NHK総合やEテレ、ラジオでも放送されている歌番組『みんなのうた』、2018年2月度と2018年3月度の新曲がなかなかに印象的な名曲です。
目次
NHK『みんなのうた』
「みんなのうた」はNHKのテレビ・ラジオで放送されている5分間の音楽番組です。隔月で良質なオリジナル楽曲とアニメーションなどによる楽しい映像を制作・放送し、こどもから大人まで、幅広い世代の視聴者の皆様にご支持いただいています。
NHKで放送されている『みんなのうた』の番組説明にはこのように書かれています。
↑こちらに放送予定表があります。
2017年12月と2018年1月に放送されていた「僕と魚の物語」も名曲で、当ブログでも紹介しています。
新曲「おばけでいいからはやくきて」
2018年2月と2018年3月に初回放送されている曲はクリープハイプさんの「おばけでいいからはやくきて」と、七尾旅人さんの「天まで飛ばそ」、D-51さんの「忘れないよ」、NHK東京児童合唱団の「エコー ~こだまする歌~」です。
私はまだ全てを聴いていないですけど、このうち「おばけでいいからはやくきて」が「僕と魚の物語」レベルでインパクトのある曲と映像でした。
映像を含めたらもっと大きなインパクトを受けたかもしれないです。
- 「おばけでいいからはやくきて」
- うた:クリープハイプ
- 作詞:尾崎世界観
- 作曲:尾崎世界観
- アニメ:AC部
「おばけでいいからはやくきて」の歌と作詞、作曲、アニメを担当している方々です。
曲は4ピースのロックバンド「クリープハイプ (CreepHyp) 」さんが手がけていらっしゃいます。
ロックバンド「クリープハイプ」
【メディア情報】
— クリープハイプ (@creephyp) 2018年1月31日
このあと8:55〜 NHK Eテレ「みんなのうた」にて、新曲『おばけでいいからはやくきて』が初オンエア!是非ご覧ください。https://t.co/UckheXNM3a
ロックバンド「クリープハイプ」さんは、私は今回初めて知りました。
2018年2月現在、アルバム4作にシングル11作をリリースしていらっしゃいます。
ヴォーカル&ギターの「尾崎世界観(おざき・せかいかん)」さん、ギターの「小川幸慈」さん、ベース&コーラスの「長谷川カオナシ」さん、ドラムスの「小泉拓」さんの4人組とのことです。
V&Gの尾崎さんは小説家としても活動していらっしゃるのですね。
初め、尾崎世界観さんの名前を見たとき『ケロロ軍曹』の「吉崎観音」さんの名前が頭に浮かびました。崎と観の字がありますから類似を感じたのでしょう。
クリープハイプさんの「左耳」という曲リンクです。
2010年にリリースされた『踊り場から愛を込めて』というアルバムに収録されているそうです。
クリープハイプ - 「イト」MUSIC VIDEO (映画「帝一の國」主題歌) - YouTube
2017年にリリースされた「イト」の曲リンクです。
映画『帝一の國』の主題歌だそう。
AC部
2月と3月のみんなのうたで流れるクリープハイプさんの新曲「おばけでいいからはやくきて」のアニメーションを制作しました。🐹 迷子ハムスター🐁を見つめ続ける映像になっています。
— AC部 安達 亨 (@adachitorujp) 2018年2月1日
https://t.co/uPVtXg41uc
「おばけでいいからはやくきて」のアニメーションを担当していらっしゃるのは「AC部」さんです。
いや、もうとにかく映像がとんでもなくクセがありますから、上記のコミュニティサイトをご覧になっていただければ、「ああ」とわかる方も多いことかと思います。
AC部さんはこれまでも『みんなのうた』の楽曲の映像を担当していらっしゃいます。
例えば、2013年6,7月の「タン・タン・タン」や、2015年8,9月の「怪獣トットト」ですね。トットトは私には印象深い曲だったのでよく覚えています。
他にもNHKで使われることも多い印象です。世界観独特すぎ。
「おばけでいいからはやくきて」の歌詞
曲の歌詞は、母親と出かけた男の子が出先、デパートでしょうか、で迷子になってしまう内容です。
迷子になって初めて親の偉大さを知ることになるのです。
僕はどうしたらいいんだと途方に暮れてしまいます。
オモチャ売り場になんか行かなければこんなことにならなかったのに……
今すぐに僕を迎えに来てください……
オバケでもいいから……
と藁をもつかむ思いでオバケに救いを求める「僕」。
どうしてオバケのワードが出てきたかといいますと、「僕」は普段親から「良い子にしていないとオバケが出るよ」と言われていたからなんですね。
オバケは怖い、けどもっと怖いことを今知ってしまったのです。
一人ぼっちの方がずっと怖い
だから怖いオバケでもいいから僕を迎えに来て、一人にしないで、と願っているのです。
最後どうなったかは、ぜひ放送をご覧になってください。
おわりに
映像がとんでもないですけど、歌詞はとても強く共感できました。
怖いですよね、迷子になったときの孤独感と絶望感、半端なく怖い。
私も小学校に入りたてのころにデパートで迷子になって、でも家からそれほど遠い場所になかったので一人で歩いて家に帰ってしまいました。
家に着いたときの、親が家に帰ってきたときの安心感。
その後こっぴどく怒られましたけど……。
私が子どもときは携帯電話も何もないですし、お金を持っていなかったので連絡の取りようがなかったのです。
でも迷子だと認めたくない、デパートの係の人に言いたくない。
当時から要らないプライドだけは一人前でした。意固地で、気が小さいのです。
そんなことを思い出して、心の小さなキズをチクッと針で刺されたような、そんな「おばけでいいからはやくきて」でした。名曲です。