今年、F1では「オリバー・ベアマン」や「アンドレア・キミ・アントネッリ」など若い才能の名前が、F1の移籍に関する噂に定期的に浮上しています。
元世界チャンピオンの「ジェンソン・バトン」はF1チームに警鐘を鳴らしています。
目次
シリーシーズンを賑わす若手たち
シリーシーズン(愚かなシーズン、移籍の話題が本格化する時期のこと)は正式に本格化しています。
F1チームは、変化として、それを隠す努力をしていません。
今季はF1の著名なドライバーに加え、現在F2で活躍する若手選手の名前もあがり賑わせています。
ニューカマーの話題の中心は「プレマ」のドライバーである「オリバー・ベアマン」と「アンドレア・キミ・アントネッリ」の2人です。
ベアマンは20歳の誕生日を前に、2025年にハースでF1シーズンをスタートさせることが先日発表されました。
アントネッリはメルセデスのリストのトップにあるとされています。
VCARB代表も失敗と認める
元F1王者の「ジェンソン・バトン」は、若い頃にF1に触れることがどのような感じかをよく知っている人物の一人です。
なぜなら彼自身、20歳でウィリアムズからF1デビューしたときはまだ若かったからです。
バトンがRacingNews365に語っています。
マーティン・ブランドルが僕がF1には若すぎると言ったことを今でも覚えているけど、彼はある意味で正しかったよ。
エンジンがパンクし続けていて、それまでそういったタイプのマシンではほとんどテストしたことがなかった。
スーパーライセンスの資格にはあと数キロ足りなかったが、彼らは僕にライセンスを与えてくれたんだ。
メルボルンでのフリー走行中にクラッシュしたとき、聞こえたのは「ほら、言ったろ」ということだけだった。
エンジンがブローする前に6位を走っていたから、あそこでポイントを獲得できたかもしれない。
デビューが早すぎたとは思っていない。手に入れたチャンスはすべて両手でつかみ取るべきだと固く信じているからね。
特に17, 18, 19歳の男には当てはまる。(チャンスを目の前にして)ノーなんて言えないよ!
ただし、バトンは若手ドライバーのチャンスを大いに支持しているものの、彼らには適切な指導が必要だと警告しています。下記。
だけどチームは、そのような若い才能にその年齢でチャンスを与えた場合、彼らのキャリアをどうするかを本当に考えなければならないよ。
それらのドライバーが突然才能を開花させても、心配することは何もないが、すべてのプレッシャーがかかる場合、このスポーツでは彼らに負担がかかるし、キャリア全体を台無しにする可能性は確かにあるし、ドライバーとチームはバランスを見つけなければならず、それには細心の注意を払わなければならないんだ。
とのこと。
誤役御免。
感想
感想です。
仰るとおりと思います。
私もこのブログで何度か書いているのですが、権力者たちがフェルスタッペン世代の次の「ヒーローを作ろうとしている」様子は見て取れて、それを醜く感じています。
シートは自らつかむもので、与えられるものではないはずです。
ベアマンは今季、主戦場であるF2でさっぱり、2年目にもかかわらず1年目より成績を落としているのではないでしょうか、未確認ですが。
アントネッリは今季F2デビューで、1勝を挙げているものの、同じくデビューイヤーのアロンやボルトレトに比べてインパクトが足りていません。
ベアマンもアントネッリも、まず今戦っているコンペティションでチャンピオンやそれに次ぐランキングでシーズンを終え、自らの実力を証明すべきでしょう。
これをプレマのせいにしたがる人もいるようですが、いつどこにいるか、どういう人とチームと出会えたか、そういう運というか巡り合わせも、ドライバーの実力のうちと思います。
大人たちは彼らを高く評価することを前提に、評価するための材料を無理くり探すのではなく、走りの内容やレース結果から彼らの現状を公平に評価していただきたいものです。
ファンの方々にはたいへん申し訳ないですが、今季これまでのところアイザック・ハジャーがランキング首位にいる時点で、F2は豊作とは言えないでしょう。
フェリペ・ドラゴヴィッチやテオ・プルシェールが王者になっている時点で、今季だけでなくここ数年、豊作とは言えないかもしれません。
不作とまで言わないですが、でもピアストリ以来、輝くような才能は出てきていない印象です。
そんなF2にあって、2人がろくに活躍できていない現状を、大人たちはまず直視しないといけないのではということです。
ミック・シューマッハの件で学んでいただきたかったですね。
彼自身がそれを望んだこともあるでしょうけど、権力者たちに祭り上げられて、彼がどれだけ大変な思いをしたか、あるいは今もしているか。
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おわりに
ということで、ジェンソン・バトンが若手のF1挑戦には賛成だが適切な指導が必要だとチームに警鐘を鳴らしたとの報道の感想を書いた記事でした。