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宗谷冬司の秘密を知った零は神様を従えて雨中を行脚します - アニメ『3月のライオン』37話の感想

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毎週土曜日23:00より、NHK総合にてアニメ『3月のライオン』が放送されています。

2018年1月27日の放送は37話(第2シリーズ15話)「Chapter.74 白い嵐②」「Chapter.75 白い嵐③」「Chapter.76 白い嵐④」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ「3月のライオン」

3lion-anime.com

 

2018年1月27日の放送は第37話 「Chapter.74 白い嵐②」「Chapter.75 白い嵐③」「Chapter.76 白い嵐④」でした。今回が第2シーズン15話です。

 

 

37話 「Chapter.74 白い嵐②」「Chapter.75 白い嵐③」「Chapter.76 白い嵐④」

前回から「ひなた」のイジメ問題から主人公「桐山零(きりやま・れい)」の物語に話を戻しています。

零は新人戦で優勝して新人王となったことで、名人「宗谷冬司(そうや・とうじ)」との記念対局を組まれることとなりました。記念対局の舞台は東北、岩手県の盛岡です。

宗谷は零たちの住む世界の神様、そう零は呼んでいたように思います。

宗谷のモデルの1人は間違いなく「羽生善治(はぶ・よしはる)」さんですね。永世七冠。私は将棋に明るくないので、他にモデルがいらっしゃるかはわかりません。

 

今回、個人的にこのアニメ『3月のライオン』を見始めて一番好きな回かもしれません。

 

 

零vs.宗谷の結果は?

零と宗谷の記念対局の結果は零の負けでした。宗谷の勝ち。

物語の流れからして、この対局は戦う前から結果が見えている、いわばRPGのイベント戦のようなものでした。

 

といっても、零はさすがに宗谷以来の中学生プロ棋士で新人王を取っただけあって、宗谷に食い下がっていたようでした。

控え室で対局を見ている関係者の間でも議論が湧くほど。

しかし、中盤の指し手でミスが出てしまい、そこから終局へと向かっています。 

 

 

感想戦

対局後の感想戦について後日、関係者たちの会話がありました。

 

「あんなの初めて見た。2人とも一言もしゃべんないまま進んでいくんだもんな」

「対局が終わって感想戦になったら、いきなり桐山が黙って凄い勢いで駒を並べ始めたんだよなあ」

「そして63手目まで戻って、本譜にはなかった6六銀を指した」

「宗谷名人、あのとき頷きましたよね、小さかったけど」

「桐山の敗着はあの7四歩で、感想戦で指した6六銀が有効だったということなんだろうな」

 

「で、凄いのはその後なんだ」

「桐山が感想戦が終わったとき、一瞬自分の指をちらっと見たんですよ」

「ただそれだけなのに……あれは何だったんでしょうね」

「確かに言ったんですよ。宗谷名人が『そういうもんだよ』って」

「桐山はただの一言もしゃべっていないのに」

 

こういう会話がありました。

零もビックリしたみたいです。言葉にしていないのに(宗谷名人に)通じた、こんな世界があるのかと思ったそうです。

この「そういうもんだよ」の意味は、ハッキリとはわからないですけど、宗谷は零をこちら側の世界の人間だと認めた発言かなと私は思っています。

あれが、近い将来、零が自分のライバルになり得る存在と認めた瞬間なのでしょう。

 

 

宗谷の秘密

記念対局後、翌日ですか、零はすぐに帰ることにしたようです。

新幹線のホームで到着を待っていると、少し離れたところで宗谷も1人待っていました。

その日、台風が近づいていたことで、新幹線が仙台駅で停まってしまい、新幹線のチケットの払い戻しとその日の宿を探さねばならなくなります。

慣れないことが起きてあたふたとする零ですが、新幹線を降りようと車内を移動していると、宗谷が1人、座席で眠っていました。

流石にそのままにしておけないと思ったか、零は宗谷に話しかけます。しかし話しかけても一向に起きないので、彼の肩に触れてもう一度話しかけます。

すると宗谷は異様に驚いていました。

零は恐縮しながらも宗谷に事情を説明しているところで、零は宗谷の違和感に気が付きました。

 

「全てのピースが合致した」

「放ってはおけないと思い、手を引いた」

「この人の周りから音が消えて見えたのではなかった」

 

「この人の中に音がないのだ」

 

「どうして? いつから? わからない」

「この人の耳にはもう何も届いていないのだ」

 

宗谷は耳が聞こえていないのでした。

だから、前夜祭でのメディアの受け答えでも質問と答えが合っていないように感じましたし、対局時に零がこれまで感じたことのない静寂を感じたのです。

一緒に新幹線を降りると、零が宗谷の分までチケットの払い戻しをしてやり、ホテルもシングルを2部屋取って、ホテルまでのルートを探して、ビニール傘を2本買い、コンビニで水と食糧を買い(これは宗谷が1人でできます)、一緒にホテルまで行っていました。

 

 

おわりに

いやぁ、先ほども書いたように、37話は凄く好きでした。

あの静かな対局や感想戦、雨中の様子などよくアニメで表現できているなと感心します。シャフトの力を感じました。

宗谷の耳については、さらにED後のCパートというか次回予告にて、日本将棋連盟会長の「神宮寺崇徳(じんぐうじ・たかのり)」の声だったと思いますが、彼が「もうずっと聞こえる聞こえないを行ったり来たりしている」と言っていました。

主語がなかったです。でもこれは宗谷のことを指していると思われます。

今回は聞こえていない状態だったのでしょう。そしてそのうち完全に聞こえなくなることを示唆しているようにも感じられ、怖いです。

しかし、これを機に零と宗谷は仲が良くなったり……しなさそうですね。特に宗谷はそういうことを考えなさそうに思います。

宗谷の耳で気になることは、耳が聞こえなくなると自分の声の音程が取れているか聞き取れなくなりますから、しゃべり言葉が正しい音を取れない可能性があることですね。

前夜祭の様子を見る限りでは音程が崩れている様子はありませんでした。

 

実は私も子供の頃から耳があまり良くありません。

耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)という病気に幼稚園の頃からかかっていて、プールや海に入ることを医師から禁じられていました。

それだけに耳の病気となると少し怖くなります。

 

『3月のライオン』の2月の放送は冬季オリンピックのためありません。残念。

 

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