(永山絢斗)」と娘「さくら(粟野咲莉)」と過ごす時間を大切にしたいから。すみれの実家・坂東家の元女中頭で、戦後はすみれたちと暮らしてきた「佐藤喜代(宮田圭子)」が腰を痛めて入院したことによって、すみれの家事負担が増え、それによってそれまでいかに自分が家庭のことをないがしろにしてきたのかを痛感したようです。

また、すみれの姉「野上ゆり(蓮佛美沙子)」は妊娠しました。夫「野上潔(高良健吾)」も喜んでいますが、彼はゆりを「坂東営業部」の重要な戦力と考えており、出産後すぐ会社に復帰してもらいたく思っています。しかし、ゆりにとってはそうではなかったようで、自分と考え方が異なることに苦悩し、そして家を出てしまっています。

 

 

ゆりと潔の話し合い

ゆりは、父「坂東五十八(生瀬勝久)」の実家である近江へと帰っていました。潔は近江へと飛んで、ゆりを迎えに行きましたが、そのときはゆりの祖母「坂東トク子(中村玉緒)」の用事に付き添っていたため外出中でした。

その夜、坂東本家に泊まることになった潔は、部屋で一人で寝ていると、そこに戦争の大空襲で亡くなった潔の父「野上正蔵(名倉潤)」が現れました。潔の夢なのか、幽霊なのかはわかりません。おそらく夢でしょう。

野上正蔵は坂東営業部取締役でもありました。そんな父が現れたことで、父の口からはてっきり坂東営業部のことが出てくると思っていた潔でしたが、正蔵は坂東営業部のことは一言も発さずに、孫ができたことをたいそう喜んでいるようで、終始笑顔でした。

「命は継がれていくものやと思ったら、すぅっと楽になったわ」と戦争によって命を落としたことに対しても、無念は無念でも心の整理がついているようです。亡くなっているのであれですけど。

朝、潔は目を覚め、朝食を前にする五十八とゆりの元へと向かい、ゆりたちに向かって正蔵のことを話し、また「わしは、ゆりとちゃんと家族になりたい」とゆりに真正面から向き合うことを宣言していました。ゆりも涙を流し頷いています。

今後のことを聞かれたゆりは「洋裁教室も軌道に乗ってきたし、もう仕事はいいと思ってる。それ以上に大事なものができたから。これからはこの子をしっかり育てたいと思っています」と返事をしました。

潔はわしらを家を建てよう、と言い、家族のことを最優先に考えているようです。五十八も優しい表情で二人を見守っていましたね。

 

 

紀夫の退社&入社

紀夫はずっと悩んでいました。坂東家の当代である紀夫は、潔から坂東営業部の社長へと押し上げられてしまい、慣れない接待や司会業など人前に出る仕事をさせられています。それは社長になるために場数を踏まそうという、潔なりの配慮でありましたが、人間、得手不得手というものがありまして、一向に慣れる気配は見られません。

一方で、週一回手伝っている「キアリス」での経理の仕事は黙々とこなしており、こちらの方が彼の性に合っていることは誰の目にも明らかでした。本人もそれは重々承知です。

71話終盤では、とうとう紀夫は意を決し、神戸港町商店街の靴屋「あさや」で、主人「麻田茂男(市村正親)」と潔に対して「坂東営業部」を辞める申し入れと「キアリス」に入社したい意向を示し、さらには近江の義父・五十八のところへ出向いて「坂東営業部」を辞めさせてくださいと頭を下げていました。麻田と潔に話をしたところはドラマでは全ては描写されていません。

72話では、クリスマス当日となり、「キアリス」本店の閉店後に関係者が集まってクリスマスパーティを開いていました。そこへ紀夫が遅れてやって来て、皆の前で「坂東営業部」の退社と、これからは自分が「キアリス」に入って経理をしたいこと、すみれに「キアリス」に戻ってもらって自分は妻の家庭と仕事の下支えをしたいことを伝えていました。それが俺の幸せなんだと。

これにより、すみれは改めて「キアリス」に復帰することになったようです。明美たち「キアリス」のメンバーから歓迎されていました。

 

 

麻田のクリスマスソング

72話終盤は、「あさや」の主人・麻田を演じる市村正親さんが唐突に歌を歌い始めました。驚きましたが……でも麻田さんは歌が上手ですからね、靴屋をやらせておくのはもったいないくらいに。

ちなみに麻田が歌っていた曲は「White Christmas(ホワイト・クリスマス)」です。Bing Crosby(ビング・クロスビー)が歌っていた、「I'm dreaming of a white Christmas, just like the ones I used the know ......」という歌詞の曲です。

 

 

おわりに

気になった点は、潔が「キアリス」の経理をすると宣言する前に明美と君枝と良子に何の断りもなかったと思われることです。妻が元代表者の一人で、自分も経理の仕事に携わっていたとはいえ、さすがに現経営陣に何の断りもなく宣言してしまうことは不味いと思います。

そういえば、さくらちゃんは保育園を辞めなくてはならなくなっていました。これはあの保育所が仕事をしている家庭の子どもだけを引き取っているからで、すみれが「キアリス」を辞めている状況では、その対象外になるから、であったと思います。でも、すみれが再び「キアリス」に戻るのなら保育園を辞めないのでしょうか? 喜代さんが退院していましたから喜代さんにお任せするのでしょうか? 潔が面倒を見るのでしょうか?

さて、次週は第13週「いつものように」です。次週予告を観る限り、下っ端で経理の人間であるはずの紀夫が出しゃばって「キアリス」の経営なり慣習なりに色々と変化をつけようとしていたみたいですね。もちろん紀夫は空回りをするでしょうし、軋轢を生むでしょう……。

 

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