ディスディスブログ

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策士・谷誠治により花山が復帰です。花山が宗吉の店に水田を連れて行うことは何でしょう? - 朝ドラ『とと姉ちゃん』106話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年8月4日放送の106話では美子と谷が花山を説得していました。

 

 

花山復帰作戦

www.nhk.or.jp

 

ヒロインの小橋常子(高畑充希)は、自分たち『あなたの暮し出版』社の雑誌「あなたの暮し」の広告主である「袴田料理学校」との契約を破棄しました。広告料がなくなって資金の足りない「あなたの暮し」は次号で最終号となる可能性が高まりました。

頼りにしたいのは編集長の花山伊三次(唐沢寿明)ですが、花山は雑誌に広告を載せるか載せないかで常子と意見の食い違いがあるばかりでなく、常子が花山に内緒で契約交渉をし雑誌に広告を載せてしまったことで、常ことは一緒には仕事はできないと退社してしまっています。

三女の美子(杉咲花)が独断で、元『甲東出版』の社長兼編集長の谷誠治(山口智充)の助けを借り、2人で花山の家を訪れ直接花山を説得することになりました。話だけでも聞いてやって欲しいという谷の願いを聞き美子の話を聞いていた花山ですが復帰要請はきっぱりと断っています。

花山は、最終号になるかもしれない次号、その特集は小麦粉料理だと聞いて、以前自分が美子に話していた内容そのままだったことを知り、企画を盗んだのかと美子を怒ってもいました。それに対して美子は自分で出した企画は最後まで責任を取るべきだ、と謎理論を持ち掛けていました。美子の言い分は、花山の企画を採用することで常子と花山が再び話をするきっかけになるのでは、というものです。それを聞いた随分勝手な言い草だと、突っぱねていました。当然ですね。

それを聞いて諦めた美子は帰ってしまいます。美子が花山のために選んだ鉛筆を置いて。残された谷は、二人きりとなった花山に常子のところ以上に、花山さんが自由に雑誌を作れる場所はないのでは、と説得を始めていました。谷の言うことはその通りだと花山自身も感じているようで、少し揺らぎ始めます。しかし、常子が気持ちを改めないかぎりは戻る気はないと言う花山に対して、谷は更に追い打ちをかけるように、美子だけでなく常子も花山に謝りたいと泣きつかれていて……などと嘘を言います。花山は、常子くんが直接謝りたいとまで言っているのなら、復帰することも考えなくもない、ということのようです。

後日、『あなたの暮し出版』の社員全員と、料理の監修をしている元・仕出し屋「森田屋」の大将で、今は洋食屋を開業しようと準備している森田宗吉(ピエール瀧)のいる銀座の事務所に、谷と花山が訪れました。

まんまと騙された花山は、早速常子から謝罪を受けようとしていますけど、常子は喧嘩別れ的に別れた花山のことをまだ意固地になって受け入れられておらず、谷の吐いた自分に関する嘘のことなど知りませんから意固地なままで、その反応からすぐに花山には谷の付いた嘘がバレてしまいました。脚色だよ、お互いに素直になれないから俺からのプレゼント、とは谷。

怒って帰ろうとする花山に、常子は捨てゼリフのように次号は美子が提案した物凄く良い企画があるのだと言います。もちろんそれは花山の企画なのですが、美子は自分の企画だと言っていて、常子もそれを信じています。それを聞いた美子は慌ててそれは花山の考えた企画なのと今の段階になってようやく白状をします。

いたたまれない空気が室内を漂う中、谷が「小麦粉を使った料理とは?」と話を動かすと、次女の鞠子(相楽樹)が「ホットケーキです」と答えます。それを聞いた花山はホットケーキは良いアイデアだ、自分には考えつかなかったと素直に褒めます。

それを聞いた社員の水田正平(伊藤淳史)と鞠子が、やはり常子と花山の2人で補完し合って「あなたの暮し」は出来上がるのだと言います。そして常子を含めた社員全員で頭を下げて花山に復帰をお願いし、花山は復帰することになりました。常子は花山に頭を下げたくはなかったみたいですけど、折れるときに折れることも社長には大切だと谷に言われて折れました。といいますか、「あなたの暮し」の理念を折らないために、自分の腰を折りました。

 

 

おわりに

改めて仕事を始めることになった花山は、鞠子が書いた小麦粉料理の記事に目を通しましたがボツを出していました。具体的にどこがどう悪かったのかを聞く鞠子に、花山は全て駄目だと言います。すると花山は料理監修の宗吉に調理場を借りれないかと言い、さらに水田の力が必要だと言って106話が終わりました。

実は数週間前にNHKで『暮しの手帖』の特集番組がありまして、花山が107話で行うであろうことのヒントが放送されていました。それは「テスト」です。試験。料理にしても、記事に書かれた文章を読んだだけでその料理を作れなければいけない、とテストにテストを重ねて、料理がわからない人にもわかる文章を心がけていました。

おそらくそういうことを107話では展開されるはずです。つまり、水田がホットケーキの記事だけで実際にホットケーキを作ってみて、書かれた通りのホットケーキを作ることができるかどうか、です。料理をしたことのない人間でも文章を読めば作り方が完璧にわかるかどうか、これが大切なのだと思います。

常子は最終的には折れていましたが、あんなに意固地になる必要はなかった気がします。次号で最終号になるかどうかは売り上げ次第になる訳ですから、藁をもつかむ思いのはずです。社員を守りたかったから広告を載せるしかなかったというのであれば、今彼女がしなければいけないのは頭を下げて花山に復帰してもらうことのはずです。

 

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