サッカー、イングランド・プレミアリーグ2015-16の開幕戦、Leicester City Football Club(レスター・シティFC)vs. Sunderland Association Football Club (サンダーランドAFC)の試合を見て、このブログでも試合の感想を記事にしました。
試合後、Jamie Vardy(ジェイミー・ヴァーディ、イングランド) の残念なニュースが飛び込んできました。
『The Sun』によれば、ヴァーディはカジノにおいて人種差別的発言を連発していたという。
この動画では確かに、日本人を侮辱する言葉でもある「Jap」を連呼し、失せろとも発しているように見える。
ということで、英国の大衆紙『The Sun』(ザ・サン)の情報ではあるので、最初いかがわしいものかと思っていたのですが、動画もあがっているみたいです。
「自分が起こしたことを心から謝罪したい。完全に誤った残念な行為であり、全責任は私にある」
それにVardy本人から人種差別発言を謝罪していましたから、The Sunの内容が事実ということなのでしょう。
今日のニュースでは、Leicesterのチームとしては差別発言をしたVardyに対して相当額の罰金処分を下したそうです。
「岡崎はクラブがすでに発表したヴァーディの謝罪を受け入れ、2人の間には問題は存在しないもようだ」と報じられている。
岡崎との間にも問題はないそうです。
これについては大甘裁定ではないかとの批判も上がっているようです。Leicesterは、今年の5月ですか、親善試合のためにタイに訪れていた際に、現地の女性に人種差別的な発言をした選手がいて、彼らを解雇処分にしました。3人とはTom Hopper(トム・ホッパー)とJames Pearson(ジェームズ・ピアソン)とAdam Smith(アダム・スミス)の3人です。それなのに今回Vardyへは罰金処分、どうして? ということです。Vardyは先日の開幕戦でもチーム快勝の立役者の一人ですし、岡崎やRiyad Mahrez(リアド・マフレズ、アルジェリア)との連携も良かっただけに、チームとしては手放したくないor手放せなかったのではないかとの憶測もあるみたいです。
ブラジル代表で日本のJリーグでもプレイ経験のあるHulk(フッキ)の、ロシアでの人種差別についてのコメントや……
FC Barcelona(FCバルセロナ)所属のブラジル代表Daniel Alves(ダニエウ・アウヴェス)もありましたね。試合中に観客席からバナナが投げ込まれ、それを食べてみせた、という。サッカー界では特に人種差別に関するニュースが多いイメージがあります。それだけ世界中で愛されているスポーツという証明かもしれないですね。
【海外の反応】 パンドラの憂鬱 海外「蔑称なの知らなかった…」 "JAP"の意味合いに外国人がビックリ
"Jap"(ジャップ)という言葉が蔑称であることを知らない外国人の方は案外多いみたいです。『パンドラの憂鬱』さんの記事で、"Jap"問題について触れられている記事があります。今回のVardyの件は、本人が人種差別と認めたから謝罪したのでしょうから、蔑称とは知らない訳ではないみたいです。
Tumblrで以前見かけたものも貼っておきましょう。アパルトヘイトの博物館には入り口が2つあって、一つは差別の心がある人用で、もう一つはない人用です。しかし、差別のない人用のドアは開かないようになっている……のだそうです。つまり、差別意識がない人なんていない、という意味でしょう。
私に差別意識がないといったらそんなことはないです。病気のこと、年齢のこと、頭髪のことで差別を受けていると度々感じますし、自分でも他の人への差別を意識的・無意識的にしていることも正直あります。ただし、それを外へ向けて表現するか、心の中で止めておくか、で大きな差が生じるのではないかなぁと思っています。いや、難しいですね、本当。