2026年から『アウディ』としてF1に参戦することが決まっている『ステーク・キックザウバー』は現在、体制強化を図っています。
ところが内部のトップレベルで「問題」が起こってしまっているようです。
目次
キックザウバー / アウディ
キックザウバーF1は現在、2026年から『アウディ』のワークスとなるための準備を進めています。
PUに関しても、そのパワーソースの開発に2年以上取り組んでいます。
トップレベルで問題勃発か
ドイツ誌Auto Actionに、アウディがトップレベルで問題が起こっていると報じられています。
なんでも、会長である「オリバー・ホフマン」とザウバーのCEO「アンドレアス・ザイドル」が対立していて、お互いを排除しようと争っているとの噂です。
緊張の高まりの一因はチームが「カルロス・サインツ」で、彼を2025年からチームに引き入れることができず、来年から「ニコ・ヒュルケンベルグ」のパートナーとなる良い人材がいないというリスクがあります。
また、今季まだポイントを獲得していないチームがザウバーだけであるという事実も、それを助長しているかもしれません。
マイク・クラックを狙う?
情報では、ホフマンはザイドルを解雇し、代わりにアストンマーティンの「マイク・クラック」を起用する予定だと言います。
キックザウバー/アウディに移籍すれば、クラックはアウディF1のチーム代表となり、ホフマン自身はザウバー・グループのCEOとアウディの代表に就任するようです。
ここからが重要です。
と同時に、ザイドルは取締役会に圧力をかけ、ホフマンを解雇し、代表者としての彼の全権限を取り戻し、さらにクラックをチーム代表に任命しようとしていると言います。
どちらも危うい?
しかし、ドイツのマスメディアは、アウディの「ゲルノト・デルナー」CEOが、市販車プロジェクトの開発停滞の責任をホフマンに押し付け、同氏を解雇したいと考えていると報じています。
ホフマンはアウディの上級管理職からも圧力を受けているということです。
このようにアウディは上層部が不安定なため、カルロス・サインツと彼のチームがアウディのF1プロジェクトに参加することにあまり乗り気でないのも不思議ではありません。
さらに、技術部門では、チームの主要メンバーの一部が、ザイドルがチームのCEOに就任して以来の18か月間の進歩のなさに失望し、現在積極的に他で仕事を探している兆候があります。
とのこと。
シュトレーンズのプログラムディレクター就任へ
記事にはないのですが、そんな中キックザウバーは2024年7月12日、アウディへの体制強化の一環として、「シュテファン・シュトレーンズ」がプログラムディレクターとしてチームに加わるという人事発表をしました。
シュトレーンズは過去13年間メルセデスに在籍しており、10月から同チームのアウディへの移行を監督するザウバー・グループのCEO、アンドレアス・ザイドルに直接報告する役職に就くことになります。
誤役御免。
感想
感想です。
ホフマン降ろしの報道は今年入ってから何回かあがっていたので、おそらく事実なのでしょう。
どこまで事実かは置いておいて、話自体は存在するのだと思います。
その間、プロジェクトが進んでいない、あるいはF1を甘く見ているのではという報道も見られ、その辺もある程度事実なのでしょう。
などという噂は、現地にいるドライバーたちの耳には当然入っていて、事情も私たちよりずっと詳しいはずです。
そんなキックザウバーに移籍しようとするトップドライバーは、普通に考えればまずいないでしょうね。
噂にあがっている、あるいはあがっていたドライバーというと、サインツの他、エステバン・オコン、リアム・ローソンがいるでしょうか。
他、AutoAction誌に書かれていたドライバーですと、ケビン・マグヌッセンやダニエル・リカルド、周冠宇といった既存のF1ドライバーの移籍や再契約。
他のカテゴリからですと、フェリペ・ドルゴヴィッチ、ポール・アロン、ガブリエル・ボルトレト、キックザウバーのジュニアドライバーであるゼイン・マロニーの名前があがっていました。
しかし若手ドライバーではアウディの取締役会を満足させる可能性は低いそう。
何より彼らが今すべきことは、責任の押し付け合いではなく、今のキックザウバーを起動に乗せることではないでしょうか。
キックザウバーが速ければ、移籍しようとするドライバーは出てくるでしょう。
ハースが速さを見せたことでオコンは移籍に乗り気になっているようですし、アルピーヌが速さを見せたらサインツの噂が急浮上しました。
そのように、あちらの人は結果全てですから、何より彼らに必要なことは今の走っているマシンを改善して結果を残すことだと私は思います。
まぁそれができないからこうなっている訳で、つまり八方塞がり。
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おわりに
ということで、アウディはトップレベルで問題が起こっているとの報道の感想を書いた記事でした。