ディスディスブログ

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ハリルホジッチ前監督の会見には失望がありました。ハリルと協会のコミュニケーションは不足していたと思います

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2018年4月9日に日本サッカー協会からサッカー日本代表監督を解任された「ヴァヒド・ハリルホジッチ」監督が、2018年4月27日日本で会見をしました。

が、残念ながら消化不良のまま、期待していた何かを得ることはありませんでした。

 

 

目次

 

 

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ハリルホジッチ元日本代表監督の会見

russia2018.yahoo.co.jp

 

私は会見を見ていません。

スポーツナビに全文を書いた記事があったのでそちらを拝読しました。

ハリルホジッチ監督の会見は90分以上に及んでいたようです。かなり長いですね……。

 

冒頭で書いたようにハリルさんは会見で何か目新しいことを言ったり、技術的な面での自分が目指したサッカーの正当性を主張したり、契約内容から解約の無効性を主張したり、そういうことはなかったです。

感情に訴えて同情を誘うような発言がとても多かったように私には感じられ、非常に残念でした。

 

 

コミュニケーション不足は誰のせい?

ハリルホジッチ 勝利のスパイラル

田嶋幸三会長が監督と選手のコミュニケーション不足を解任の理由に挙げたこともあるのでしょう、ハリルさんは、基本的には就任していた3年間、全体的には選手とのコミュニケーションは取れていたと反論しています。

一方で、「(昨年8月、)まさに歴史的な勝利でオーストラリアに勝って、W杯予選通過をしたあの試合の後ですら、2人の選手が少しがっかりしていた。予選突破はしたが、試合に出なかったからだが、その前には何年も試合に出ていた。彼らが試合に出られなくて、そのことにがっかりしていること自体、私は悲しく思った」と言っていることから、一部の選手とは確執のようなものがあったことを匂わせました。

 

ちなみに、このオーストラリアとの試合の出場がなかった2人は「本田圭佑」選手と「香川真司」選手(以下「選手」略)のことを指しているとネットでは言われていますし、私もそう思います。

「岡崎慎司」は途中出場していました。

 

全体を読んで感じることは、監督と選手のコミュニケーションが不足していることもあっただろうということと、監督と協会のコミュニケーションも大いに不足していたのだろう、ということです。

ハリルさんは「(2回の海外遠征は)W杯のための調整であり、自分が何を求めているかはっきりと分かっていたし、満足していた」と言っていますけど、田嶋さんはそうは思っていなかったのでしょう。

先ほどの2名の選手からの働きかけが協会にあったことがハリル解任の原因になっているのなら、それは絶対あってはならないことと思います。

が、そうであるなら、それはやはり監督と選手のコミュニケーションが不足していたということになるのでしょうし、監督が選手をコントロールできていなかったことにもなるでしょう。

報道では2選手以外の選手からと思われる不満もあったみたいですから、選手の認識も監督とは異なっていたはずです。

 

また、「色々な情報が入ってきていたが、私は自分の仕事に集中していた。なぜ『問題があるぞ』と西野さんや田嶋さんは言ってくれなかったのか。一度たりとも」という点についても、協会側の不手際が当然あるにしても、ハリルさんに全く問題がないとも私には思えないです。

自分の正当性を主張したいからでしょう、一方的に相手が悪いとしか言っておらず、自分からコミュニケーションを取りに行ったかどうかを触れていません。

協会と監督の間で、定期的に短期・中期・長期の目標を掲げて、それぞれの目標がどの程度達成されたかを確認する場や機会を設けていなかったことは、協会の問題でもあるし監督の問題でもあると私は思います。

 

「(解任は)私にとってびっくりしたことであり、コーチたちも同様だ。4月7日に会長から呼び出しがあり、解任の話があった。最初はジョークだと思った。つまりはコミュニケーション不足だ」

「会長から言われたのは、選手及びコーチとの信頼が薄まったこと。なぜか最後の遠征で薄まったようだ」

と言っている点は、確かに解任の通達がなされる前に協会側から働きかけがもっとあった方が良いとは思いつつ……

先ほどと同じような内容になりますが、遠征の目的意識に齟齬がある時点で、どちらか一方ではなく両者のコミュニケーションが不足していたと言わざるを得ないです。

ハリルさんは私のところに誰も来てくれなかったとばかり言っているようですけど、コミュニケーションは一方だけでは成り立ちませんから、ハリルさんからももっと働きかけをする必要もありました。

 

ハリルさんは会見で、「会長にしても西野さんにしても「ハリル、問題があるぞ」と、なぜ一度として言ってくれなかったのか。一度として言われたことはなかった」と言っておきながら、続けて「西野さんの方が私に何か言おうとしていたことはあった」とも言っていることは注意すべき点です。

西野さんは自分に何か言おうとしていた、とハリルさんは認識していました。

このタイミングでハリルさんから協会に、あるいは西野さんに何を言おうとしていたかを聞いてみる必要はあったでしょう。

 

協会内にハリルさんの執務室があったように、会長たちの執務室だってずっとそこにあって、ハリルさんはそこへ行く権利を常に持っていたのですから。

どちらかのせいではなく、これは両方のせいと思います。

何度も言いますが、コミュニケーションは一方だけでは成立しない、相手があって初めて成立するものですよね。

 

 

解決策=選手?

まずは昨年11月(ブラジル、ベルギー戦)、そして今年3月(マリ、ウクライナ戦)の海外遠征、私の頭の中ではW杯に向けての調整だと思っていた。私は特に中盤とFWについて、いい解決策がないか探していた。W杯が要求してくるもの、W杯でしっかりとパフォーマンスが出せる者を探していた。

ハリルさんはこのように発言しています。

この発言は個人的に、彼の監督としての戦術の幅のなさや計画性のなさを自ら認めているようなものだと考えています。

彼が戦術を持ち合わせていないから、この期に及んで色々な選手を試す必要があった、選手の個人能力に頼ることでしか戦術的な閉塞感を打破する術を持っていなかった、と。

 

 

中島翔哉はサプライズなんかじゃない

ご覧いただいたように、(今年3月の遠征で)最後に中島(翔哉)を呼んだのは覚えているだろう。皆さんには驚きだったかもしれないが、とてもポジティブな結果だった。

中島の存在と、今シーズンポルトガルで活躍していることは、少しでもサッカーを知っている人からすれば当たり前すぎることです。

むしろ日本人が彼のこと知らないとハリルさんが思っていることが驚きです。

あまりに日本と日本サッカーと日本人のことを知らなすぎるのではないのかなと。

 

 

技術委員会を知らないなんてことがあるの?

気になる点は他にもあって、それは協会の技術委員会の前委員長「霜田正浩」氏についてです。

 

特に自宅のあるフランス北部のリールを訪れ、日本代表監督就任を要請した霜田氏を公式戦でベンチ入りさせるほど、ハリルホジッチ氏は絶大なる信頼を寄せていた。

ハリルが反論会見で明らかにした確執のあった2人とは誰なのか?(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

と、この記事には書かれています。

そんな重宝していた霜田さんが就いていた「技術委員会」の存在を、ハリルさんは「その存在すら私は知らなかったし、誰も私のところに来て話をしていない」と言っているのですね。

本当でしょうか?

霜田さんを公式戦のベンチに置くくらい重宝していたのですよね?

その霜田さんは技術委員会の委員長だった訳です。

ハリルさんが霜田さんの役職すら知らないなんてことがあるのでしょうか??

 

知らなかったのか、知る努力すらしなかったのか、忘れたのか、いずれにしてもそれはハリルさんの落ち度であって、教えてくれなかったと「協会だけ」のせいにするのはお門違いというものです。

それにこのことが嘘であるなら、会見の一連の発言の中で一つでも嘘があると、他にも嘘があることを考えてしまいますし、彼の発言の信頼度は一気に下がってしまいます。

 

 

ブルガリア戦とブラジル戦とベルギー戦

ブラジル・サッカーのフィジカル・トレーニング

ハリルホジッチさんは会見で、自身のチームとしての成果を挙げていました。

 

例えばブラジル戦にしても、後半に2回ゴールのシーンがあった。ここ数年間の色々な試合を見て欲しい。ブラジルに対して2ゴールを決めたチームがどれだけあるか。特に前半の最初の20分は酷かった。ハーフタイムにロッカールームで、ハイレベルな相手に対してどうすればいいかという話をした。そして、試合後は選手たちを大いに褒めた。

実際のスコアは1-3で日本が負けた試合です。

この点もハリルさんはいい加減。

ネットは2回揺らしていますが、1度はオフサイドです。

オフサイドは得点ではないのですから、ネットを揺らしたことにカウントするのは間違っています。

それはサッカーを否定するようなものです。

試合の録画データを削除してしまったため記憶を元に書いていますが、記憶にある限りではブラジルに対して日本が攻勢をかけたのは特に後半、スコア0-3の状態からです。

観ていて感じたことは、ブラジルがある程度本気(それでも全力ではなかったはず)を見せていたのはせいぜい開始の20分ほど、ハリルさんが「(日本が)酷かった」と言っていた時間帯だけです。

試合の後半は明らかに「流して」いたように私には見えました。

親善試合の、しかも流していたブラジルに攻勢をかけて1点を奪っても……という。

ベスト8(以上)を目指しているのですよね?

 

ベルギー戦はほぼ完璧と言える試合だった。負けたとはいえ、ドローに、もしかしたら勝ってさえいた試合だったと思う。私としては、この試合の代表チームは組織力があって、自分たちのプレーで支配できていたということで満足していた。

ハリルさんはブラジル戦に続くベルギー戦についてこのように言っていますが、私には全くこうは見えなかったのですね。

前半の序盤か後半の序盤だったか、その両方だったか、一時的に良いバランスでサッカーはしていたものの、全般で言えばただ耐え忍んでいただけの試合だったように受け取れました。

守備はいけるかもしれない、でもこのままでは勝てない、そういう試合でした。

最近は世界でも有数の強さを誇るベルギー相手ですから、日本としては引き分けられれば十分という見方もできるでしょう。

けれども、日韓大会以来、日本のベルギーとの対戦成績は決して悪くなかったはずですから、0-1で満足してしまうのも違う、とも思います。

「ドローに、もしかしたら勝ってさえいた試合」

勝負の世界、それもトップクラスに45年も生きる人がタラレバを言うのは違いますよね。

あの試合は負けたのです。しかもスコア以上に力負けしていました。

 

 

ハイライト動画のようなもの

キリンカップ、ブルガリア戦の7-2の大勝についてもそうですけど、ハリルさんが会見で自らのサッカーの正当性を主張をした箇所は、自分にとっての都合の良い部分を都合の良いように解釈したものだけ、そのように私には受け取れます。

例えて言うなら、YouTubeでサッカー選手のハイライト動画を観るようなものです。

ハイライト動画でなら、日本人選手であってもまるでワールドクラスの選手のようなプレイを見せますよね、あれに似ています。

要するに「良いとこ取り」です。

サッカー選手のハイライト動画だって、悪いとこ取りをすれば感想や評価は全く変わってくるでしょう。

自分の正当性を主張するために開いた会見ですから、自分の良いところだけを主張をするのはある意味当たり前ではありますが、フェアではない、はっきり言えば卑怯なやり口と思います。

 

 

おわりに

ということで、個人的には欲しい情報がほぼ入らず、彼自身の正当性だけを主張して、日本人の情に訴えて……とハリルさんのやり方に少なからず失望した会見になりました。

 

私は、本番用の「ハリルホジッチ・プラン」が存在して、それを会見で披露してくれないかと期待していました。

コロンビア戦はこう、セネガル戦はこう、ポーランド戦はこうするつもりだったのだ!と。

それと、日本にマンマークはなぜ必要だったのか、日本のフィジカル的な強さと弱さは具体的にどこにあるのか、それらについても触れて欲しかったです。

こういう別れ方を日本側というか田嶋会長が選んでしまったのですから、そんな日本の利になるようなことを言ってやる義理はないよと言われるとそのとおりなので仕方ないですか。

 

私はサッカー素人なので本文で見当違いなことを書いていたら申し訳ありません。

 

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