ディスディスブログ

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サッカー2018、日本代表ウクライナ戦の雑感。ハリルホジッチ監督の解任があって良いと思います

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2018年3月27日、サッカー日本代表はヨーロッパで『キリンチャレンジカップ2018 in EUROPE』、ウクライナ代表との試合を行いました。

その雑感を書きます。

 

 

目次

 

 

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サッカー日本代表vs.ウクライナ

soccer.yahoo.co.jp

 

2018年3月27日行われた『キリンチャレンジカップ2018 in EUROPE』、日本vs.ウクライナはスコア「1-2」で日本が敗北しました。

得点者は、前半21分に日本のオウンゴール (0-1) 、前半41分に「槙野智章」 (1-1) 、後半24分に「オレクサンドル・カラバエフ」 (1-2) です。

先日行われたマリ戦がスコア「1-1」のドローでしたから、日本は2戦未勝利で大会を終えたことになります。

 

 

ワールドカップ予選リーグ全敗もあり得る?

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今年開催される『2018 FIFAワールドカップ』で、日本はグループHに入り、「ポーランド」と「セネガル」と「コロンビア」と同組となりました。

今回行われたキリンチャレンジカップの2試合は、マリが仮想セネガル、ウクライナが仮想ポーランドと言われています。

マリもウクライナもワールドカップ本戦には出場しない国で、マリがセネガルより実力が下、ウクライナがポーランドより下と仮定しての戦いですから、その2国に勝てないのであれば、本戦も現状では勝てる可能性は低いでしょう。

コロンビアに対しては端から勝てないと考えられている節がありますから、となると本番で日本は3戦全敗することも十分に考えられるかなという、今回の欧州遠征となりました。

 

 

ハリルホジッチがやりたいサッカー

Number(ナンバー)898号 指揮官ハリルホジッチの設計図 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))

「ヴァヒド・ハリルホジッチ」監督が日本代表でやりたいサッカー、目指しているサッカーというのは、簡単に言うと「ショートカウンター」になるのだと思います。

守備ブロックを形成した上で、できるだけ高い位置で相手にプレスをかけてボールを奪い、奪ったら手数をかけず縦に早いパスを出してシュートまで持っていく、というサッカーを、テレビやネットで何度も見聞きする戦術です。

奪えなかったら自陣の低い位置でやはり守備ブロックを形成して、ロングカウンターですね。

おそらくですけど、ウクライナが日本に対して見せたようなサッカーを、ハリル監督は日本代表でやりたいのでしょう。

 

では、この2試合でハリル監督が目指すサッカーができていたかと言うと、ほとんどできていなかったように私には見えました。

主力選手に怪我が出てレギュラー同士の連携を使うことができなかった、あるいは選手の発掘のためにある程度持ち味を捨てて戦った面もあるとは思いますけど。

レギュラー同士の連携というのは、チーム戦術に則った連携ではなく、あくまで長時間一緒にプレイしたことによって生まれた連携という意味です。

センターフォワード (CF) の「杉本健勇」(敬称略)も「小林悠」も望むプレーができていたかというとできていなかったです(小林は杉本よりできていましたが)し、パスの出し手として可能性を見せた「大島僚太」が怪我をしてしまったことは痛かったですし、「柴崎岳」も悪くはないものの違いを見せられたかというとできていなかったです。

ディフェンシブハーフ (DH) やセンターバック (CB) にも展開力に長けた選手がいないことから、ビルドアップすらなかなか思うように行っていなかったですね。

 

 

どうして1トップに固執するのか

CFの序列でいえば、ポストプレイに長けている「大迫勇也」が一番手にいるかと思いますから、その時点でショートカウンターの戦術とは若干のチグハグさが生じています。

CFの二番手はおそらく「岡崎慎司」がいて、しかも右ウィング (WG) の「久保裕也」や「本田圭佑」もさしたるインパクトを残せていない現状を思えば、1トップのフォーメーションに固執しないで、2トップにすれば良いのにと思わずにいられません。

ポストの巧い大迫とスペースの使い方が上手くダッシュを繰り返せる岡崎の2トップであれば、コンビのバランスが良く、今よりは得点への可能性は高まるでしょう。

監督の大好きなショートカウンター且つ1トップのフォーメーション、これに固執するのであれば、「武藤嘉紀」の選択肢があって良い気がします。

ハリル監督は武藤を左サイドの選手としてしか見ていない節がありますけど、彼のボディコンタクトの強さやスピードを考えると左ではなく中央で起用した方が生きるはずです。

どうしても1トップ・大迫で行くのであれば、ポストでタメを作ったスペースに走り込める、言い換えるとボールを持ってからではなく持っていない段階で勝負ができるWG(あるいはサイドハーフ (SH) )の選手を置くべきで、純粋なWGではありませんけど、岡崎の右WG再起用を考えて良いのではないでしょうか。

岡崎の右WG・SHでの起用は、ウクライナ戦で崩壊した右サイドの守備力アップにも寄与するはず。

左WGは「原口元気」で決まりと思っています。

攻撃の中心はもはや原口にありますし、運動量が豊富でプレー強度も高いことから守備への貢献の度合いも高く、現状では代えの利かない選手の一人になっている、と。

だとすると必然的に「乾貴士」と「中島翔哉」はサブになります。

2人が左とトップ下だけでなく右WGもいけるなら良いですが、どうなのでしょう?

右というと「宇佐美貴史」もクラブではそのポジでプレイしているみたいですから、運動量と守備力がどれだけ向上しているかにもよりますが、彼も可能性としてはないこともないでしょうか。

 

 

フォメを「4-4-2」にして欲しい

私は、日本代表の1トップとトップ下のフォーメーションには限界を感じているので、そもそも廃止してもらいたい派です。

「香川真司」はクラブで見せているようなプレーが代表で何年もできていないこと、「清武弘嗣」が怪我をしがちなこと、「柴崎岳」もレギュラーを奪えるほどのプレーは見せられなかったことを思うに、このポジションはない方が良いです。

それならベーシックな「4-4-2」に変更して、オフェンシブハーフ (OH) は原口ともう一人、私はここに「中村憲剛」を呼んでいただきたいのですが、を配置します。

乾や中島が右OHでいければ良いですがどうなのでしょう。

柴崎を本来のDHというかセンターハーフ (CH) の位置に下げた方が彼の良さも出せるでしょうし、大島もそのポジションの方が活きるでしょうし。

もう一方のDHは「長谷部誠」に決まりです。

長谷部はキリンチャレンジカップで安定感を欠いていましたが、私の中では原口と並んで代えが利かない選手です。

彼はDHのポジションに高さをもたらす、といっても180cm少々ですが、貴重な存在ですし、ディフェンスラインや前とのバランスを取る感覚にも優れていますので。

「山口蛍」は……正直私の中では非常に評価が低いです。

アグレッシブと無謀を履き違えているのではと思ってしまうくらいに、ポジションを空けてしまい、担当のゾーンに戻れない・戻らないことが散見されるので、いくら長谷部ほどの選手でも相棒にあそこまで離れられると厳しいでしょう。

でも穴を開けることに関しては、山口がそうしなければいけないくらいにサイドの守備があれなことも大きいのですが。

「三竿健斗」はウクライナ戦ではプレイ強度の高さを見せていて、悪くない出来に見えました。身長が180cm以上ありますし。

ただ、三竿は展開力に乏しい印象はあるので、柴崎と鹿島アントラーズ系でDHコンビを組ませることで三竿も柴崎も生きる、これもまた「手」ではないかと思います。

今回の欧州遠征には呼ばれなかったですけど、「今野泰幸」はいざという時のために最終メンバー23人の中に入れておきたい存在です。

今野はDHはもちろん、CBやサイドバック (SB) でもやろうと思えばできるくらいにサッカーIQの高さを持っている選手ですから。

 

 

右サイドバックが深刻

ディフェンスに関しては4バックが基本でこれを変えなくて良いかなと感じます。

センターバック (CB) の1枚は「吉田麻也」で決まりです。

前後の揺さぶりに対する弱さこそあるものの、高さではまず負けないことと展開力はCBの中では一番あると思いますので。

もう一人のCBは難しいですね、決め手に欠けます。

「槙野智章」はウクライナ戦で唯一の得点を奪えたこともあって、ハリル監督的にはレギュラー扱いなのでしょうけど……世界相手に戦うことを考えると何か一つではなく全体的に物足りなさがある気がします。

「昌子源」と「植田直通」は、2人とも展開力の点で不安があるかなとも思いますし、守備力も世界相手にできているかというと、槙野と同様に物足りなさがあって厳しいです。

ただ昌子と植田についてはまだ若いですから、ロシア大会後のことを考慮して起用するのもありかなと。

DHと同様に、昌子と植田をセットで使うことで守備の中央を鹿島でブロックを作れば、それぞれ単体で起用するより安定感はずっと増す可能性が高そうです。

ウクライナが「シャフタール・ドネツク」や「ディナモ・キエフ」勢を多く使っていたことと同じような手法です。

SBは右の「酒井高徳」がかなり厳しいですね……彼の場合は今回に限らず以前からずっとですけど、あれだけ守備が軽いともうどうしようもないと思います。

ウクライナ戦では本田が序盤からずっと酒井に気を配っていましたからね。

右は、酒井は酒井でも「酒井宏樹」で確定でしょう。

怪我をしているのでしたっけ?本番までに完調になることを願っています。

「内田篤人」がかつての輝きを取り戻せるのなら、彼が右SBの一番手に間違いはないのですが……。

左も「長友佑都」で決まりでしょう。

ていうかSBは本当に手薄ですね……人数はいるのですが、試合で使うとなると……な選手ばかり。

ゴールキーパーは現時点で「川島永嗣」を脅かす存在はいないかなと思います。

後継者には「中村航輔」がいるので、今後彼がどれだけ成長するか楽しみです。

 

 

ハリルホジッチ解任の話はないのか?

そもそもの話で「ハリルホジッチ監督の解任」という選択肢はないのでしょうか?

 

今は、状況が好転したり維持したりするどころか、今以上に悪化する可能性を大いに帯びている雰囲気で、今から監督を替えても全然遅くないと私は思うのです。

選手が疑心暗鬼に陥っている様子が連日ニュースで聞かれていますし、ハリル監督は先日のE-1の韓国戦でしたっけ、そこで東アジアの対戦国にあちらが格上的な発言もしてしまっていますし、果たして彼は日本代表監督に相応しい人物なのか、という疑問を私は持ってしまっています。

疑問そのもので言えば、もうハリル監督になってから数戦で感じていますけど……戦術に魅力や可能性を全く感じていないです。

縦ポンばかりで戦術に上積みは見られないですし、選手起用が戦術に合っていないことが多いと感じますし、交代の人選もタイミングも疑問符がつくことが多いですし、選手選考も選手の特徴を見極めたものではなく、その頃活躍していた人を場当たり的に選んでいるだけに見えますし……。

縦ポンが通用するのはスピードがあってフィジカルコンタクトで負けない、独力でシュートまで持っていけるドリブル&シュートスキルを持った選手が前線にいての話になる部分があって、世界的に見て体格で劣る日本人に向いている戦術ではないです。

日本にリオネル・メッシやルイス・スアレスはいないですし、日本人はアジリティやスタミナが特長なので。

ハリル監督は日本人の特徴と選出した選手の特徴を見極められていない、ということはもしかすると自分がしているサッカーの特徴すら理解できていないのでは?とまで思ってしまいます。

嗚呼、オシムさんが恋しい……。

 

 

おわりに

というのがマリ戦とウクライナ戦を見たサッカー素人の身勝手な意見です。

見当違いなことを書いていたら申し訳ありません。

こうして書いてみると、別のフォーメーションや別の戦い方の方が上手く行きそうな選手を集めているにも関わらず、監督がそうしていない感が改めてわかります。

ハリルホジッチは「フィリップ・トルシエ」のように、自分の理想とするフォーメーションや戦い方がまず先にあって、そこに選手をはめ込んでいくタイプの監督です。

トルシエさんの場合はそれが日本では上手くハマり、1999年のワールドユース準優勝や2002年のワールドカップでは予選グループリーグを首位突破してベスト16に進出する好成績を残しました。

トルシエさんのように、例え「中村俊輔」のような傑出した選手を外しても、チームとして上手く機能しているのであればそれで良いかも知れません。

結果を出しているのですから、外すにしても説得力がある。

でもハリルさんは……という。

 

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