毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ「舟を編む」が放送されています。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
【舟を編む第八話「編む」放送開始まで、後二日!】
— アニメ『舟を編む』放送中! (@funewoamu_anime) 2016年11月29日
第八話の未公開カットをTwitter限定公開!
13年の月日が辞書編集部のみんなをどう変えたのか、も見所の一つの第八話。
主任 馬締 光也。眼鏡は変わっていないようですが、落ち着いたナイスミドル感が出てきてるのでは!?#舟を編む pic.twitter.com/kSUbh0VJFG
2016年12月2日の放送は8話「編む」です。
「編む」の読みは「あ・む」です。編むの意味は「文章・歌などを集めて、本にまとめる」で、例として「辞書を―」と本編には書かれていました。
いよいよ作品タイトルにある言葉がサブタイに採用されました。クライマックス、あるいはクライマックス直前なのでしょうか。
イントロダクション
口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然、街中で出会う。
中型国語辞典『大渡海』の刊行計画が進む、出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者を探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに。
「人をつなぐ言葉を編む」
伝わらない言葉。伝えられない想い。
これは、そんな不器用な人間達の物語である。
このようなイントロダクションです。
8話「編む」
📖『舟を編む』第8話!ノイタミナにて明日放送!📖
— ゼクシズ公式 (@zexcs_animation) 2016年11月30日
みんなで「梅の実」に行ったのが昨日のように感じますが、8話からは13年後の辞書編集部のみんなに会えます|д゚)!お楽しみに♪ pic.twitter.com/HBrZiZIDfY
ゼクシズさんのTwitterにあるように、8話は7話から13年も時間が経っています。主人公「馬締光也(まじめ・みつや)」は、13年経っても見た目はあまり変わっていないようですが、全体的に丸くなった印象を受けました。
馬締は『玄武書房』の「辞書編集部」にいて「主任」に出世しているようですけど、あいかわらず黙々と中型国語辞典「大渡海」を編纂しています。8話冒頭では、馬締と契約社員の「佐々木薫(ささき・かおる)」の2人しか部にはいないようです。
辞書編集部の大先輩である「荒木公平(あらき・こうへい)」は、嘱託社員へと契約は変えつつも辞書編集部にはたまに顔を見せ、企画・編集を担う国語学者の「松本朋佑(まつもと・ともすけ)」も健在のようです。しかし、荒木は髪の色が黒からグレーへと変わっていましたし、活力のようなもののほんの少しなくなっているように見え、経年の変化を感じさせました。松本はあまり変わっていない気がします。
「大渡海」存続のために自ら犠牲になった元辞書編集部の「西岡正志(にしおか・まさし)」は宣伝部へと異動して13年後もそのまま宣伝部に所属しているようでした。西岡は13年前と比べて若干背が丸くなった気がしますし、シワも出てきたようです。
新キャラ「岸辺みどり」
本日第8話!アニメ「舟を編む」フジテレビでは、24:55(深夜0:55)より。その他の放送局はこちらからご確認ください。https://t.co/Zd0lzcjQOl あれから13年、ファッション誌編集部から突如、辞書編集部に異動させられたみどりちゃん。奮闘の巻。 #舟を編む pic.twitter.com/aHIemX05yn
— 雲田はるこ (@KUMOHARU) 2016年12月1日
8話に来て新キャラクターが登場しました。「岸辺みどり(きしべ・みどり)」がその人です。CVは日笠陽子さん。
13年ぶりですか、辞書編集部に配属された女性で、辞書編集部に異動になる前は玄武書房のファッション誌「ノーザン・ブラック」編集部に所属していました。
「ノーザンブラック」とは、おそらく玄武書房の「玄武」のことですね。
玄武は、北方を守護する、水神。「玄」は「黒」を意味し、黒は五行説では「北方」の色とされ、「水」を表す。
「ノーザン (Northern) 」は「北の」という意味で、北は「四聖獣」のうち「玄武」の方角ですし、「玄(げん)」は「黒」を意味するそうですから。
みどりは当初、辞書編集部の雰囲気、特に馬締の様子と、華やかなファッションの世界とのギャップに大いに戸惑っているようでしたが、西岡から元気をもらっていました。
また、「宮本慎一郎(みやもと・しんいちろう)」というキャラクターも登場しています。CVは浅沼晋太郎さん。
こちらは製紙会社の営業の方です。宮本は「大渡海」用の辞書用紙を開発していて、今回はそのサンプルを馬締に見てもらっていました。ダメ出しを食らっていましたが……。従来の紙より薄い紙を開発することで、より多くの言葉を載せられるのは良いけれど、紙に「ヌメリ感」がないとページをめくるのにストレスになるとか何とか。
香具矢と歓迎会
馬締は13年経った今も、13年前と同じく「早雲荘」に住んでいるようです。早雲荘の大家「タケ」おばあさんは亡くなっているようでした……。
タケさんの孫娘で割烹料理屋「梅の実」で板前修業をしていた「林香具矢(はやし・かぐや)」は、馬締と「結婚」をしていました。早雲荘で2人で暮らしているよう。
香具矢は梅の実での修行を終えて、「月の裏」という名前の料理屋を営んでいるようです。香具矢の提案を受けて、辞書編集部+西岡でみどりの歓迎会を開いていました。
みどりは自信が持てないようでしたが、西岡が、かつて荒木が馬締をスカウトしたときと同じ質問をしていました。「右」を説明してくれ、というあれです。質問されたみどりは考えた結果、馬締と同じ答えを言っていました。
「体を北に向けた時、東にあたる方角」
みどりの答えを聞いた西岡は彼女に辞書(の編纂)に向いているよ、と背中を押してあげていました。
おわりに
13年も時間が経っていて、西岡が使う携帯もガラケーからスマホへと変わっています。おそらく13年後の8話現在は2016年かそれに近い時代で、7話までが00年代前半の話だったのでしょう。
西岡は、7話時点で同棲していた彼女の「三好麗美」とはどうなったのでしょうか。見たところ西岡の左手薬指には指輪はありませんでした。今も独身ということで良いのでしょうか。結婚をしていても指輪をしない人もいるでしょうから何とも言えませんね。
とまぁ一気に時間が過ぎてしまっていて、観ていて戸惑うこともありましたが、でも登場人物は元からそれほど多くありませんし、していることは変わらないのですぐに慣れそうです。タケばあさんが亡くなっていることはショックでしたが……好きなキャラクターだったので。
13年過ぎて未だ「大渡海」は編纂中とのことでした。三校が終わったという台詞がありましたから、徐々に完成へと近づいているのだと思われます。しかし、物語的には大きな波が一波来ないと盛り上がりませんから、何かあるでしょうね。