ディスディスブログ

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「田中あすか」は香織に靴紐を結んでもらう時どのような表情を浮かべていたのでしょうか?蔑んでいたのでしょうか - アニメ『響け!ユーフォニアム2』9話「ひびけ!ユーフォニアム」の感想

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毎週木曜日00:00(水曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『響け!ユーフォニアム2』が放送されています。

 

anime-eupho.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年12月1日の放送は2期9話「ひびけ!ユーフォニアム」です。ついにタイトルと同じサブタイがやって来ました。大詰めということでしょうか。

 

 

イントロダクション

吹奏楽コンクール京都府大会。
そこで見事に金賞を受賞した北宇治高校吹奏楽部は、
次なる舞台・強豪ひしめく関西大会に挑む……! 

このようなイントロダクションです。

 

 

2期9話「ひびけ!ユーフォニアム」

本作のヒロイン「黄前久美子(おうまえ・くみこ)」が所属する北宇治高校吹奏楽部は、「京都府大会」の次のステージである「関西大会」で「金賞」を取り、さらに次のステージである「全国大会」への出場権を手に入れています。

吹部副部長のユーフォニアム担当3年「田中あすか(たなか・あすか)」が、母親によって部活への参加を止められているようです。おそらくですけどあすかママは吹部顧問の「滝昇(たき・のぼる)」に退部届を出したのではないかと思われます。しかし、2期8話では滝先生は、あすかをメンバーから外すとか外さないとか言っていましたから、退部届は受理しなかったのでしょう。

8話では、騒動が起こってから一時的に部活に参加していたあすかから、久美子があすかの家で勉強を見てあげるとか何とか言われて誘われていたました。2期9話ではその約束が果たされる回でした。

 

 

「Masakazu Shindo」の正体

前回、風邪を引いた久美子に、彼女の親友でトランペット担当1年「高坂麗奈(こうさか・れいな)」がお見舞いに来ていて、ユーフォニアムのCDをプレゼントしていました。久美子は既にそのCDを持っていましたが、気持ちが嬉しかったようです。

そのCDの演奏者が奏でる音が久美子も麗奈も好きなようで、また2人共その音色が「あすか」の奏でるユーフォに似ていると感じていました。

CDに書かれていた演奏者の名前は「Masakazu Shindo」とありました。

あすかの実家に遊びに行った久美子、家は日本家屋の豪邸でした。1期で少しだけあすかの部屋が映ったことがあり、その様子からえらく質素な部屋で家が貧しいのかと私は思ってしまいましたが、とんでもない誤りでした。あまり多くの物を置いていないだけで、家は大変なものです。

久美子はあすかの部屋で勉強を教わり、休憩しようと声をかけられました。その中でユーフォニアム奏者「進藤正和(しんどう・まさかず)」の話になりました。そう、CDの「Masakazu Shindo」です。

何と、進藤正和はあすかの「元父親」だったそうです!!…… って、まぁ他に可能性はないですけど。

 

 

あすかの母親とユーフォ

進藤正和と母親は、あすかが2歳の頃に離婚をしていて、あすかには父親の記憶がほとんどないそうです。

母親はあすかには絶対にユーフォニアムに関わらせなくないと思っていて、子供の頃から音楽をすることをよく思っていないようです。さらに束縛が酷くすぐヒステリックになる性格だと。正和との離婚も母親の性格が原因ではなかろうか、とあすかは考えているみたいです。

それでもあすかは母親のことが嫌いな訳ではないと、何ともあすからしい表現をしましたが、久美子は「嫌いなんですよね、おかあさんのこと」、となかなかに鋭い指摘をしています。好きとか嫌いとかじゃない、その人から産まれたという事実は動かない、一生外せない枷(かせ)だと応えていました。

 

小学校1年生のあるとき、あすかに父親から荷物が届き、そこにはユーフォニアムとボロいノートと手紙が入っていました。それから少しして、あすかは近所の楽器店に行ってユーフォを始めたと行っています。

ユーフォニアムを吹くことは、やはり母親には大反対されたようです。一向に止めないあすかに対して母親は、続ける条件として成績を落とさないことを提示したようです。しかし、今回成績が落ちたから退部させようとした……ということみたいでした。

全国大会へ進むために部活に力を入れ過ぎていたのでしょうね。

 

 

進藤正和と吹奏楽部

ずっと好きだったユーフォニアムを続けることに必死だったあすか、高校でも周りを見て「私は遊びでやっている訳ではない、一人で吹ければそれでいいって」と思っていたようです。

しかし、自分にユーフォニアムと出会わせてくれた進藤正和は、高校の吹奏楽部の「全国大会」の審査員に名を連ねていました。

あすかは「一人で吹ければそれでいい」などと言える状況ではなくなったのです。元父親の進藤に、成長した自分の姿を見せられるばかりでなく、ユーフォの演奏を聴いてもらえる千載一遇の好機がやって来たのですから。

それを知って欲が出たあすかは、強い執着を持って、久美子以外の一部の他者にはあからさまに冷たい態度を持って、部活に臨んでいたようでした。自分の野望のために要らないものは排除していくスタイルですね。

久美子のような優秀な人材は重宝する一方で、部唯一のオーボエ奏者の2年生「鎧塚みぞれ(よろいづか・みぞれ)」を駄目にしないために「傘木希美(かさき・のぞみ)」の部への復帰は認めなかったり、トランペット担当3年「中世古香織(なかせこ かおり)」や、吹部部長でサックス担当3年「小笠原晴香(おがさわら・はるか)」に対して時おり冷淡な態度を見せていたりするのが、それだと思われます。

私利私欲に走った結果が現在の休部の状況です。あすかは自業自得と思っているようです。

 

 

おわりに

久美子はあすかのユーフォの音色が好きなようです。合宿の最終日でしたか、朝一人で吹いていた様子を久美子は見ていて、その曲と音色が好きだと言っています。その曲は、進藤があすかに送ったノートに書かれていたもののようです。

さて、今回はあすかの秘密が明らかになりました。1期から続くあすかの冷淡な理由がわかったことになります。ただこれがあすかの性格があのようになった全てとは限らないですね。まだあるかもしれませんけど、2期も1クールと思われますから、今のところはそれ以上深いところには話が行かないでしょう。

あすかにも事情があってあのようになったというのは、同情できる部分もなくはないですけど個人的にはあまり同調はできないです。9話の香織先輩でしたっけ、彼女があすかのスニーカーの紐を結んであげていたときの、あすかが浮かべた表情に、久美子が汗を垂らす描写がありました。あすかは香織たちを相当に蔑んでいるのだろうなと感じられますし、それを周りに、というか久美子に隠さないところが何とも受け入れがたいです。私は。

ただ、別の意味で言えば正直な人と言えるかなとも思います。私があすかの立場なら、蔑むときには誰にもバレないように注意を払うかなと思うので。

そして、これで次週以降の流れも何となくわかった気がします。あすかは成績を上げるために今必死で勉強をしているのでしょう。偏差値を全国でもトップレベルに引き上げて、母親に何も文句を言わせずに部に復帰するだろうと想像がつきます。部屋にセンター試験対策の参考書がありましたから、模試で東大など超一流大学のA判定をもらう的なことがあると。

 

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