『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2021年1月28日木曜日の放送に俳句コーナーがありました。
兼題は「鏡」。
1位の句がどうして1位なのかがわからず、2位の3時のヒロイン「福田麻貴」さんに対する先生のご指摘にも少しモヤモヤしました。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆、などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時から20時までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「立川志らく」さん、「中田喜子」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
最近見始めた
実は私は『プレバト!!』を最近見始めています。
継続して観ているのは1年ほど前、2019年末くらいからでしょうか。
番組の存在は何年も前から知っていました。
しかし当時はどうも夏井先生の言葉の強さと荒さが受け付けないと感じてしまい、少し観ただけでそれから全く観ていませんでした。
その後、夏井先生が『NHK俳句』の選者に就任されてから、あああれはやはりエンターテインメントとして、役として演じている部分も大きいのかと思い至りました。
それからは夏井先生の印象が大きく変わって、ずいぶんと間が空きましたが、2019年末くらいからようやく継続して観るようになっています。
元から民放のバラエティ番組を好んでいないことも理由としては大きいでしょう。
俳句
『プレバト!!』の俳句カテゴリが、2020年1月28日の放送でも扱われました。
今回のお題は「鏡」です。
この回では俳優の「浅野ゆう子」さんを始め、アイドルグループ「Kis-My-Ft2」の「宮田俊哉」さん、芸人「3時のヒロイン」の「福田麻貴」さん、芸人「ぼる塾」の「田辺智加」さん、モデルさんでしょうか「NANAMI」さんが出場していました。
民放もバラエティもほとんど観ないので、お顔とお名前は知っていますけど、どういう方かは知らない方ばかりです。
レギュラー陣では「梅沢富美男」さんと「千原ジュニア」さんが出演していました。
録画データを消してしまった
他のカテゴリの記事作成に忙しく、『プレバト!!』の記事投稿が遅れてしまいました。
その影響もあって、録画データを消してしまっていました。
今回は記憶を頼りに書いているため、事実とは異なることを書いている危険はいつも以上に高いと思います。
これから読まれる内容はその点にご留意なさってください。
1位は浅野ゆう子さん
俳句カテゴリで今回1位を獲得したのは「浅野ゆう子」さんでした。
得点は「71」点でしたか。
詠まれた句は、舞台の初日に着物の襟にある紅色の椿を鏡越しに見て凛とした寒さが際立つ、みたいな句でしたっけ。
寒いこの時期ならではの、良い雰囲気の句でした。
「鏡」要素なし
個人的によくわからなかったことは、どうして浅野さんの詠んだ句が1位だったのか、です。
どうしてそう思うかといいますと、浅野さんの句には「鏡」が入っていなかったから。
先ほど申したとおり、兼題は「鏡」でした。
浅野さんの句が詠まれているとき、確か画面上では鏡に映った自らの襟に施された椿の紋様を見ている様子が映っていました。
それがあったので、視聴者に浅野さんが詠まれた句のシチュエーションはわかりました。
しかし兼題を知らず、また映像を見ずに句を詠んだときに、果たして句が「鏡に映る自分を見ている」状況を詠まれたものだとわかるでしょうか。
おそらく多くの人はわからないと思います。
浅野さんの詠まれた状況では、別の誰かが着ている着物の襟を見てる様子かもしれませんし、着物の場合はハンガーというより衣紋掛けと表現した方が良いでしょうか、それにかけてある着物を見ている様子かもしれない。
詠み手によって受け取れる幅が広すぎて、兼題から離れた句になっていました。
それなのに1位にすることはいまいち納得がいかないと言いますか、モヤッとしました。
他の出演された方は皆さん、鏡の単語を句に含めて詠んでいらっしゃいました。
なので私なら浅野さんを1位にはしないです。
ただし場面の切り取り方が優れていましたので、下位にすることもしないですけど。
2位は福田さん
2位は「3時のヒロイン」の「福田」さんでした。
70点だったと思います。
浅野さんとは1点差、僅差の2位。
私が選ぶなら福田さんが今回の1位でした。
昇段試験を受けたジュニアさんと、句集掲載の句を選んでいる梅沢さんの句を除いた順位ですね。
福田さんが詠んだ句は、朝早いアルバイトをしていた福田さんを、お父様が自動車を出して駅まで送ってくれたときの様子です。
バックミラー越しに映る、お父様の目の下に隈(くま)ができていて、苦労をかけているなと感じていることを詠まれた句だったかと思います。
こちらも良い切り取り方をされていますね。
60点に下げられる
福田さんの説明を聞いた夏井先生は、当初70点だった句の採点を60点に落としました。
60点になっても順位は変わらず2位のまま。
点を落とした理由は「隈」を「クマ」としていたことで、バックミラー越しの父の目の隈ではなく、バックミラーに熊のぬいぐるみがかかっていたと受け取れていたから。
熊のぬいぐるみなら70点、隈なら60点ということみたいです。
ぬいぐるみだってわからない
これも私にはよくわかりませんでした。
先生は隈なら隈と詠めよと、「クマ深き父」と添削をなさっていました。
しかし問題はそこにはないと私には思えます。
漢字で「隈」と書いていれば、それで済んだ可能性が高いからです。
添削前は「クマ」とカタカナ表記をしていたから、受け手が混乱したのではないかということですね。
カタカナでわかりにくいことが減点要素だったのであれば納得です。
ちなみに私は初めから「父の目の下の隈」と受け取れましたし、一緒に観ていた私の家族も隈のことだと思ったそうです。
それと、先生は添削前の句を、「熊のぬいぐるみ」が紐でバックミラーにかけられている様子と受け取っていらっしゃいました。
しかし添削前の句は必ずしも「熊のぬいぐるみ」とわかるようには詠めません。
先生はクマが隈とはわからないから、福田さんの句の採点を70点から60点に下げられたのだと私は受け取りました。
「隈なら隈とわかるように詠め」とツッコんでいましたよね、確か。
そう仰るのなら、添削前の句が「熊のぬいぐるみ」と読み取れるようになっていなければ、句の点数を70点から60点に下げる理由にはならないように思います。
先ほど書いたとおり、添削前の句からは明確に「ぬいぐるみ」を想像することができません。
そのため先生の鑑賞には一貫性がないように受け取れました。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の俳句コーナーで先生の順位づけや添削にモヤモヤしたことなどを書いた記事でした。
先生の鑑賞はプロの俳人のそれですから、本文に書いた私の鑑賞の方が見当違いである可能性が高いですけど、あくまでも私の感想は本文のようになりました。