ディスディスブログ

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大相撲 平成二十八年三月場所(2016年春場所)の感想です。優勝した「白鵬」の立合いの変化は私は好かないです

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『大相撲 平成二十八年三月場所(2016年春場所)』の十五日目(千秋楽)、西の横綱「白鵬」が14勝1敗で、4場所ぶり36回目の優勝を果たしました。

 

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白鵬は優勝したものの……

優勝した白鵬でしたが、千秋楽に東の横綱「日馬富士」と対戦し、立合いで変化をして「突き落とし」で勝利していました。そのときの会場のブーイングが凄まじかったです。

優勝が決まる大切な一番でどうしても勝ちたい白鵬の気持ちはわかるのですが、千秋楽で横綱同士の取り組みで変化をされてしまうと見ているこちらは白けてしまいます。ですからブーイングをしたくなる観客の気持ちはわかります。

相手の日馬富士は今場所、右膝の状態がかなり悪かったようで、テーピングをガチガチに施されていましたし、取り組み中も踏ん張りが効いていない様子が多く見られ、素人から見ても本調子からは程遠い状態でした。勝敗も十四日が終わった段階で9勝5敗と芳しいものではなかったです。ですから白鵬は変化などせずに普通に相撲を取っていても日馬富士に負ける可能性は低かったと思います。

取組後、解説の北の富士さんは「お客さんに申し訳ないでしょ」と仰っていました。地元の大会で優勝は誰になるのかを、15日間楽しみに観戦していたのですから、特にお金を払って会場に足を運んで観戦に来られた方は落胆が大きかったことでしょう。

 

 

最近の白鵬は……

最近の白鵬は、荒っぽい相撲がよく話題に取り沙汰されていました。今場所も八日目の東の関脇「嘉風」戦で「駄目押し」をしたことで、土俵の下にいた井筒審判部副部長、井筒さんは元関脇「逆鉾」ですが、彼が嘉風の下敷きになって左太腿を骨折する重傷を負っています。何日目か忘れましたが、その前にも駄目押しがありました。

そういう布石もあって、最近の白鵬への印象はあまり良いものではなくなっていたことも今回の大ブーイングや、優勝決定後のインタビューでの野次などがあったのでしょう。それと今場所は大阪で開催されていて、地元出身の東の大関「豪栄道」が優勝するチャンスがあったのに……という気持ちがあった観客がいたかもしれません。

 

 

個人的には横綱の変化は好かないです

個人的には立合いの変化は好かないです。特に「実力が上の者が下の者に対して行う変化」は。

大相撲は他のスポーツとは異なって特殊な存在と思います。日本の神事であり武道でありますから、頂点に君臨する横綱には頂点としての相撲を取っていただきたいです。また、大相撲は興業でもありますので、横綱は他の力士よりも観客を沸かせる相撲、文字通り「横綱相撲」を取って正攻法で強さを誇示していただきたいです。

変化そのものを否定するつもりはありません。ルールでは禁止されていないのですから。でも特に横綱には変化をしないで欲しいです。

私は相撲を意識して見始めた頃、横綱には「千代の富士」がいました。私にとって理想の横綱=千代の富士です。千代の富士というと鋭い立合いから、左からの上手投げや吊り出し、寄り切りといった相手の廻しをしっかり掴んでからの技で勝つ印象です。立合いに変化をするなど、私が記憶している限り一度もありませんでした。

横綱の立合いの変化は貴乃花もなかったと思いますし……というか横綱の注文(変化)は最近になるまでほとんど見たことがないですね。記憶から抜け落ちているだけかもしれませんが。

 

 

おわりに

今回は個人的に残念な場所になりました。残念に思った原因は主に前述の白鵬でしたが、観客に対してもその思いはありました。

例えば、白鵬に対して一部の観客がしていたブーイングは品の良いものには感じられませんでしたし、後にネットで知ったインタビュー時の野次の内容もやはり品の良いものとは思えません。観客が横綱に横綱としての相撲を求めるのなら、観客の側も歴史ある大相撲のファンとして節度ある言動をした方が良いのではと感じました。

一方で今場所面白く感じた点は、大関の「稀勢の里」と「豪栄道」、それに前頭筆頭の「琴勇輝」の健闘です。特に琴勇輝の元気の良さは見ていてとても気持ちが良かったです。来場所は三役が確実でしょうから、そこでどれだけやれるか、今後の琴勇輝のさらなる成長に期待したいです。

 

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