ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の「千葉・野田編」は、盛り土の上に建てられた水塚を再利用したカフェでした。呉汁が美味しそうです

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毎週水曜日23:00-23:30に放送されているEテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2016年7月20日の放送は「千葉・野田編」でした。

 

 

ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

 

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。私は2016年の初め頃だったでしょうか、Eテレでこの番組の再放送をしていたことがあってそれを拝見したことがあります。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、渡部豪太さん演じる「真田ハル」のセリフが入っていました。古くから営業している喫茶店ではなく、あくまで古民家など古い建物をリフォームしたカフェが対象になるようです。ハルさんはブロガーで、古カフェを取材しその模様をブログにアップする形で番組が進行していきます。

当番組は、カフェのオーナーもお客さんも現地の方を起用しているため、渡部さん以外の出演者は演技の素人さんで基本的には台詞が棒読みです。それを気にしない方でいられる方で、上記のような古カフェが好きな方には大いに楽しめると思います。

 

 

千葉・野田編のカフェは「水塚」さん

2016年7月20日の放送では、千葉県野田市中戸にある「こんもりしている築65年の古民家カフェ」というカフェ「水塚」さんをハルさんが訪ねていました。 

『ふるカフェ系 ハルさんの休日』はNHKの番組ですから、番組内で紹介された店名が明かされることはありません。唯一クレジットの中の「撮影協力」欄に店名が書かれていることで今回ハルさんがどのお店を訪れたのかがわかります。

 

喫茶&ギャラリー 水塚 - 中戸 - 喫茶店 | Facebook

 

今回の撮影協力、つまりハルさんが訪れたカフェは『水塚』さんです。水塚の漢字の読みは「みづか」とのこと。お店のWebサイトがないようですね、それらしいFacebookページはヒットしましたが、内容がほとんど書き込まれていなかったです。

「水塚」のお店は千葉県は野田市の中戸という場所にあるようです。最寄り駅はわかりませんでした。野田市駅になるのでしょうか? ハルさんは「電車とバスを乗り継いで」としか言っていません。電車が白地に青のラインが入っていることから乗っていた鉄道は「東武鉄道野田線」かと思います。どの駅で降りてどのバスを乗ってどこで降りれば良いのか全くわかりませんでした。

野田市は千葉県最北端にあり、東から茨城県、西から埼玉県に挟まれた土地のようです。水塚さんはそのさらに最北端、江戸川と利根川に挟まれた農村地帯「関宿(せきやど)地区」にあるということです。地図を見ると諏訪神社や常敬寺が近くに建っているようです。

 

mrs.living.jp

 

『リビングかしわWeb』さんが水塚さんを取材していました。こちらによると「水塚」さんの営業時間は10:00-18:00、定休日は月・火・水曜日とのことです。放送直後、特にお昼どきは混雑が予想されます。来店予定の方は予め連絡を取ってからにすると良さそうです。

 

 

水塚さん

「水塚」さんは、3mほどこんもりと盛られた土手の上に建っていました。元々は昭和26年に建てられた米蔵だったそうです。蔵の内部の木材は新品のような綺麗な状態で、ハルさんも古民家とは思えないと言っていたほどです。蔵の戸を閉めていたことで建てられた当時の状態で保存されていたと女将さんは仰っていたでしょうか。カフェにするときに窓を取り付けたようで、今は店内に光が入っています。

蔵には2階がありました。蔵座敷。2回の窓からは東京スカイツリーや富士山も望めるそうです。番組では富士山は見えなかったですけど、東京スカイツリーははっきり見えていました。

関宿地区は、前述したように江戸川と利根川に挟まれ、洪水の危険のある土地です。洪水から米や味噌など食糧や住んでいる人を守るために、高く土を盛った上に建てた建物のことを「水塚(みづか)」と呼ぶのだそうです。今回のカフェの店名はそこから名付けられたのですね。お店の外には「上げ舟」と呼ばれる木製の小舟も設置されていました。舟は洪水が起きたときに避難するためのもの。

水塚の外壁は木製でした。蔵は火災から財産を守るために外壁に土を使った土蔵であることが多いですが、こちらは水害から守るために土ではなく木を使っているということで、こちらもとても特徴的です。

水塚の米蔵はほとんど使われてこなかったそうですが、カフェのご主人が仕事を早期退職して自らの手でこつこつと改装をしてカフェとしてオープンさせたのだそうです。長年蔵に眠っていた、木製の歯車や水車などの古道具も飾られていました。

 

 

筍尽くしのランチと枝豆

ハルさんの前に出されたランチは料理がお盆の上でひしめき合っていました。春巻きとかき揚げがメインで、山盛りの炊き込みご飯、メンマといったタケノコ(筍)尽くしの料理みたいです。

 

呉汁(ごじる)は日本各地に伝わる郷土料理である。大豆を水に浸し、擂り潰したペーストを呉(ご)といい、呉を味噌汁に入れたものが呉汁である。擂り潰した枝豆を入れた味噌汁は青呉汁あるいは枝豆呉汁という。

呉汁 - Wikipedia

 

味噌汁には枝豆が入っていました。「呉汁(ごじる)」というそう。私は呉汁の存在を知りませんでした。呉汁は大豆を使った大豆のペーストを使った味噌汁のことのようですけど、野田の呉汁は枝豆を使うことがあるみたいです。上記Wikipediaにも枝豆を使った呉汁について触れられていました。

枝豆を使った呉汁の作り方は、皮を剥いた枝豆を細かく擂り潰し、味噌汁に擂り潰した枝豆を入れ弱火でさっと煮るのだそう。番組で紹介されたレシピはちょっと省きすぎかなと……。ただとても美味しそうなのでいつか食べてみたいです。

野田では枝豆の生産が盛んみたいですね。2002年には野田市が枝豆の市町村別生産量全国1位になったくらい。元々は大豆生産が盛んだったのですが、醤油に国産大豆が使われなくなってから枝豆生産にシフトしていったと。ハルさんは「枝豆が尋常じゃなく美味いぞ」と言っていました。甘みが強いそうです。

 

 

おわりに

今回の古カフェ「水塚」さんはこれまでのカフェとは少し趣の異なるお店でした。お店を経営するご夫婦やお客さんの年齢層がこれまでより高かったこともあって、古カフェながらも昔懐かしの喫茶店や食堂の雰囲気を感じました。そういった雰囲気を好きかどうかは分かれるところではあると思います。

番組の演出上していたことかもしれないですけど、店の方がハルさんに結構絡んできていたので、それが実際にも同じくらいグイグイ来るのなら、私のように干渉されることが苦手な人はちょっと厳しいかもしれないですね。逆にどんどん話しかける人で話しかけられること、というか関わることが好きな方にはとても良いお店ではないでしょうか。

 

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