ディスディスブログ

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常子の名前の由来は百人一首から。鞠子だけ冷遇されていて可哀想です - 朝ドラ『とと姉ちゃん』4話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が今日2016年4月7日の4話で、常子たち三姉妹の名前の由来が、「とと」こと竹蔵から明かされました。

 

www.nhk.or.jp

 

 

「とと」竹蔵の病は結核

3話のラストで、ヒロインの小橋常子(内田未来)の「とと」、つまり父親である小橋竹蔵(西島秀俊)が結核にかかりました。肺結核のようです。

 

結核は世界において、HIVの次に死者の多い感染症であり[3]、2013年には900万人の患者が発症し150万人が死亡した。

結核 - Wikipedia

 

結核のWikipediaにはこのように書かれており、結核は現代でも恐ろしい感染症の一つえす。日本でも亡くなる方がいる病ですが、当時は今よりずっと危険な感染症だったようです。

 

結核は結核菌を含む飛沫核の吸入による空気感染を示す[3]。結核患者からの咳、くしゃみ、唾より感染する[3]。

 

結核は空気感染をすることから、竹蔵は症状が重くなるにつれ家の中でも一人部屋に隔離され、ヒロインの常子(内田未来)たち家族とはなかなか一緒に居られません。家族との会話も襖(ふすま)を介して行われています。

3話の後半では食事を摂ることも難しくなってきているようです。しかし、家族に心配をかけさせまいと無理をして口に入れていました。

 

 

常子たちの名前の由来

まだ元気がある時期に、家族揃ってかるた、百人一首をして遊んでいました。その中で常子の名前が百人一首の歌に由来していることが、ととたちから明かされていました。

 

世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ 海人の小舟の 綱手かなしも

- 鎌倉右大臣

 

こちらが常子の名前の由来になった和歌です。

この歌は「世の中の様子がこんな風に変わらず在って欲しいことだ。波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小舟が陸から綱で曳かれている、こんなごく普通の情景が切なく愛おしい」という意味だそうです。

「些細でごく普通の幸せが守られ、常に変わらず在って欲しい」という願いを込め「常子」と名付けたということでした。病の竹蔵がこの歌を詠むとなかなかに切ないものを感じさせます。

ちなみに、百人一首から名前を一時取るアイデアは「かか」こと君子(木村多江)がそうだったと聞いた竹蔵が、長女にもと採用したものだそう。次女の鞠子(須田琥珀)と三女の美子(川上凛子)は百人一首から合う歌が見つからなかったそうで、鞠子は生まれたときにぷくぷく太ってまん丸な鞠のようだったので「鞠子」、美子は朝方生まれた美子を抱き上げたときに見えた朝焼けが実に美しくて美しい子で「美子」だそうです。鞠子の冷遇感……。

 

 

おわりに

名前のシーンで視聴者を笑わそうとしたのか、鞠子の名前の由来のときにオチをつけようと、歌舞伎でしたか、の「いよ〜(ポン)」という囃子の掛け声と鼓のSEが入っていました。しかしあれはやらない方が良かったように思いました。作品の雰囲気を損なっていたように感じられます。

竹蔵がタヒぬ日は近々やって来るのであまりに暗い展開にはしたくない、そういう演出側の配慮から今回のようなSEを入れたのだと思われ、暗すぎる話が苦手な私としてはそれは大変ありがたいことなのですが、もう少し違う方法でお願いしたいです。

竹蔵は常子たちとまた花見をすることができるでしょうか……できない感が半端ないですけど。

 

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