ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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『ザ・カセットテープ・ミュージック』 第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」でスージー鈴木さんの主張にマキタスポーツさんがマジ泣き。私も共感しました

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ほぼ毎週日曜日23:30から『tvk(テレビ神奈川)』にて音楽トーク番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』が放送されています。

第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」の中で、スージー鈴木さんが仰っていたことが印象に残りました。

 

目次

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tvk『ザ・カセットテープ・ミュージック』

2019年1月13日日曜日22:30より『tvk(テレビ神奈川)』にて音楽番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』の放送が始まっています。

 

「カセットテープ」のリバイバルブームがきている昨今。

昔懐かしのカセットテープが流れる、珠玉の『80年代歌謡曲』を聴きながら、夜な夜なトークを繰り広げていく、夜更かし好きなオトナたちのための音楽トーク

 

録画データの番組説明にはこのように書かれていました。

 

www.twellv.co.jp

twitter.com

 

元々は2017年に『BS12 トゥエルビ』で放送されていた番組で、tvkが放送の権利を買って2019年から放送している、ということになるのでしょう。

 

2019年4月28日日曜日に放送された、第12回「春の名曲フェア~マキタの春~」からは、23:30から24:00までに放送時間が変更されています。

 

また、第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」から『BS12 トゥエルビ』の本放送では放送時間が、これまでの30分枠から1時間枠へと延長しているようです。

tvkでは変わらず30分枠でした。

 

メインMC

『ザ・カセットテープ・ミュージック』の番組MCは2人います。

 

makitasports.com

 

お一人は俳優でありミュージシャンの「マキタスポーツ」さんです。

 

twitter.com

 

もうお一方は音楽評論家・野球評論家の「スージー鈴木」さんです。

 

カセットガール

第3回からでしたか、「カセットガール」と名付けられた番組アシスタントの女性タレントさんも1名加わっています。

番組内ではカセットガールを「カセガ」と略すこともしばしば。

カセットガールは1回の収録ごとに人が入れ替わるようです。

 

第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」

tvkで2019年8月11日日曜日に放送されたのは第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」でした。

以前、第20回にも取り上げられた「声に出して読みたい歌詞特集」の続編というか第2弾です。

声に出して読みたい歌詞特集とは、スージーさんとマキタさんが、声に出して読みたくなるくらい好きな曲のフレーズを紹介していく回になります。

歌詞を読むと泣いてしまうお二人が敢えて歌詞にフォーカスを当てて行く、おっさんが泣くところが観られる、誰得回でもあります。

 

曲リスト

第25回で紹介された曲とミュージシャン名は下記のとおりです。

 

  1. 松任谷由実「よそゆきの顔で」(1980)
  2. 爆風スランプ「Runner」(1988)
  3. 松田聖子「赤いスイートピー」(1982)
  4. RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」(1980)
  5. 長渕剛「I love you」(1991)

 

1曲だけ1990年代の曲が含まれています。

90年代への脱線は、特にマキタさんによくある傾向ですね。

 

スージーさんの言葉にマキタさんマジ泣き

紹介された5曲のうち、1980年にリリースされたRCサクセション「トランジスタ・ラジオ」を紹介しているときに、スージーさんが発した言葉に対してマキタさんがマジ泣きをしたシーンがありました。

 

「今例えばね、サブスクリプションとかね、何とかとかっていうので、曲とか簡単に買えるし簡単に聴ける」

「あれ何かっていうと、自分が聴きたい曲が聴ける訳ですから、自分も知ってる曲しか聴きませんよね」

「僕らの子どもの頃っていうと、ラジオの音楽番組を聴いててね、リクエスト番組とかたくさんあったんですよ、大阪にも」

「『知らない曲』っていうのを聴くんですよ」

「次の曲はローリング・ストーンズの『ジャンピングジャックフラッシュ』」

「ジャンピングジャックフラッシュって何かかな? って聴いたらこんなカッコイイ曲があったんだ」

「何かと言うと、聴いたことのないヒット曲っていうものを知らせるのがトランジスタラジオ、ひいてはこの『ザ・カセットテープ・ミュージック』もですね、聴いたことのないヒット曲っていうのを紹介していきたい(いきます?)」

「『広い音楽世界』っていうものを、昔ラジオが誘ってくれていたってことを、私は言いたい訳です!!」

 

スージーさんは早口なこともあって、完璧に聞き取れていない可能性があります。

このスージーさんの魂の叫びに対して、マキタさんがマジ泣きをしたのですね。

 

わかる

スージーさんの言葉、私もわかります。

泣くまではいきませんでしたが。

 

わかると同時に反発心も少し覚えました。

 

私はそこまでラジオ少年ではありませんでした。

それでもラジオで知った名曲というものはあって、そこから音楽の世界が広がった感覚を持った経験もあります。

 

フル・サークル

例えば、以前も当ブログで紹介したと思いますが、「ホルガー・シューカイ」の『FULL CIRCLE』というアルバムがあります。

アルバムの1曲目「HOW MUCH ARE THEY?」が、記憶が正しければビーター・バラカンさんがMCをしていたラジオ番組で流れました。

 

「何だこの音楽は?!!」

 

聴いたときの衝撃ったらなかったです。

それまで知らなかったエレクトロニック・ミュージックやダブの世界が私の中で開けた思いでした。

何が起こっているのかわからないくらいに絶賛混乱中なのだけれど、踊れないのに踊りたくなるリズム、めちゃくちゃカッコイイドラムとベース音がズンズンと身体の中に侵食してくるあの感覚……。

 

ラジオなので当然ながら映像はありませんし、当時はインターネットもなかった時代なので放送された曲のリストもありませんから、一度や二度聞いただけでは誰の何という曲かもよくわかりません。

周りに聴きたくても、音楽的知識に乏しい私には説明のしようがないですし、説明できない音楽ですし、私の周りにああいったタイプの音楽に詳しい人はいませんでしたから、仮に私が音楽の知識に明るくてもホルガー・シューカイには到達しなかったでしょう。

 

あの曲が「ホルガー・シューカイ」の『FULL CIRCLE』というアルバムに収録されている「HOW MUCH ARE THEY?」という曲だと知ったのはずっと後のことでした。

何年も前、SNS(と言って良いのでしょうか)の『Tumblr』をしていたところ、フォローをしていたアメリカ人と思われる方が「HOW MUCH ARE THEY?」の動画を貼った記事をリブログされて、そこで「ああ! あのときの曲だ!!」と思い出したことがホルガー・シューカイとの再会でした。

リブログとはTwitterのリツートみたいなもの。

 

私のケースは、ラジオとピーター・バラカンさんのおかげでホルガー・シューカイを知り、私の中の音楽世界を広げることができ、インターネットのおかげでホルガー・シューカイと再会を果たせたのです。

ですから、スージーさんのおっしゃることはわかるのですが、同時にインターネットでは主体的にしか音楽を知り得ない訳でもないよとも思います。

 

インターネットでも思いもしない角度からの不意打ちはやって来ます。

音楽的な不意打ちを喰らう機会はラジオの方が多いかもしれませんし、広い音楽世界を知るためにはラジオの方がより優秀かもしれませんけど。

 

仰っていることはわかります。

ラジオの面白さは確かにそこにあると思えるので。

好きではない曲や人の声も否応なしに耳に入ってしまう、ラジオならではの窮屈さもそこにはありますけど。

好きではない、苦手な曲やミュージシャン、MCを知った方が広がりや深みは得られるでしょうし、自分の好みもより明確になるでしょう。

また、苦手な物を知っていた方が、好きなものを知ったときの喜びは大きいと思いますから、それはそれで必要なものかもしれません。

 

井上陽水さん

『ザ・カセットテープ・ミュージック』も、私にとっては「聴いたことのないヒット曲」を知る番組になっています。

例えば、私にとっては「井上陽水」さんがそうでした。

陽水さんについて私は80年代から90年代の売れに売れていた、退廃・デカダンス期の曲ばかり知っていました。

初期フォーク時代の曲、「傘がない」や「東へ西へ」なども知っていましたけど、知らない曲の方が圧倒的に多かったです。

 

dysdis.hatenablog.com

 

それが本番組の第4回「深遠なる井上陽水の名曲特集」を観たことによって、特に陽水さんの初期に興味を持つことになり、アルバムを購入するまでに影響されました。

記事作成時点で全てのアルバムは聴けていませんけど、いずれ制覇するつもりです。

これもスージーさんとマキタさんのおかげ(の「せい」?)です。

 

本当なら本番組で興味を持ったサザンオールスターズや山下達郎さん、松任谷由実さん、BOOWYなども制覇したいのですが、お金が追いつきません。

 

トランジスタ・ラジオの歌詞世界

このRCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」の歌詞の世界が素晴らしいですよね。

自分は今、退屈な学校で退屈にしている、そんな自分が持つ小さなトランジスタラジオには、世界から発信されている音楽が電波に乗って届けられている。

周りから見たら、ただ授業をサボって屋上にいるだけの男子学生なのですが、彼の頭の中は世界に向かって無限に広がっているのだ、という。

彼が寝そべりながら見ている空はベイエリアやリバプールにもつながっている、と彼自身が感じているかもしれません。

響いてくる曲ですね、マスターピース。

 

おわりに

ということで、『ザ・カセットテープ・ミュージック』の第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」の感想記事でした。

 

ラジオについては、本屋や図書館についても似たようなことが言えるかなと思っています。

Amazonなどインターネットで調べるのではなく、実店舗や図書館で本を色々と見ることで出会いがありますよね。

 

カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区

カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区

 

  

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