ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』「東京・浅草」編のお店は「カフェつむぐり」さん。甘酒入りホイップの乗った煮た「黒豆」が美味しそうでした

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毎週水曜日23:00-23:30にEテレで放送されている『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2017年4月5日から新シリーズが始まりました。

2017年5月31日放送された新シリーズ第9回は「東京・浅草 ワケあり?引っ込み思案なカフェ」です。

 

 

目次 

 

 

ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じる、本作の主人公「真田ハル(さなだ・はる)」のセリフが入っています。

台詞の通り、ハルさんは古くから営業を続けている純喫茶的な喫茶店ではなく、古民家など古い建物をリフォームしたカフェを対象にしています。ハルさんは一部に熱狂的なファンを持つブロガーで、古カフェを取材する体で番組が進行します。

当番組は、カフェのオーナーさんがご本人で、お客さんも現地の方を起用しているため、渡部さんの他の出演者は演技の素人さんです。基本的に台詞が棒読みですし演技も上手ではありません。渡部さんの演技もほぼ全編に渡って滑っています。

ただこれは渡部さんが滑っているというより、脚本や演出が滑っていると捉えた方が良いでしょう。古カフェ好きかつ演技面が気にならない方であるならば、大いに楽しめる番組になっていると思います。

 

 

東京・浅草編のカフェは「カフェつむぐり」さん

カフェつむぐり

https://www.facebook.com/CafeTsumuguri

 

2017年5月31日に放送された『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の2017年春シリーズ第9回「東京・浅草 ワケあり?引っ込み思案なカフェ」編で、舞台となった古カフェは「カフェつむぐり」さんです。

番組内では「築70年!奥浅草の“ひっこみじあん”なカフェ」と紹介されていました。

「つむぐり」は「どんぐり」のことみたいです。「コマ(独楽)」のことを「つむぐり」といっていて、「つむぐり」が「どんぐり」に変化したとかしないとか。

浅草の路地の奥まった場所に建っている古い集合住宅を、店主と奥様を中心にDIYしてカフェに改装した建物ということでした。

 

 

「カフェつむぐり」さんの場所と営業時間・定休日

今回ハルさんが訪れた「カフェつむぐり」さんの場所は東京都台東区浅草5丁目にあるようです。「浅草寺」や「浅草警察署の北」、「隅田公園」の北西になるでしょうか。近くに目印になりそうな建物がなさそうなので、初めての場合はお店を探すことが少々難しいかもしれません。

しかも、ドラマで建物の正面を観た限りでは、普通のマンションや一軒家に挟まれた奥に「カフェつむぐり」さんの建物が建っていて、見つけるのが大変そうです。

最寄り駅は東京メトロ銀座線と都営浅草線、東武鉄道、つくばエクスプレスの「浅草駅」になりそうです。それぞれ徒歩で駅から15分ほどかかるとのこと。下町の街並みを楽しめると考えればさほど長い距離ではなさそう。

「カフェつむぐり」さんの営業時間は月曜日と金曜日が13:00-18:00で、土・日・祝日が12:00-18:00と書かれていました。

定休日は「平日」とWebサイトに書かれていました。毎月変わる可能性があるみたいなので、来店時はWebサイトの情報をチェックした方が良いでしょう。

また放送直後は来店客が多くなるでしょうから注意をしたいところです。特に混雑が予想される土日のお昼前後に来店する場合は、事前にお店と連絡を取ることを考えた方が良いかもしれません。予約を受け付けているそうですから事前の予約をすると確実ですね。

場所や営業時間などに関する詳しいことは「カフェつむぐり」さんのWebサイトなどをご覧になってください。

 

 

「カフェつむぐり」の建物は木造アパート

「カフェつむぐり」さんの建物は集合住宅、共同のアパートです。造りは木造モルタルでしょうか。

終戦から2年後、昭和22年(1947年)に建てられたそうなので築70年の建築物です。浅草の履物問屋を営んでいた、現在の建物の大家さんのお父様が、従業員の宿舎兼貸家として建てたものということでした。

渡り廊下を挟んで各階に2世帯ずつ、2階建てなので計4世帯が暮らしていたそうです。

屋根の下地材には「スギ(杉)」が使われていました。スギは乾きやすい性質から高度成長期まで屋根下地材として多く用いられていたのだそう。屋根の下地とするため垂木(たるき)の上に張る野地板(のじいた)は隙間だらけ、土台にのコンクリートには多くの石が混じっていた、という点からも終戦間もなくの物資が不足している時代に建てられた当時の様子が伝わってきます。

建物の入り口玄関を入ると2階まで吹き抜けにしてあり、外観からは想像できないくらいに開放的でした。骨組みを残して2階の床を抜いたのですね。2階の屋根も天井を抜いていましたから、1階から見上げた様子からは結構な高さを感じました。

急な階段を上った180度ターンすると、2階の渡り廊下が真っ直ぐに伸びており、左右に2部屋あったことがわかります。渡り廊下の奥にはタイルが配された洗面台、その脇にはトイレがあったと思われる換気用の小窓があり、当時の様子を忍ばせます。トイレは外されていました。おそらく共同トイレということでしょう。

かつて住んでいた大家さんや親戚の方が言うには、他の世帯とは板一枚で隔たっていただけなので会話など生活音がそのまま聞こえてきたそうです。プライバシーも何も合ったものではないですね……でもお互いその点は触れず、聞かないふり聞いていないふりをしていたということでした。こちらの生活音はあちらに丸聞えで、お互い様ですからね。

時代は流れ、プライバシーがより重視されるようになると、共同アパートは廃れていき、今「カフェつむぐり」さんが入っているこの建物も7年前(2010年)から空き家になっていました。それを店舗として募集をかけたところ、「カフェつむぐり」の店主と奥様が見つけて、カフェに改装してオープンさせたのだそうです。

 

 

「カフェつむぐり」さんの「甘酒」と「黒豆」

ハルさんは「カフェつむぐり」さんで「甘酒」を頼んでいました。おそらく「黒豆」と言っていたかと思いますが、それも頼んでいました。

「黒豆」はお猪口に入っていて、クリームが乗っている状態で出てきていました。黒豆は3日掛けて仕込み、一度煮た豆を形の良いものだけ選別し、さらにコーヒー(隠し味に醤油)で煮ていき、弱火で沸々してきたら「ザラメ」を加えるというこだわりの品でした。

ホイップは生クリームに、砂糖の代わりの甘酒が入れてホイップさせています。自然の甘さの優しい味わいだそうです。

ネットで調べたところだと甘酒の値段は500円で、黒豆は200円みたいです。他、ミルク600円、コーヒー600円、ミルクコーヒー700円と書かれていました。最新の情報かはわからないので参考程度にしてください。価格は少々高めかもしれないです。

甘酒に関しては特に何も言及されていなかったような。

 

 

おわりに

今回はハルさんが結構面倒くさかったです。構ってちゃんでしたね。それは、あえて相手をそっとしておく浅草の人情を表すために、「カフェつむぐり」さんの店主や奥様がお客さん(ハルさん)にあまり構わないことを強調したためでした。

「カフェつむぐり」さんは、お客さんの回転を上げようとはあまり考えていらっしゃらないようです。長時間滞在する方も多いみたいでした。回転を上げるような考えが蔓延するとお店の空気が良くなくなる、自分に向き合う(長時間滞在する)お客さんがいてくれた方がお店の空気は良くなる、ということを仰っていました。

売上のことを考えれば回転数を上げたくなりますけど、そうなるとお客さんの入れ替えが激しい店になってしまって、落ち着いた店内の雰囲気は作りづらいでしょうね。回転を落としても落ち着いたお店の雰囲気を大切にしたいのなら、読書などをしている人がいてくれた方が良いのでしょう。他のお客さんも騒ぎにくくなるし、お喋りをするにしても小声になるでしょうし、一つ一つの動作も無意識に静かになるでしょうから。その分、客単価を……ということになるでしょうけれども。

単価を低めにして回転を速めるか、単価を高めにして回転を落とすか、そのどちらを取るかと考えたときにこちらでは後者を取ったということかもしれません。番組でそこまでは言っていないので、あくまで私の想像です。

確かに、番組を拝見していても落ち着いた雰囲気は伝わってきましたし、ある程度お客さんをそっとしておいてくれるスタンスは私には合っているので、今回はかなり好きなお店でした。行けるなら行きたいです。

 

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