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菊比古はみよ吉と別れようとしているのでしょうか? 助六の破滅的な言動も気になります - アニメ『昭和元禄落語心中』7話の感想

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毎週土曜日01:05(金曜深夜25:05)より、TBS“アニメイズム”枠にてアニメ『昭和元禄落語心中』が放送されています。

 

rakugo-shinju-anime.jp

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年2月20日の放送は第7話でした。サブタイトルがない作品のようです。

 

イントロダクション 

刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、
出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。
拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、
八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。
八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく…

 

というイントロダクションです。ABOUT/STORYページから抜粋しました。作者は雲田はるこさん。講談社の『ITAN』にて連載中、既刊8巻。私は本作を全く知りませんでした。完全な初見です。

 

『昭和元禄落語心中』7話

6話で、「八代目・有楽亭八雲(ゆうらくてい・やくも)」、まだ二つ目で「菊比古」ですが、彼が自分は何のために落語をしているのかを明らかにしました。菊比古と同じく七代目・八雲の弟子でありライバルである「二代目・遊楽亭助六(ゆうらくてい・すけろく)」は人のため、菊比古は自分のために落語をしています。

7話は、物事が少しずつ崩壊へと向かっているような、危うさを感じさせる回となりました。

菊比古が七代目八雲から呼ばれました。「協会から頼まれてよぉ、地方巡業に行くことにしたんだ。中部・東海・近畿辺りをぐるっとな。長え旅になるとは思うんだが、どうでぇ、菊も一緒に回らねぇか?」と提案してきました。

戦時中、七代目は慰安のために満州で行っていて、その際に当時初太郎だった(はず)助六を連れて行きました。初太郎はその先で兵士たちに落語を披露していく中で、人のために落語をすることを決めていました。今回は菊比古を指名しています。

自分の居場所を落語に見出した菊比古にとっては、大きなチャンスでありますし、師匠が信さん(助六)ではなく自分を指名したことは自らの成長を実感するところでもあったのでしょう。断るはずもありません。

話し合いの後、菊比古は七代目に呼び止められ、芸者のみよ吉のことについて聞かれました。七代目は、自分の愛人を奪いやがって、と菊比古を咎めるつもりはないようで、どちらかというと菊比古のことを案じているように感じられます。菊比古は、最近忙しくなってたまに会うくらいです、と答えていました。

後日、外で偶然に芸者姿のみよ吉と会う菊比古、久しぶりに会って喜ぶのかと思いきや表情を曇らせていました。みよ吉に、会う時間が少ないことに不満をもらされ、仕事の後に少しの時間でもいいから会えないのかと涙ながらに訴えられていましたが……。

 

おわりに

ねぇ。菊比古にとっては、ようやく落語に自分の居場所を見い出せて、周囲からの評判も上がってきていて、このまま精進を続けていればそのうち真打ち昇進の話も出てくるであろう大事な時期です。色恋に構っている場合じゃないのでしょう。落語と私とどっちが大事なの?みたいなことを聞かれたら躊躇なく落語と答えるはずです。

巡業の前かもしれませんが、必ず近いうちに挙がるであろう昇進の際に、菊比古はみよ吉に別れを切り出すと思います。みよ吉にとっては捨てられることになるはずです。

もう一つ、助六の奔放な振る舞いは、周囲の師匠連中に快く思われていない様子が、7話で描かれていました。菊比古が尻拭いをして何とか事態の悪化を防いでいましたが、彼の素行の悪さは必ず昇進に響いてくると思われます。仮に七代目が真打ちに上げたくても、それを快く思わない師匠も出てくるはずで、となると七代目も昇進を見送らざるを得ない、という流れが予想されます。あるいは助六と七代目の関係が上手くいかなくなる可能性もあるでしょう。最悪は破門です。

助六のことですから、その最悪の事態はすぐ隣りにあるように思えますし、またそうなったときに助六がみよ吉と接近する可能性は大いにあるでしょう。師匠に捨てられた助六と、菊に捨てられたみよ吉、捨てられた者同士がくっ付く、これも色濃いにはよくあることですから。

実際に物語の中で2人がどうなるかはわかりませんけれども。

 

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