平日08:15からNHK総合で放送されている生活情報番組『あさイチ』、2016年4月11日冒頭のミニコーナーで「鉄キッチン道具」の特集が組まれていました。
データで変わる！？ 認知症介護
2016年4月11日月曜日のテーマは「データで変わる！？ 認知症介護」でした。「認知症」患者が460万人を超えているといわれていて、患者数はさらに増加することが予想されている中で、家族に認知症が発症した場合の介護や自分が認知症になったときの悩み・不安を抱える人も増えているようです。静岡大学では、認知症介護のノウハウを徹底分析して体系化することで、誰もが良いケアをすることができるようになるよう研究が進められているようです。私も親が高齢になってきたのでこちらもとても気になります。
人気！鉄キッチン道具
個人的により強い興味を持ったのは冒頭のミニ特集「人気！鉄キッチン道具」でした。
何でも、昭和の時代にはどのご家庭にもあった、昔ながらの鉄の料理道具を使う人が、最近、女性の間で増えているのだそうです。鉄の料理道具が流行っている理由は、「長く使える」からとか、「熱伝導が良い」からとか、「オシャレ」だから等です。
中でも人気なのが「ホットサンドメーカー」で、鉄は熱の伝わりが良いことから、中はふっくら外はパリッとしたホットサンドが作ることができるから、だとか。鉄の料理道具で人気なのはホットサンドメーカーだけではなく、手のひらサイズの南部鉄器のキャセロール鍋や、フライパン、鉄瓶なども番組では紹介されていました。
ひじきの鉄分が9倍増？
最新の「日本食品標準成分表 2015年版」によると、100gあたりの「乾燥ひじき」に含まれる鉄分が、ステンレス釜で煮ると6.2mg含まれていたのに対し、鉄釜で煮ると58.2mgも含まれていたことがわかったそうです。およそ9倍です。
食材によっては使うことで鉄分が多く摂れることも人気の秘密だと説明されていまっした。VTR取材では、妊婦さんにたくさん鉄分を摂ってもらいたいから鉄のフライパンを見に来た、とお店に来ていた方がいらっしゃいました。
このひじきの鉄分については当時ネットでも結構話題になっていて私も知っていました。ひじきは鉄分が多く含まれる食材として有名でしたが、それは鉄鍋で煮たものだったからで、ひじきが元々鉄を多く含んでいたわけではなかった、というニュースを何かで見て愕然とした記憶があります。「えぇ……」と。
鉄鍋の使い方
鉄鍋を使うときの悩みとして代表的なものは、「重たいこと」と「食材が焦げてしまうこと」にあるかもしれません。20年以上鉄鍋を愛用している主婦の福島さんに、鉄鍋の使い方のコツ的なものを取材していました。
「鉄鍋を使うポイント」は3つありました。1つ目は「予熱」です。料理する前に鉄鍋に予熱をしっかり通しておくと、油の馴染みが良くなり食材が焦げ付かないそうです。2つ目は「火加減」です。鉄鍋は一度高温の状態になると温度を一定に保つ性質があるため、厚い鍋は火加減を調節しなくて良いそうです。3つ目は「余熱」です。鉄鍋は蓄熱性に優れているため、例えばローストビーフなどは強火で旨味を封じ込め、焼き目が付いたらワインを加えて火を切り余熱で8分ほど焼くとふっくらジューシーに仕上がるそうです。ローストビーフは15分くらいで作れると仰っていましたか。
オシャレですから、鉄鍋や鉄フライパンで作った料理をそのまま食卓に並べられるため、盛り付ける手間がかからない、と。
注意点
最近の鉄のフライパンなどは既に「油慣らし」がされている製品もあるみたいです。
鉄キッチン道具の注意点としては、油のコーティングが取れてしまうので、洗剤を使って洗っては駄目だそうです。鉄のフライパンなどが錆びた場合は「金属たわし」で擦り落としてキッチペーパーなどで拭うと取れるということでした。ネズミ色の地肌が見えるくらいまで擦って大丈夫だそう。鉄瓶の内部の錆は、洗剤を使ったり擦ったりせずに、そのまま何度かお湯を沸かして捨ててを繰り返すと透明なお湯になるそうです。
おわりに
鉄瓶で沸かした白湯（さゆ）は、角が取れてまろやかになって美味しいと評判だそうですね。自宅ではホーロー製のヤカンを使っていますけど、鉄瓶が欲しくなりました。
鉄のフライパンについても、ドイツ製の「turk(ターク)」のクラシックフライパンがずっと欲しくて、Amazonのほしい物リストに5年以上前から登録したまま買えていません。欲しいなぁ。
