ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』「神奈川・箱根宮ノ下」編のお店は「NARAYA CAFE」さん。トタン(塗炭)の外壁が恰好良いです

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毎週水曜日23:00-23:30にEテレで放送されている『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2017年4月5日から新シリーズが始まりました。

2017年5月24日放送された新シリーズ第8回は「神奈川・箱根宮ノ下 老舗旅館の誇り今も」です。

 

 

目次 

 

 

ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じる、本作の主人公「真田ハル(さなだ・はる)」のセリフが入っています。

台詞の通り、ハルさんは古くから営業を続けている純喫茶的な喫茶店ではなく、古民家など古い建物をリフォームしたカフェを対象にしています。ハルさんは一部に熱狂的なファンを持つブロガーで、古カフェを取材する体で番組が進行します。

当番組は、カフェのオーナーさんがご本人で、お客さんも現地の方を起用しているため、渡部さんの他の出演者は演技の素人さんです。基本的に台詞が棒読みですし演技も上手ではありません。渡部さんの演技もほぼ全編に渡って滑っています。

ただこれは渡部さんが滑っているというより、脚本や演出が滑っていると捉えた方が良いでしょう。古カフェ好きかつ演技面が気にならない方であるならば、大いに楽しめる番組になっていると思います。

 

 

神奈川・箱根宮ノ下編のカフェは「NARAYA CAFE」さん

 

NARAYA CAFE - ナラヤカフェ

 

2017年5月24日に放送された『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の2017年春シリーズ第8回「神奈川・箱根宮ノ下 老舗旅館の誇り今も」編で、舞台となった古カフェは「NARAYA CAFE」さんです。「ならや」さんが旅館当時の屋号だったのでしょうか。

番組内では「箱根で1,2を争った元老舗旅館と関わりが深いカフェ」と紹介されていました。

サビている塗炭(とたん)の壁が大きな特長になっているようで、老舗旅館なのに塗炭? というところが疑問でした。ハルさんも指摘していたかと思います。

オーナーの方がいうには、カフェの店舗は旅館が持っていた土地の一画で、元々は板金屋だった建物だったそうです。板金屋をカフェとして改装した建物だということでした。確かに板金の工場だと言われると納得できる外観です。

 

 

「NARAYACAFE」さんの場所と営業時間・定休日

今回ハルさんが訪れた「NARAYA CAFE」さんの建っている場所は「神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下」です。

最寄り駅は箱根登山鉄道鉄道線(箱根登山電車)の「宮ノ下駅」です。宮ノ下駅から坂を下るとすぐにあるようです。

自動車だと国道1号線ですか。宮ノ下のバス停近くに観光案内所があり、そこにある坂道を登っていくとあるようです。坂道に自動車は入れなさそうですから、近くの駐車場に停めて坂は徒歩でしょうか。ハルさんはバスを利用していました。

「NARAYA CAFE」さんの営業時間は10:30-18:00で、12-2月は10:30-17:00、定休日は水曜日と第4木曜日、冬期休業があり1月中旬-2月下旬はお休みとのことです。

放送直後は来店客が多くなるでしょうから注意をしたいところです。特に混雑が予想される土日のお昼前後に来店する場合は、事前にお店と連絡を取ることを考えた方が良いかもしれません。

場所や営業時間などに関する詳しいことは「NARAYA CAFE」さんのWebサイトなどをご覧になってください。

 

 

「NARAYA CAFE」の建物は板金屋

「NARAYA CAFE」さんの建物は板金屋ということは先程お伝えした通りです。

店主のお祖母様が亡くなったときに旅館を閉館して、カフェのある工場も物置同然になっていましたが、店主が自分たちで手をかけてカフェとしてオープンしたということでした。

元々あった旅館は江戸時代の元禄期に創業した老舗旅館で、大名や公家が泊まる本陣で、明治以降も高級旅館として多くの著名人に利用されてきました。しかし、戦後のリゾート開発の競争によって箱根の地価が高騰し、2001年に店主の祖母が亡くなり相続税が支払えないなどの理由から多くの土地や建物を手放され、300年余の旅館の歴史は閉じられました。5年後の2006年に築50年の古民家3棟を改装しました。その際に旅館の名残である建具屋やシャンデリアなどを再利用しています。

という歴史があるそうです。店主は大学時代に建築学を学んでいた方のようですね。

塗炭の外壁の錆の様子がたまらなく好きです。塗炭のブルーグレーの色と、錆の赤がとても良い塩梅でした。

 

 

「NARAYA CAFE」さんの「ならやん(ひょうたん最中)」

ハルさんは「NARAYA CAFE」さんで「ならやんセット」を頼んでいました。

「ならやん」とは「ひょうたん最中」です。瓢箪の形をした最中です。皮に餡を自分で入れるタイプです。

Webサイトのメニューメージを拝見すると「ならやん(ひょうたん最中)」は価格200円です。ハルさんは抹茶とのセットを頼んでいたかと思います。「ならやんセット」です。抹茶+ならやんなら価格650円、抹茶ラテ+ならやんなら価格700円です。

ちなみにコーヒーは370円だそうです。紅茶も同額。品を見ていないのでどれくらいの量があるかがわからないのであれですけど、値段は高くない印象です。

 

 

宮ノ下と「ひょうたん」

「NARAYA CAFE」さんは、店内のあちこちに瓢箪をモチーフにしたデザインを採用していました。ひょうたん最中もそうですね。

「NARAYA CAFE」だけでなく箱根の町も瓢箪モチーフのアイテムが多く扱われているようです。街灯のガラスも瓢箪柄になっていましたし、街路のタイルにも瓢箪の絵が描かれていました。調べると「太閤ひょうたん祭り」なるお祭りもあるようです。

「太閤ひょうたん祭り」の名前からわかるとおり、この瓢箪は太閤、つまり「豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)」を表しています。箱根、宮ノ下は秀吉に縁のある土地ということでした。

秀吉が「小田原攻め」をした際、傷ついた兵士のために宮ノ下に石風呂を作ってそこで療養させた話が残っているそうです。小田原攻めということは北条氏。「千利休(せんのりきゅう)」や「淀君(よどぎみ)」を呼んで茶会を開くなどしたことで、宮ノ下の町は大いに賑わったそうです。

その秀吉が戦場で自分の所在を示すために用いた自分の馬印(うまじるし)が瓢箪だったことから、宮ノ下全体で秀吉の功績を称えて今でも瓢箪のマークを大事にしている、ということでした。

 

 

おわりに

「NARAYA CAFE」さんは足湯が隣接されていて、ハルさんはそちらも利用していました。今の季節は気持ち良いでしょうね。深緑に染まる風景を眺めながら足湯。

店主さんは他にもゲストハウスなどを作っているところのようです。そう遠くない時期にオープンするのでしょうか。ゲストハウスということで旅館のようなしっかりとしたものとはまた異なるようですけど、宿泊施設という大きな括りと捉えれば復活となるかもしれません。

この「NARAYA CAFE」さんは結構有名なカフェと思います。私もテレビ番組で何度か見た記憶があります。あの塗炭の外壁と足湯を覚えていました。私が知っているくらいですから皆さんもご存じの方が多いことでしょう。

最近では京都・吉田山編もそうでしたが、カフェそのものの紹介が少ないことがこの番組の残念なところと感じていて、それは今回も顕著に表れていました。そういうカフェはコーヒーや料理の味に自信がないのかなと邪推してしまいます。

私はカフェの基本となるコーヒーの特徴やこだわり、料理などを重点的に扱っていただきたいです。ハルさんにはもっとコーヒーを飲んで欲しいです。あまり飲まないんですよね、コーヒー。

 

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