毎週水曜日23:00-23:30に放送されているEテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2016年7月6日の放送は「栃木・益子編」でした。
ふるカフェ系 ハルさんの休日
今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。
こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。私は2016年の初め頃だったでしょうか、Eテレでこの番組の再放送をしていたことがあってそれを拝見したことがあります。
ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、渡部豪太さん演じる「真田ハル」のセリフが入っていました。古くから営業している喫茶店ではなく、あくまで古民家など古い建物をリフォームしたカフェが対象になるようです。ハルさんはブロガーで、古カフェを取材しその模様をブログにアップする形で番組が進行していきます。
当番組は、カフェのオーナーもお客さんも現地の方を起用しているため、渡部さん以外の出演者は演技の素人さんで基本的には台詞が棒読みです。それを気にしない方でいられる方で、上記のような古カフェが好きな方には大いに楽しめると思います。
栃木・益子編のカフェは「納屋珈琲 ひなた」さん
2016年7月6日の放送は栃木県芳賀郡益子町にある「納屋珈琲 ひなた」をハルさんが訪ねていました。益子の読みは「ましこ」です。
https://www.facebook.com/nayacafe.jp/
『ふるカフェ系 ハルさんの休日』はNHKの番組ですから、番組内で紹介された店名が明かされることはありません。唯一クレジットの中の「撮影協力」欄に店名が書かれていることで今回ハルさんがどのお店を訪れたのかがわかります。
今回の撮影協力、つまりハルさんが訪れたカフェは『納屋珈琲 ひなた』さんです。「なや・かふぇ」と読めば良いでしょうか? 他では「ひなた」が「日向」と漢字で表記されていることもありましたが、番組のクレジットは平仮名表記でしたので当ブログでも平仮名で書かせていただきます。
「ひなた」さんのお店は栃木県南東部、茨城県との県境に近い益子町の前沢という場所にあるようです。最寄り駅は真岡鐵道真岡線の「益子駅」になりますか。ハルさんが言うには東京から益子駅へは電車を乗り継いで「2時間半」とのことです。ハルさんは益子駅から徒歩でお店へ足を運んでいました。かなり歩くみたいです。地図を見る限り駅から南方向へ4kmほどありそうなので、バスやタクシーなどの交通機関を利用すると良いかもしれません。それまでの風景やお店などを歩いて巡るのも楽しそうですけどね。
「ひなた」さんの営業時間は開店が10:30-だそうです。決まっていないのかもしれないですね。またWebサイトを拝見すると2016年は「金曜・土曜・日曜日のみの営業」だそうです。営業日が少ないことで、特に放送直後は混雑が予想されます。来店予定の方は予め連絡を取ってからにすると良さそうです。
納屋珈琲 ひなた さん
『納屋珈琲 ひなた』さんがお店として使っている家は、店名のとおり農家の納屋です。家というと語弊がありますか。築90年、大正時代に作られた煙草農家の納屋をだそうです。オーナーさんのご実家の納屋、ということみたいでした。
東日本大震災の揺れにもびくともしなかった納屋を改装することにしたのは5年前、それから1年後の2012年11月にカフェをオープンさせたそうです。左官業を営むご家族も手伝って手作りされたのだとか。
納屋というとそれほど大きくない家屋を想像しますが、こちらは2階もあって大きな建築物でした。納屋の土台は「腰石(こしいし)」が積んであり、建物の強度を高めていました。2階には窓が多くあり開放的です。低い位置に大きな梁も掛けられ、そちらに収穫した煙草の葉を吊るして乾燥させ、乾燥の際に室内の通気性を高めるために窓が多く取り付けてあったようでした。煙草は栃木県産の在来種「だるま葉」。
納屋珈琲 ひなたさんのフレンチトースト
ハルさんは納屋珈琲 ひなたさんでコーヒーとフレンチトーストを頼んでいました。
フレンチトーストの裏メニューなるものがあるらしく、そちらは目玉焼きがプレーンオムレツになる、とお店の方は言っていたでしょうか。益子は益子焼だけでなく卵も有名みたいですね。都内の有名パティシエも益子の卵を使っているのだとか。
フレンチトーストの作り方は、まず「牛乳と卵と砂糖を混ぜ合わせる」、次に「(バットに入れた溶液にフランスパンのスライスを漬け)一晩寝かせ味を染み込ませる」、「(漬けたパンをフライパンで焼くときはパンの上に)アルミホイルをかぶせて蒸し焼きにするのがポイント」、だそうです。
Webサイトのメニューを見ると、ハルさんが食べていたフレンチトーストは「MeetMeal」という品名のようです。値段は1,200円で+200円でサービスドリンクが付くそう。フレンチトーストが2枚にチキンスモーク、ハムステーキ、チョリソー、アボカド、地場野菜、バニラアイス、マンゴーソースがワンプレートに乗っており、なかなかに食べ応えがありそうでした。
おわりに
他は、さすが益子だけあって、お店で使われている益子焼の話になっていました。人間国宝の陶芸家、故・濱田庄司さんの話にも触れています。益子焼をしている作家さんは地元・栃木出身ではない外からやって来た方も多いみたいでした。ハルさんは帰りに自分オリジナルの益子焼を作ろうと奮闘していましたね。
お店の周りにナニワイバラ(難波茨)の白い花が咲き乱れていました。綺麗でとても印象的でした。ナニワイバラの花が咲いていたということは、収録は5月だったのでしょうか。栃木県でナニワイバラの花が咲く時期は私の住む地域とは異なるかもしれないので、もしかしたら6月かもしれませんけれども。
7月に入った今は流石にナニワイバラは咲いていないと思います。もし行くのだとしたらナニワイバラが咲いている時期がいいなぁ。でも7月は7月で何か咲いているかも?