ディスディスブログ

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松平の妻が考えた「ポアソン・ア・ラ・アメリカン」の材料と作り方が気になりました - 朝ドラ『とと姉ちゃん』104話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年8月2日放送の104話では常子たちの「あなたの暮し」が岐路に立たされています。

 

 

小麦粉料理はホットケーキ

www.nhk.or.jp

 

先週の放送では、ヒロインの常子(高畑充希)たち『あなたの暮し出版』社の「あなたの暮し」の編集長である花山伊三次(唐沢寿明)が、自身のあずかり知らぬところで雑誌に広告を載せられたことから、社が生き残るためには広告が必要だという常子との意見の対立が決定的となり、一緒に仕事はできないと社を飛び出してしまいました。

花山のいない編集会議は、花山に心酔している三女の美子(杉咲花)から小麦粉料理を紹介する企画が提案されて、常子が美子の企画を絶賛しています。次女の鞠子(相楽樹)も水田正平(伊藤淳史)も岡緑(悠木千帆)も同様のようです。美子は自分のアイデアだと言っていたと思いますが、実際には退社する前に花山が言っていた言葉がヒントになっています。

常子たちは、小麦粉料理の記事を作成するために専門家の意見を仰ぐことにします。専門家とは東京で洋食屋を開こうと準備している元仕出し屋「森田屋」の大将・森田宗吉(ピエール瀧)とその妻・照代(平岩紙)です。宗吉は常子たちの申し出を快諾してくれました。さらに読者代表として、カフェー「浪漫」の女給たち、村野綾(阿部純子)や梢(佐藤仁美)、弓子(寺島咲)、お蝶(早織)さくら(森絵梨佳)、艶子(谷澤恵里香)が手伝ってくれることに。今は梢を除いてお昼の仕事をしているようなことを言っていましたか。

宗吉が作った小麦粉料理は……何と言っていたでしょうか? 宗吉は「牛肉と西洋○○○○」と言っていましたが聞き取れませんでした。貝型をしたパスタの「コンキリエ」のような物を使った料理でしたね。綾たちが食べた結果、味は美味しかったようですけど材料を入手できないし手間暇をかける時間もない、と味の他の部分で問題が生じてしまいました。

手軽にできる小麦粉料理はないのだろうかとなり、梢の言った何気ない言葉「混ぜて焼くだけみたいな料理、発明してくれりゃいいのに」に対して、常子が「ホットケーキ」があることを思いつきました。

昔、常子たちが百貨店のレストランで食べた茶色くて丸いパンケーキです。宗吉はホットケーキはおやつなのに料理として紹介しても良いのか?と疑問をぶつけていましたが、常子はシロップをかけなければパンと同じように主食になり得ると答えていて、鞠子もお腹に溜まるわねと同調してくれました。小麦粉料理の記事はホットケーキで行くようです。

 

 

袴田の圧力とポアソン・ア・ラ・アメリカン

「あなたの暮し」に広告を載せることになった「袴田料理学校」ですが、校長の袴田辰紀(並樹史朗)は次号から広告を倍に増やしてもらうように、副校長の袴田久(山崎画大)を通じて要求してきました。広告料も倍に。雑誌に広告を載せたことによって受講生が増えたそうです。

さらに、後日袴田久が『あなたの暮し出版』社に松平暎伸(岸田真弥)なる人物を連れて来ました。松平は自分の妻が考案した「ぽあそんあらあめりかん(ポアソン・ア・ラ・アメリカン)」という料理を雑誌で紹介されることを喜んでいてその挨拶に来たようです。ポアソンとは「魚」の意味でしょう。

寝耳に水の常子は袴田に事情を聞くと、袴田料理学校は松平から多大な融資を受けており、袴田が「あなたの暮し」に広告を載せていることを話すと、松平から奥さんの料理を載せてくれるように頼まれてしまい、二つ返事で了承してしまったそうです。断るにも後で面倒なことになるから断れないと。

困った常子たち。このまま袴田の申し出を受ければ花山が以前言っていた「広告を載せると読者のための記事に制約が生まれてしまうかもしれない」ということが現実になってしまいます。かといって断れば広告も載せられなくなるでしょうしそうすれば当然広告料も入らなくなり、自分たちだけの資金では「あなたの暮し」の次号を出すだけで精一杯のようです。崖っぷちに追い込まれました。

常子たちは、松平の妻が考案した「ポアソン・ア・ラ・アメリカン」を宗吉にレシピ通り作ってもらいました。材料には車海老や鯛が使われ、作る時間が半日もかかるそうです。宗吉が言うには魚介類を煮込んでからパイ生地で包んで焼いて作るため、家庭で作れる代物じゃないということでした。

材料を揃えるのも大変ですし時間も手間もかかりますから、戦争の後で生きるだけで精一杯の女性に向けて豊かな暮らしを取り戻す手助けをする「あなたの暮し」のコンセプトからは程遠いものです。

 

 

おわりに

103話では、水田が鞠子に告白をしていましたね。社のことで落ち込む鞠子を励ましている中で気持ちが上がってしまい、「鞠子さん、僕とお付き合いしていただけないでしょうか!」と告白しました。鞠子は「どうしてこんなときに。とにかく今は社内がこんなときですから……」と言い、お辞儀をした後に走り去ってしまいました……。

今回のところは水田はフラレてしまいました。でも落ち着いてからもう一度言えば付き合えそうですけどね。鞠子も水田を気になっているのは事実でしょうから。

問題は常子です。広告料を得るためにコンセプトを大きく外した記事を書くのか、断って次号の売り上げに懸けるのか……当然、常子は後者を選択するはずですけど、次号を売り上げるためには、花山の力は不可欠です。どうやって戻ってもらうのでしょう。はい、広告を載せなくなったから戻るね、と簡単には行かないでしょう。問題は花山がいないところで広告を載せる話を進めてしまったこと、花山からは裏切りとも受け取れる常子たちの行動にもありますからね……説得する必要があります。

 

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