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ダグザ・マックールとギルボア・サントが……格好良いおっさんが印象的な回でした - アニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』9話「リトリビューション」の感想

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毎週日曜日07:00より、テレビ朝日にてアニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』が放送されています。

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

 

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アニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』

www.gundam-unicorn.net

 

 

2016年5月29日の放送は第9話「リトリビューション」です。リトリビューション (Retribution) とは報いとか天罰とかの意味です。悪い行いに対して、ということですか。

 

 

9話「リトリビューション」

主人公バナージ・リンクスは「ユニコーンガンダム」のラプラス・プログラムが新たに提示した座標へと向かうことにしました。ユニコーンのコクピットには連邦軍の特殊作戦群「エコーズ」の920隊指令「ダグザ・マックール」中佐を乗せています。

示された座標の地「ラプラスの跡地」に着くと、ユニコーンの内部から96年前の地球連邦政府の初代首相であるリカルド・マーセナスが行った演説が流れ出します。ラプラスの跡地とは当時の首相官邸があった場所です。そこへユニコーンが到着したところでプログラムの封印が解かれたようです。その隙に襲いかかってきたのはジオン残党軍「袖付き」のスベロア・ジンネマン率いるガランシェール隊と、別働隊として袖付きの首魁「フル・フロンタル」、さらには彼の親衛隊アンジェロ・ザウパーたちです。ジンネマンたちの狙いはネェル・アーガマで捕虜となっているマリーダ・クルスの奪還で、フル・フロンタルの狙いは「NT-D(ニュータイプ・デストロイヤー)」の発動です。

 

 

ダグザの言葉とタヒ

 

ラプラス内部へと侵入したユニコーン、そのコクピットから出でバナージに戦わせようとするダグザとバナージの会話は本作のハイライトの一つです。Twitterのカットが格好良すぎます。

「歯車には歯車の意地がある。お前はお前の役目を果たせ。“ここ”が知っている。自分で自分を決められるたった1つの部品だ、無くすなよ」

この台詞は毎回目がウルッと来ますね……。この台詞を最後にユニコーンを降りたダグザは、フル・フロンタルの「シナンジュ」に対して爆薬の罠を仕掛けてユニコーンを援護していましたが……最期はシナンジュのビームアックスに討たれて戦タヒしてしまいました……。

「お前は私の希望……。託したぞ、バナージ……」という言葉、これは思念から伝わったものと思われますが、ダグザ中佐の最期の言葉になりました。

私は、ダグザ・マックールはおそらく「機動戦士ガンダム」に登場するドズル・ザビをオマージュしているキャラクターであろうと考えています。見た目のゴツさもそうですし、その内面が非常に優しい男で漢なところ、最後に生身でモビルスーツとやり合うところといい、共通点がとても多いですね。ドズルはミネバの父、アムロの乗るガンダムに対して「やらせはせん、やらせはせんぞおおお!!」と言って散っていった男です。

 

ラプラス・プログラムの本質

また、その台詞の前にダグザは、ユニコーンガンダムというかNT-Dの本質を見抜いたようです。ラプラス・プログラムから流れた演説を聴いていたバナージの心に、亡き父カーディアス・ビストが浮かんだ一瞬、ユニコーンのNT-Dが発動しかけていて、ダグザはそれを見て感じたようです。

「ジオン根絶のための殺戮マシーンなどではない、それとは違う何かがこのユニコーンには組み込まれている。それを制御するのは多分“生身の心”だ」

と言っていて、それこそがラプラス・プログラムの正体なのかもしれないと言っていました。乗り手の心を試しながら箱へと導く道標だと。

 

 

ギルボア・サントのタヒ

袖付きの偽装貨物船「ガランシェール」の一員で、バナージが袖付きに捕らえられた折にはパラオの自宅にも連れて来ていたギルボア・サントが、今回バナージの手にかかって戦タヒしました。またしても惜しい男が亡くなりました。

ダグザのタヒを目の当たりにしたバナージは感情を昂ぶらせてNT-Dを発動しました。それを狙っていたフル・フロンタルでしたが、デストロイモードのユニコーンに圧倒され逃げ出します。逃げることは予定通りだったみたいですけど。ユニコーンは逃げるシナンジュを追いかけビーム・マグナムを撃ちましたが、ギラ・ズールに乗ったギルボアがシナンジュを庇って……。

「ティクバ……家族を……頼む……」と、こちらもギルボアの思念のようなものが流れてきて、バナージは受け取っています。色々な人の思いがバナージの心へと入っていきます。身近な人達の生き様を目の当たりにし、バナージは強くなっていくのでしょう。

それにしても格好良いおっさんがたくさん登場してタヒんでいきますね……。

 

 

おわりに

翻って、フル・フロンタルはえらい格好悪いですね。自分が望んでユニコーンのNT-Dを発動を誘発させておいて、キレたユニコーンというかバナージが自分より強いと見ると、「バナージ君、聞こえているなら止めろ。このままではお互い大気圏で燃え尽きることになる」ですからね。いやいやあなたがそうさせたのでしょうと。

ギルボアの思念?を受け取ったバナージは自分がギルボアを撃ってしまったことに気が付き我に返り、NT-Dが停止しました。そのままの状態で大気圏へと落ちて行き、最後はジンネマンに拾われたのだったはずです。これからの格好良いおっさん枠はジンネマンへと移っていきます。ネェル・アーガマのオットー・ミタス艦長も良い味を出してくるのですが。

 

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