F1の2023年シーズンの半ばに入ろうとしている7月、個人的に大きなニュースがありました。
アルファタウリの「ニック・デ・フリース」選手(以降敬称略)がシーズン途中でチームから解雇され、代わりに「ダニエル・リカルド」の起用が発表されたことです。
「角田裕毅」にとってレッドブル昇格の大きなチャンスが巡ってきたように見えます。
目次
2023年F1ラインナップ
2023年シーズンのF1のドライバーラインナップについてです。
以下、敬称略で失礼します。
Our 2023 driver line-up is complete! #F1 pic.twitter.com/0qbcJnzCIm
— Formula 1 (@F1) 2022年11月21日
- チーム (PU) :ドライバー1、ドライバー2
- レッドブル(ホンダRBPT):マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス
- メルセデス(メルセデス):ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン
- フェラーリ(フェラーリ):シャルル・ルクレール、カルロス・サインツJr.
- アルピーヌ(ルノー):エステバン・オコン、ピエール・ガスリー
- マクラーレン(メルセデス):ランド・ノリス、オスカー ピアストリ
- アルファロメオ(フェラーリ):バルテリ・ボッタス、周冠宇
- アストンマーチン(メルセデス):ランス・ストロール、フェルナンド・アロンソ
- ハース(フェラーリ):ケビン・マグヌッセン、ニコ・ヒュルケンベルグ
- アルファタウリ(ホンダRBPT):角田裕毅、ニック・デ・フリースダニエル・リカルド
- ウイリアムズ(メルセデス):アレクサンダー・アルボン 、ローガン サージェント
色を変えたドライバーが新加入です。
オレンジが他のチームからの移籍、青がアンダーカテゴリーからのステップアップ、紫がF1復帰組。
見ていない
私はF1が好きです。
好きですが観られていません。
理由はシンプルに貧乏だからです。
なので基本はネットニュースのテキスト情報を頼りにしています。
これから書くことは、ネットニュースを見ただけの、レースを観ていない人間が書くいい加減なものです。
ニック・デ・フリース解雇
2023年7月11日、アルファタウリは同月21日から開催されるF1第12戦ハンガリーGPから、ニック・デ・フリースを起用しないことを発表しました。
解雇ですね。
デ・フリースは2019年シーズンのF2チャンピオン、2021-22年のフォーミュラE (FE) チャンピオンです。
2022年シーズンにウィリアムズで1レース出場してF1デビュー。
そのデビューレースでポイントを獲得し、それが評価されてか2023年シーズンのアルファタウリのシートを獲得していました。
ところが、2023年シーズンはよいところがなかったようです。
チームメイトの角田裕毅に対して予選・決勝ともにほぼ上回れず、接触やクラッシュも多かったようでした。
完敗だったみたいですね。
フルタイムでのデビューシーズンですから、シーズン半分も待たずに解雇されるのはさすがに可愛そうだという声もあるようです。
という記事をネットニュースで読みました。
ダニエル・リカルド
デ・フリーズの代わりにハンガリーGP以降アルファタウリのマシンに乗るのは「ダニエル・リカルド」です。
言わずもがな元レッドブルのドライバーですね。
トロロッソからレッドブルに昇格したシーズン、当時チームメイトだったセバスチャン・ベッテルを上回るパフォーマンスを見せて、その翌年ベッテルはフェラーリに移籍していた記憶です。
4回も王者になっていたベッテルより速いという事実は、個人的に大きなショックがありました。
しかし、その後同じくレッドブルに昇格してきたマックス・フェルスタッペンに対して、ほぼ互角の戦いを繰り広げていた、あるいは少し上回っていたように私には見えましたが、チームへの不満があったのか、レッドブルを離脱しています。
PUがホンダに代わることも影響していたかもしれません。
レッドブルを出た後はルノー、マクラーレンと移籍をしていました。
ルノーではヒュルケンベルグでしたっけ、彼に勝利していましたが、マクラーレンでは2022年にランド・ノリスに敗れてシートを喪失、2023年はレッドブルにサードドライバーとして復帰しています。
ペレス絶不調
今回の人事は角田裕毅にとって大きなチャンスです。
皆さんご存知と思いますが、レッドブルのセカンドドライバーであるセルジオ・ペレスが不調に陥っているからです。
レッドブルの首脳陣は、角田を昇格させるより、ペレスをできるだけ引っ張りたかったはずです。
首脳陣とはヘルムート・マルコやクリスチャン・ホーナーたちのこと。
フェルスタッペンは以前からF1に長くいない発言をしています。
もしかしたらそのタイミングで噂にあるランド・ノリスかシャルル・ルクレールに替える青写真をレッドブルは描いていたかもしれません。
ですが、モナコGPからでしたっけ、ペレスが絶不調とも言える状態になりました。
それ以降、予選Q1で敗退したり決勝も振るわなかったり、クラッシュしてマシンがクレーンで吊るされ大事なマシンのフロアを全世界に公開してしまったりと負のスパイラルに陥ってしまいました。
特に最後のフロアをライバルに見せたことは、チームにとって大きな痛手だったはずです。
近ごろはウィリアムズやマクラーレンといったチームが異様な速さを見せています。
フロアを見せたことがその直接的な要因になっているかはわからないものの、あのフロア公開は他チームに小さくないヒントを与えてしまったはずです。
今のところペレスはドライバーランク2位です。
しかし、首位フェルスタッペンとはダブルスコアほどのポイント差をつけられてしまっています。
それどころか3位以下との差は確実に縮まっているどころか、セカンドドライバーとしての役割すら果たせていない状況がここ数戦続いています。
ここで角田がリカルドに勝って、その内容もよければ、2024年シーズンのレッドブルのシートが舞い込むかもしれません。
角田が負けるか、明確に勝てなければ、リカルドがレッドブルのシートを取るか、噂にあるノリスかルクレールがシートを獲得するのでしょう。
ペレスは今後の盛り返し次第では残留の線もないことはないくらい。
ホンダの復帰
2026年シーズンからでしたっけ、ホンダがF1に復帰します。
ホンダは今度は「アストン・マーチン」と手を組むようです。
アストンマーチン・ホンダですか。
レッドブルはフォードと。
そのときホンダは角田を欲するでしょう。
26年ともなれば角田は今以上に成熟しているはずですから、よいタイミングと考えている可能性は大いにありそうです。
しかしながら、そのことが2024年シーズンに向けてのレッドブルのシート争いに影を落としている気がします。
レッドブル的に、近い将来ライバルチームに行く可能性の高いドライバー、つまり角田のことですが、彼を今のタイミングでレッドブルに昇格させるのはどうなのかということです。
リカルドがアルファタウリに乗る理由
ペレスの絶不調は単なるスランプなのか、あるいは衰えなのか。
レッドブルの首脳陣はこの判断ができていないのだと想像します。
ペレスの絶不調を受けて、今シーズン限りでペレスとの契約を終わらせること、代わりに角田を昇格させることが首脳陣には持ち上がったはずです。
ですがデ・フリースのことがあり、角田をレッドブルに昇格させられるかを首脳陣は躊躇しているのでしょう。
つまり角田が速いのか、デ・フリースが遅すぎるのかがわからない。
それならと、力をわかっているリカルドをアルファタウリに入れて角田と競わせ、角田の力を計りたいのでしょう。
ここで角田がリカルドを上回る活躍を見せれば、そしてできればポイントを獲得すれば(今季アルファタウリは遅すぎるので難しいですが)、24年の角田のシートはレッドブルになっているのではないでしょうか。
というのが私の考えです。
角田はリカルドより速いのか?
関心事は角田はリカルドより速いのか。
これですよね。
正直私には全くわかりません。
リカルドがノリスに負けたことが実力なのかもわからないです。
実力なのかスランプなのか衰えなのか。
スランプだったら今は脱している可能性があります。
衰えだったら2022年よりさらに遅くなっている可能性があります。
リカルドが衰えなら、角田が彼に勝つチャンスは十分あるでしょう。
角田には元から速さのある上に、これまで2年半経験を重ねました。
デレック・ワーウィックに好かれているみたいですが、2年前よりムラが少なくなっているみたいですので。
リカルドがスランプ且つそれを脱しているなら、勝てない可能性があると思います。
リカルドは速いですし、レース運びもバトルも上手いですからね。
ただ個人的には角田を応援しているので、勝って欲しいですし、勝つと信じたいです。
本当に大きなチャンスですから。
日本人がF1で優勝するところ、生きているうちに見てみたい!!
おわりに
ということで、F1の2023年角田裕毅はリカルドに勝てるのかを書いた記事でした。