中古のコンパクトデジカメを久しぶりに買いました。
『RICHO(リコー)』の「Caplio GX」です。
GXは15年以上前に発売されたモデル。
どのようなカメラかのご紹介と、作例を載せます。
目次
RICOH『Caplio GX』
先日コンデジを購入しました。
『RICOH(リコー)』の「Caplio GX」です。
読みは「カプリオ・ジーエックス」ですか。
画像が「Caplio GX」。
シルバーです。
付属品は一切なし。
これで購入価格は1,600円ほどでした。
『ワットマン』で購入しています。
↑ここ重要なので覚えておいてください。
概要
RICOH「Caplio GX」についてです。
『RICOH IMAGING』に本機の商品ページがありました。
有効513万画素CCD・28~85mm光学3倍ズーム。
絞り優先/マニュアル露光モード搭載 。
上記引用部が概要の先頭に書かれていたテキストでした。
- 発売日:2004年5月20日
- 希望小売価格:70,000円(税別)
2004年5月発売ということで、16年ほど前のモデルになります。
価格は7万円、コンデジとしては高価な部類のカメラになるでしょうか。
- 有効画素:513万画素
- 光学3倍:28〜85mm
- 世界最速0.12秒のレリーズタイムラグ
513万画素というのは当時としては画素数がある方なのでしょうね。
レリーズタイムラグとは、撮影者がシャッターを押してから記録されるまでの時間差のことと思われます。
当時としては世界最小のタイムラグですか。
スペック
詳細スペックを見てみましょう。
と言っても私が気になる部分だけピックします。
記録媒体
- 記録媒体:SDメモリーカード( 3.3V 8/16/32/64/128/256/512MB) 、マルチメディアカード (16/32/64MB) 、内蔵メモリー (16MB)
15年以上前のカメラなのでSDカードは使えないかと思っていました。
SDカードを使えるようで、この点も本機を購入した決め手の1つになっています。
NIKON「D3000」を購入した際に付属していた2GBのSDカードがあったので、本機に差し込んだところ、認識してくれました。
イメージセンサー
- 撮像素子:1/1.8型原色CCD 有効画素513万画素 (総画素数525万画素)
1/1.8型のCCDとのこと。
近年のスマホより小さいセンサーサイズではないかと思われます。
当時とすれば頑張っている方なのでしょうか。
D3000もCCDですし、手持ちのPanasonic「DMC-FZ10」もCCDです。
CCDの描写はCMOSより柔らかい印象があり、好みです。
画素数513万は、2020年現在からすると少なすぎる感覚を覚えます。
しかし私はプリントしないで、PCモニターで見るだけですから問題ないのではないかと思っています。
記録モード
- 記録モード:静止画(連写、S連写、M連写)、絞り優先/マニュアル露光モード、シーンモード(ポートレート、スポーツ、遠景、夜景、文字、高感度)動画、音声
マニュアル操作をできる点が本機の特徴ですね。
コンデジと言ってもただシャッターボタンを押すだけのカメラではありませんよという。
高級コンデジの走りみたいな存在なのかも。
画質モード
- 画質モード F (Fine) / N (Nomal) / NC (非圧縮)
本機の「非圧縮モード」が、私の使っているMacBook Proで、というかMacOSで認識してくれるのかは試さないといけないなと思っています。
レンズ焦点距離
- レンズ 焦点距離:f:5.8~17.4(35mm換算28~85mm。ステップズーム設定時28mm、35mm、50mm、85mmの4段階に固定可能)
- 明るさ(F値):F2.5 (W) - 4.3 (T)
- レンズ構成:7群9枚
焦点距離は35mm換算28〜85mmだそう。
「ステップズーム」は28mm、35mm、50mm、85mmの4段階に固定可能とのこと。
とても使いやすそうですね。
F値は広角端でF2.5、望遠端で4.3、頑張っています。
デジタルズーム
- デジタルズーム:4倍(光学ズームと合わせて最大12倍)
光学ズームはなるべく使わない予定でいます。
起動するとレンズ部がギュイーンと伸びます。
シャッター
- シャッター :〈静止画〉 30、15、8、4、2、1~1/2000秒(電子シャッター、メカニカルシャッター併用。長時間露光時はノイズ除去機能あり)
1/2000秒ですか。
長時間露光モードもあります。
撮影距離
- 撮影距離:約0.3m~∞(マクロ撮影範囲約0.01m~∞、テレマクロ撮影範囲約0.08m~∞)
1cmマクロ、これも本機を選んだ理由の1つです。
ISO感度
- ISO感度オート/64、100、200、400、800、1600
64〜1600。
1600はノイズが入るでしょうから、200くらいまでと予想しています。
ファインダー
- ファインダー:実像式光学ズームファインダー
ライブビューモニターや電子ファインダーではなく実像ファインダーが採用されています。
私はできるだけファインダーを覗いて写真を撮りたい人です。
購入時に考えていなかったので、これは思いがけない良い点でした。
次に紹介する液晶モニターを見ながらも撮影できます。
液晶モニター
- 液晶モニター:1.8型低温ポリシリコンTFT液晶 約13万画素
液晶モニターは1.8型、小さいです。
液晶モニターのサイズは画像のようになります。
DMC-FZ10も小さいので、当時のデジカメはどのメーカーもこのくらいのサイズだったのかも。
画像がメニュー周りです。
インターフェイスのデザインに時代を感じます。
フォーカス
- フォーカス:オートフォーカス/マニュアルフォーカス/スナップ/∞(AF補助光あり)
フォーカスは「無限遠(むげんえん)」もあるみたいです。
遠景撮影向きのフォーカス。
バッテリー
- バッテリー:専用リチウムイオン充電池(DB-43、オプション)バッテリー、単3形電池2本(アルカリ/ニッケル水素充電池)
本機の購入を決めた一番の理由が単3電池を使える点です。
『eneloop(エネループ)』も使えました。
撮影可能枚数
- DB-43使用時:連続撮影 約3700枚、通常撮影 約400枚(静止画連続再生時間:約340分)
- 単3形アルカリ電池使用時:通常撮影 約120枚
単3形電池で120枚ほどですか。
外形寸法
- 外形寸法:113.6mm (W) × 29.0mm (D) × 58.0mm (H) 突起部含まず
コンデジとしてはやや大きいです。
手で持って見ると画像のようなサイズ感。
コンデジとしてはやや大きいですか。
質量
質量:約205g(バッテリー/SDメモリーカード/ストラップは含まず)
205グラムは重いのか軽いのか。
本機とOLYMPUS「XZ-10」を両手でそれぞれ持ってみると、本機の方がXZ-10よりやや軽い感じがします。
サイズはXZ-10より大きいのに。
購入した理由
RICOH「Caplio GX」を購入した理由です。
理由の1つは先ほど書いたとおり、単3電池を使えることです。
画像にあるように『eneloop』が使用可能です。
単3電池を2本使います。
以前、沖縄を一人旅をしたときに、バッテリーの充電がホテルでしかできないことが面倒だなと思っていました。
長時間外出していると、バッテリーの保ちが気になって、撮影を躊躇するシーンがあったので。
電池ならコンビニや100円ショップで購入できますから、不測の事態にも対応できる可能性が高い気がしていて、機会があれば電池で動くデジカメが1台欲しかったのです。
バッテリーでも、予備を持っていけば良いだけの話ではありますが。
理由のもう1つは『RICOH』のカメラを使った経験がなかったことです。
記事作成現在、NIKONとOLYMPUSとPanasonicのカメラを1台ずつ持っています。
CANONやSONY、フジフィルム、SIGMAなどのカメラも、いずれは欲しいです。
LeicaやHasselbladは……手に入るのでしょうか?
無理そう。
他の理由はSDカードで記録できることもあります。
画像にあるように『SanDisk』の2GBを使用しています。
古いカメラですから、あまりに容量の大きいSDカードですと認識しない可能性があります。
2GBであっても認識しないかもしれないと心配しましたが取り越し苦労でした。
他の記録媒体であるなら本機を購入しなかったでしょう。
持っていない記録媒体、例えばCFカードなどだと、本機の購入価格より高価になりそうですから。
ストラップが欲しい
つけたストラップは「XZ-10」を購入したときの付属品です。
XZ-10は別途購入したネックストラップを取り付けています。
付属のリストストラップは使っていなかったので、ちょうど良い機会と本機につけました。
でも正直ダサいので、できるだけ早く他のものに替えたいです。
作例
RICOH「Caplio GX」による作例です。
説明書が手元にないので手探りで操作しています。
初めてなこともあって基本はAUTOで撮りました。
レタッチやトリミングは一切していません。
リサイズのみしました。
「イチョウ(銀杏)」と、「サクラ(桜)」と「ケヤキ(欅)」。
ここはあえて結構なアンダーで撮ってみました。
この日は怪しい雲が出ていて、その怪しさを出したかったのです。
好みの描写になったと思います。
建物。
テレ端で撮影したと思います。
撮影日が曇天だったこともあってノイズがガッツリ入っています。
ISOはAUTOにしていたかと。
マクロモードでXZ-10を撮りました。
質感が良いです。
作例で紹介した画像の他は全てこのXZ-10で撮りました。
外で花をマクロ撮影するときは上手くフォーカスが合ってくれないことが多かったです。
画像のようにフォーカスが抜けます。
こちらもマクロで手前の黄色い花を撮ろうとしました。
やはりフォーカスが抜けて奥の「ササ(笹)」に合ってしまっています。
でも、これはこれで雰囲気が出ていますね。
この写真だけではなく、露出がアンダー過ぎます。
しかし露出については、私が操作を誤っている可能性が高いです。
まだ操作方法を把握しきれていない。
使った感想
RICOH「Caplio GX」を使った感想です。
フォーカス
15年以上も前の機体ということもあって、不便さがあります。
例えばフォーカスが決まらない・抜けることが多いです。
特にマクロモードでのフォーカシングに難しさを覚えます。
絞り
絞りが3段階くらいしかないことも不満です。
データ読み込み
画像データの書き込みが始まってから終わるまで若干時間がかかります。
書き込み速度に関してはSDカードの性能次第でもあるでしょうか。
シャッターを切ってすぐに電源ボタンを押して電源を切っても、書き込まれていることがままありました。
ただこれは、書き込み中に強制終了されても困りますから、こちらが慣れるしかないです。
書き込み中に終了ボタンを押すと、ボタンを押した記録は残っているようで、その後何もせずとも書き込み終了後に電源が自動に落ちてくれます。
液晶モニター
液晶モニターが小さいです。
晴れている日中に屋外では、モニターを確認することが難しいレベル。
そのため、とりわけマニュアルフォーカス時にフォーカスが合っているかがわかりにくいです。
実像式ファインダー
実像式ファインダーについて。
広角端や、それに近い焦点距離に設定している状態でファインダーを覗き込むと、起動したときに伸びたレンズがファインダーに写り込んでしまい、全面の視野を確保できません。
説明書
これは私自身の問題です。
購入時に説明書がなかったため、外出時に説明書を閲覧できません。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/dc/support/manual_pdf/gx/CaplioGXManual_Jp.pdf
ネット上にはGXの説明書も閲覧できます。
上に貼ったリンク先が説明書のpdfファイルです。
スマホをお持ちの方は、外出時にも上記のpdfファイルから操作説明を見つつ撮影できるでしょう。
私はスマホを持っていないのでそれができません。
外出時に操作がわからない点が生じると、家に帰ってからPCで説明書を調べて学習しています。
プリントアウトしましょうかね。
ただそれだとコンデジを使っている一番の利点が損なわる気がします。
グリップ・ホールド感
翻って、良い点もありました。
本体の横幅があることと、右側のグリップ部が盛り上げて設計されていることで、右手で握るとホールド感がまずまずあります。
使いやすさ
関連して、右手で各種設定が行えるように全てのボタン配置が右寄りになされています。
右手にカメラを持ちっぱなしでいられることも本機の大きな利点でしょう。
ボタンの設計に古臭さこそあれ、まずまず使いやすいUIと感じられました。
画質
撮った写真も事前に予想していた以上に綺麗に解像されていました。
先ほどの作例のうち、XZ-10をマクロで撮った写真なんて良い描写ではないかと。
この点が一番良い点でした。
広角28mm
広角端の28mmも楽しいです。
28mmも本機の特長の一つですのでこれからも使っていきたいですね。
今のところ、以上のような感想を持ちました。
おわりに
ということで、『RICOH』のコンデジ「Caplio GX」を中古で購入したことをお伝えした記事でした。
GXを使って、XZ-10は本当によくできたコンデジなんだなと改めて思いました。
以前、私のミスでレンズに傷をつけてしまい、それ以来愛情がダダ下がりしていたのですが、機会があれば買い直したいくらいです。